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異世界転生  作者: MSZ-006
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大食堂でマリーさん姉妹と、一緒に夕飯を食べる事になった。


「・・・そんなに見られると、恥ずかしい」


「す、すみません」


俺は、慌てて目を逸らす。


「リョウ〜、お姉ちゃんの事、好きなの〜?」


「いえ、そんな事は」


「・・・嫌い?」


「いえ、嫌いじゃないです!」


「・・・昼間も、見てた」


「申し訳ありません。その何と言いますか、ギャップが激しくて、つい。昼間と御姿が違う様ですが?」


「リョウ、ギャップ萌え好きだもんね?」


「カオリ、言わなくて良いから」


「・・・仕事中は、魔導アーマーを着ている」


「う〜、何か、悔しい〜」


「マリーさんも、可愛いですよ?なる程、そうでしたか」


「有難う〜、リョウ〜」


魔導アーマーか、ゴーレム技術の応用で、身体に装着するタイプとロボットの様に、中に入って操縦するタイプが有った筈だ。


デカい物は10メートルを越える物も有り、巨大ロボだよな等と考えて居たら、マリーさんが8人掛けの席に座る。


で、頼んだ料理の量を見て、パン屋で食べたパンの量を思い出した。


マリーさんもお姉さんさんも、頼む量が半端無い。


一皿の料理の量が、全て山盛りになっている。


あんな小さい身体の、何処に入るのか?


ブラックホールか?


カオリも結構な量を食べるが、カオリが食べる量の何倍もある。


俺の分は、少しだけ減らしておこう。


「リョウ〜、シュークリームあげる〜、カオリにも〜」


「マリーさん、いつも有難う御座います」


「・・・じゃ、此れあげる」


マリーさんのお姉さんが、山盛りになったエクレアから1つずつ、俺とカオリ分けてくれる。


「有難う御座います。頂きます」


「有難う御座います!」


何方も大好物だし、カオリも喜んでいる。


夕飯の量を、ちょっと減らして正解だったな。


「失礼ですが、マリーさんのお姉さんの御名前を、お伺いしても宜しいですか?」


「・・・リリー」


「有難う御座います。素敵な御名前ですね」


「・・・有難う」


リリーさんは、ちょっと下を俯向いて礼を言う。


不機嫌にさせてしまったかな?


「お姉ちゃん〜、照れてる〜、珍しいね〜」


マリーさんが、ニコニコと笑いながら言う。


「・・・別に、照れてない」


リリーさんが、ぶっきらぼうに答える。


凄く対照的な2人だ。


「マリーさんも、リリーさんも仲が良いんですね」と、カオリが笑いながら言う。


「うん〜、仲良しだね〜」


「・・・姉妹だから、仲良し」


仲が良いのは、本当にいい事だ。


「・・・そう言えば朝、マリーからフィギュアを貰った。有難う」


「いえ、喜んで頂けたなら良かったです。因みに、何方を選ばれたんですか?」


「・・・『破壊大帝、エント』アレは、可愛い。でも、お昼に貰った『お気楽極楽、インフェルノ・アルマジロ』も可愛い」


「分かります」


俺も、気に入っているフィギュアなので気持ちは分かる。


「リリーさんは休み無く、お店をやってるんですか?」


「・・・不定休」


「なる程、明日お店はやりますか?」


「・・・うん、そのつもり」


「分かりました。また明日、行きますね」


リリーさんが、ちょっと驚いた様な顔をしながら「・・・分かった」と、返事した。



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