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異世界転生  作者: MSZ-006
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翌朝、支度をしているとミリィさんが尋ねて来た。


「御早う御座います、リョウ様」


「おはようございます。何時も有難う御座います」


「今朝は、お迎えに上がった訳ではありません。軍から昨日の件で、お話があると・・・リョウ様、一体何をしたんですか?」


「いや、悪い事はしてないですよ?」


「犯罪者は、皆そう言います」


「え?!ちょっと待って!俺、犯罪者扱い?」


「リョウ様が私の事を見る時、必ず破廉恥な目で見ています。ですから、何か仕出かさないかと日々、心配しておりました」


「誤解だ〜!」


「大丈夫です。ちゃんと、軍の基地まで連行してあげますし、面会の時にオヤツも持って行きますからね?」


「俺の扱い、ひでぇな?!」


「で、何をやらかしたんですか?怒らないから、話して下さい?」


メガネをクイッとしながら、俺に問い掛けるミリィさん。


此れって聞いた後に、怒り出す人と同じ言葉だよね?。


まぁ、悪い事はしてないから全て話す。


「その連中は、レント狩りですね」


「レント狩り?」


「はい。レントが保護対象である事は、ご存知だと思いますし、危害を加えれば重罪になる。此処までは宜しいですね?」


「はい」


「レントは、多大な魔力を保有する木のモンスターです。レントの身体を使用した工芸品や魔導具は、なかなか出回らない為、高値で取引きされます。本来は、レントの遺体を回収するか、レント自身が枝を相手に渡す等しないと、レントの身体は手に入りません。しかし、レントを殺害して身体を切り刻めば証拠は残らない」


「なる程、そう言った事をする連中が、レント狩りですか」


俗に言う、密猟者か。


しかし、随分と街に近い所で犯罪行為に及んだな。


直ぐに、発見されるだろうに?


「施設内は安全ですが、犯罪者が居ない訳ではありません。それから犯罪組織は施設の外に、拠点を構えている様です」


何処に行っても、犯罪は無くならないか、まぁ全ての人間が善人では無いからね。


「カオリを、起こして来ますね」


「分かりました」


カオリを起こして、外に出ると冒険者3人娘が、ミリィさんと話している。


「おはようございます。今日も、有難う御座います」


「わ、私は冒険者仲間で後輩のリョウを、気にしてるだけで、別に」


「おはようございます。リョウさん、朝ご飯に行きましょう?」


「リョウ、おっは〜!ご飯だよ〜」


「皆さん、おはようございます!マリーさん、お姉さんは一緒じゃ無いんですか?」


「カオリ、おっは〜!お姉ちゃんは、先に食べて〜、もう仕事に行ってる〜」


大食堂に向かいながら、「皆さん、今日はどうされるんですか?」と、尋ねてみる。


「私達は、今日も外に狩りに出るわ。リョウは?」と、ネアさんが答える。


「俺は此れから、軍の基地に行きます」


「リョウさん、何かされたんですか?」


「ゴモリーさん、実は昨日・・・」


大食堂の席に着いて、昨日のエント狩りの話をする。


「お手柄ですね!リョウさん」


「そんな事が、有ったのね」


「リョウとカオリ〜、凄いね〜」


「褒めて頂き、有難う御座います」


朝食を終わらせ、ミリィさんと共に建物の外に出た。


「リョウ様、今日は車で行きましょう」


ミリィさんが手を上げると、1台の無人タクシーが停まった。


施設内を往来しているタクシーやバスは、全て無人車両を使用しており5分程で到着した。


「おはようございます。アンダーソン少佐は?」と、ミリィさんが門番の兵士に話し掛けると、敬礼して連絡を取っている。


暫くすると、建物の中から兵隊の1人が迎えに来た。


「お待たせしました。此方にどうぞ」


随分とVIP待遇だな。


応接室に案内され、部屋に入る。


「おはようございます。ミリィ殿も御一緒とは、驚きましたな」


「おはようございます。少佐、リョウ様は最近、施設に入られた為、同行しました」


「そうでしたか、そちらにお掛け下さい。今、お茶を用意します」


そう言ってアンダーソン少佐が、自らお茶の用意する。



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