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異世界転生  作者: MSZ-006
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「もう、夕方か」


そういえば、雨具を持ってない。


次に稼いだら、雨具を買った方が良いかな。


「カオリ、雨具は有った方が良いよな?」


「そうね。雨の中、戦闘になる事もあると思うしね」


そうだよな、此方に来てから晴れの日ばかりだから、雨具を買うのを忘れていたよ。


まぁ、明日以降の稼ぎ次第だな。


今日は、引き上げるか。


「カオリ、今日は此れで帰ろう」


「そうね、今日は色々と大変だったからね」と、笑いながら答える。


「うん。じゃ、帰ろう」


帰り道、見知った顔と出会った。


「マリーさん、今から帰りですか?」


「あ〜、リョウ〜、これから、部屋に帰る所だよ〜」


「こんばんは、マリーさん。お出掛けだったんですか?」と、カオリが聞いた。


「うん〜、お姉ちゃんを、迎えに行ったんだけど〜、先に帰っちゃったのかな〜、何時もの場所に居なかったんだ〜」


「そうなんですか?お姉さんは、何をされてる方なんですか?」と、俺は聞いてみた。


「お姉ちゃんは〜、占い師だよ〜」


「う、占い師ですか?」と、思わず聞き返してしまった。


昼間会ったゴツい体格の、占い師さんを思い出す。


「そう〜、結構当たるって〜、評判なんだよ〜」


そんな話をしながら3人で歩いていると、宿舎兼食堂の入り口が見えて来た。


入口にはマリーさんと瓜二つの、眠そうな目をした可愛い女の子が立っており、俺達を見て驚いている。


「あ〜!お姉ちゃん〜、帰ってたんだ〜」


どうやら、マリーさんのお姉さんらしい。


二人共、少女にしか見えないな。


「・・・マリー、迎えに行ってくれたの?有難う」


可愛い声でそう言った後、マリーさんのお姉さんが、此方にペコリと頭を下げた。


「こんばんは、はじめまして。リョウです。此方は、パートナーのカオリです」


「・・・知ってる」


「あれ?ご存知でしてか?マリーさんから、話を聞かれてましたか?」


「・・・マリーから、話を聞いているし、会ってる」


「会ってる?」


「・・・此れ」


そう言って、マリーさんのお姉さんが手に持っていた物を見せてくれる。


手の中には、『お気楽極楽、インフェルノ・アルマジロ』が在った。


「えっ?」


「リョウ、マリーさんのお姉さんって、お昼ご飯御馳走してくれた、占い師さんじゃない?」


「いや、だって、全然違うぞ?」


「・・・怖い?」


「・・・あれ?何かデジャヴュ?」


「お姉ちゃんは〜、人見知りなんだけど〜、リョウには、慣れてるね〜」


「・・・前世の記憶がある?」


「え〜?!」



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