表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生  作者: MSZ-006
3/47


「名前、決めました」


「そう、で名前は?」


「名前はリョウで、お願いします。名字は要らないです」


カミー○とかシャ○、ルルーシ◯で迷ったけど、以前の世界で凄く好きなアニメと漫画の主人公、パイソン357マグナム4インチを扱う、今でも憧れている、あの人の名前にした。


漢字じゃなくて、片仮名だけどね。


「ではリョウ、貴方を日本に、人種のクローンとして転生させます。後、多少の便宜を図ると言いましたが、貴方には強運を授けます」


「強運ですか?有難う御座います」


前の人生は、ハッキリ言って不幸だった。


自分より不幸な人は、いっぱい居る。


自分は、幸せな方。


そう思って、生きて来た。


でも本当は、そうじゃ無い。


何かに付けて、運が悪い。


そう、某○条さん張りに、不幸だ〜なんて言ってられない。


某上○さんは、確かに運の悪さは天下一品だと思うが、それは異能を打ち消す凄い能力のせいだ。


しかも、奴は1級フラグ建築士であり、モテる。


チクショウ、別に羨ましくなんて、無い訳じゃないんだからね!


それに俺の周りの人間は、禄な奴が居なかった。


人生を振り返って、マトモだと思える人間を数えると直ぐ終わるが、マトモじゃ無い屑人間を数えるとキリがない。


子供の頃から、そうだった。


碌でも無い、屑大人達。


そして、碌でも無い屑人間達。


本当に、報われない人生だった。


これからの人生が、運が良くなり幸せになれるなら、素晴らしいなと思う。


「この程度しか出来ず、ごめんなさい。ずっと、貴方を見ていた。私に出来るのは、貴方を異世界に転生させ、少しばかりの加護を与える事だけ」


「いえ、有難う御座います。でも、ずっと見てたって、ちょっと恥ずかしいし何でこんなに、気を遣って下さるんですか?」


「貴方は前の世界で子供の頃に、とても仲良くしていた女の子が居た。その子とした約束は、覚えてる?」


子供の頃の約束?


全く、覚えてない。


「アレですか?大きくなったら、結婚し」


「違います」


うん。


食い気味で、来たね。


しかも、優しい笑顔なんだけど、目が笑ってない。


怖え。


結婚の約束とか、した覚えは無いしな。


何だろ?


「覚えていないなら、良いわ」


そんな残念そうな顔されると、凄く気になるな。


可愛い顔が、台無しだぜ。


しかし、全く思い出せん。


「約束の話は、良いわ。もし思い出せたなら、その時は、私の事を思い出してね」


俺の周りが、白く光って来た。


「またね。それから、新たな世界は、複数の転生者が存在するの。ひょっとしたら早い段階で、他の転生者に会う事になるかもね」


女神様が、可愛い笑顔で手を振っている。


あれ?


何だろ、女神様の笑顔が、凄く懐かしい。


何か思い出しそうな感じなんだけど、何だっけ?


そんな事を考えていると、意識がフッと軽くなった。






そして目を覚ますと、其処は見たことが無い景色だった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ