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カオリの銃を購入後、他の高位の魔導武具が気になり、カタログを眺めてみる。
色々あるな。
うん?
これは、面白いな!
俺は1つの武器を見付けて、カートで取り寄せる。
カートの上には、1枚のタロットカードが置かれている。
絵柄は、右側を向いて頭からローブを羽織った髑髏の死神が、肩に大きな鎌を立て掛けているカードで、鎌刃の反対方向に一房の葡萄が付いている。
「リョウ?占いでもするの?」
「いや、このタロットカードは、魔導金属の武器さ」
俺は、タロットカードを手に取り眺める。
直感で、ピンと来た。
俺は、試し斬りの柱を出現させ、タロットカードを宙に投げる。
すると、タロットカードは回転しながら宙を舞い、柱を微塵切りにして手元に戻って来る。
「カオリ、投げてみるか?」
「う〜ん、ちょっと怖いカードね。試しに投げてみるわ」
新しい柱を出現させ、カオリにカードを手渡す。
カオリがカードを投げると、明後日の方向に飛んでいく。
どうやら俺は、カードに選ばれたらしい。
このタロットカードは使用者の思念波を読み取り、魔力で飛び回る高位の魔導武器。
まるで、サ○コミュ兵器だな。
俺は、『No.13・DEATH』という、此のタロットカードを購入した。
装備が、充実して行くな。
折角だから、他の装備品も見てみるか。
「カオリ、何か欲しい装備品はあるか?」
「そうね。モンスターの中には毒液や溶解液を使ってくる奴もいるから、盾が1つ欲しいわね」
盾か、なる程。
服に特殊な防御機能は有れど、盾がある訳じゃ無い。
この際、盾も購入するか。
俺はパネルを操作して、防具の一覧を出してみる。
色々、出でくるな。
鎧兜とか西洋甲冑やマント、工事現場のヘルメットの様な物からゴーグル等、果ては聖闘士◯矢に出て来たク◯スの様な物まで色々あるな。
「こ、これは!」
また、俺の趣味が爆発だ。
黒いリストバンドが1つ、トレイで運ばれて来る。
「カオリ、コレなんてどうかな?」
「リョウ?それ、盾なの?」
「あぁ、魔導光学シールドだ」
俺は、リストバンドを左腕に着け起動させると、光るラウンドシールドが出現する。
この盾の凄い所は、魔力の出力を最大に上げると、装着者を中心に球体状にシールドを張れる事だ。
球体だから、何処から攻撃されても防げる。
とは言え俺の魔力量だと、全力使用で20秒が限界か。
「此れは、凄いわね!私も、其れにするわ!」
「分かった、じゃ、此れを2つだな」
此れで、残金が大分減ったな。