表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生  作者: MSZ-006
30/49

30


蜂の巣を駆除した後、周囲を散策したが特に獲物が居らず、他を散策する事にした。


林から湖に行く通り道で、洞窟を発見した。


中は誰も居ない様だし、入ってみるか?


でもこう言う所は、俺の嫌いな虫系のモンスターが居そうだよな。


蜂も好きじゃないが、特にGとか百足、デカい蛾が嫌いだ。


前世ですら奴らをモンスターだと思って居たのに、この世界では巨大化して更に狂暴度が増している。


お、恐ろしい。


やはり、洞窟は止めよう。


と、思っていたら「リョウ、洞窟に入るの?虫系のモンスターが、沢山居そうね!」と、カオリさんがやる気満々だ。


「か、カオリ?入るの?」


「どうしたの?リョウ、さては怖いんでしょう?大丈夫よ!私が護ってあげるから!」


「うん、でも奴らは種類も多いし、行動範囲が広いからね?危ないと思うんだよ?特に、黒い悪魔G!」


Gに関しては、黒以外にも茶色とか本当に種類が多く、悪食で何でも喰うし生命力が半端ない。


1匹居たら100匹居ると思えは、この世界でも共通認識だ。


棲息しないのは空中と水中、後は雪山だけじゃ無いかな?


この世界の奴等は、火山とかでも進化して棲息していやがる。


本当に、恐ろしい。


恐ろしいが、この世界を浄化する一端を、担っているのも奴等だ。


奴等が他の動植物やモンスターの死骸を消費分解する事で、世界が循環しているのは間違いの無い事実。


でも、やっぱり俺は恐ろしい。


「貴方は、死なないわ、私が守るも」


「おっと、其処までだ!それ以上は駄目だ、カオリ」


俺は、カオリの台詞を止めた。


色々な意味で、ヤバい気がする台詞だ。


この後にGとの戦闘で、ボロボロになったカオリを助け出し「こういう時、どんな顔をすればいいか、分からないの」


「・・・笑えば、良いと思うよ?」


なんて、やり取りをしたくない。


「ちょっとだけ、入口だけで奥まで行かないから、良いでしょう?リョウ?」


先っぽだけ、みたいな事を想像する俺は、きっと心が穢れているんだな。


遠い目をしながら「分かった。危険なら、すぐに引き返すぞ?」と、カオリに返事した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ