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異世界転生  作者: MSZ-006
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16


ゴシャ、ズドン。


凄まじい音がした。


結構な高さから、落ちたらしい。


俺は女神様から頂いた強運のお陰か、蔓の様な草に上手く引っ掛かって、地面に激突せずに済んだ。


下は薄暗くて、見えにくい。


取り敢えず、魔法で照明を出す。


下まで、10メートル程度か。


上を見れば、100メートル位の高さか。


俺、危なかったよね?


女神様、有難う御座います。


俺は女神様に御礼を言いながら、何とか下に降りた。


降りると、其処は広い空間になっている様だ。


周りには、何やら祭壇の様な物が置かれて居る。


どうやら、遺跡の跡らしい。


牛のロボットと幌車が半壊しており、その下にキラーハウンドが潰されている。


牛のロボットも幌車も、買ったばかりなのに、泣きたくなる。


脱出しないと。


魔法の灯りで、周りを照らして出口を探す。


出口は見当たらず、上に行くしか脱出が出来そうに無い。


やれやれ、困ったな。


明日になれば、ミリィさんが探しに来てくれるかな?


上を見上げて、随分と高いなと思う。


差し込む光を見て、フラ○ダースの犬で、ネ○とパトラ○シュが絵を見た後に、教会で一緒に寝るシーンを思い出す。


そんな事を考え腰程の高さの柱に手を置くと、ブュィンと音がして一気に明るくなる。


現在居る場所から少し離れた場所、其処はキラーハウンドと牛のロボット、幌車が半壊した場所だ。


その下に、白く眩い光が円形に描かれている。


まるで、魔法陣だ。


キィンと音がして、一層白く眩く光る。


一体、何だ?


どうなってる?


光が収まると魔法陣の中に、体長70センチ程の銀色の犬のロボットが居た。


犬のロボットの見た目は、フランダー○の犬だ。


そう、パトラッ○ュだ。


キラーハウンドとロボットの残骸が何処にも無くなって、居るのは1匹の銀色のパト○ッシュ風ロボットだけ。


ピン〜ピロリ〜ン「御利用、有難う御座います。生贄と機械素材を元に、アナタのイメージを具現化しました。またの御利用、お待ちしております」


え?


何、今の?


訳が分からん、パトラ○シュが此方をジッと見つめている。


「やぁ、パトラッシ○元気かい?」


「ワン!」


何気なく声を掛けてみると、犬のロボットが尻尾を振りながら、此方に駆けてくる。


あれ俺、食われるの?


でも唸ったり吠えたりせず、滅茶苦茶尻尾振ってるのは敵意が無いのかな?


あっと言う間に、間合いを詰めて飛び掛る犬ロボット。


押し倒される俺。


「俺は、美味しく無いよ〜!?」


「ワン!ワフゥ?ワンワン!」


普通の犬みたいな反応だ。


何より、噛み付いて来ない。


どうやら、食われる訳じゃ無いらしい。


取り敢えず、頭を撫でてみるか。


「よしよし、いい子だ」


「ワンワン!」


うん、どうやら喜んでくれているらしい。


それにしても、見た目と違って金属っぽく無くて、生身な感じだな。


俺は起き上がりながら、犬ロボットを撫でる。


「さて、どうしようかな?上に行くには、魔法を使うにしても大変そうだ」


上を眺めながら、呟くと「ワン!」と、犬ロボットが吠える。


犬ロボットを見ると、何かを言いたげな顔をしている。


「お前が、俺を上に運んでくれるのか?アハハ、まさかそんな事は無いか」


「ワン!ワンワン!」


犬ロボットが俺に、身体を当ててくる。


まるで、掴まれと言っているかの様だ。


「ひょっとして、掴まれと?」


「ワン!」


俺は、犬ロボットの首辺りに抱き付いてみた。


すると、犬ロボットが「ワン!」と一鳴きして、地面を蹴った。


「は?」


犬ロボットが、壁を蹴って反対側の壁に足を掛け、直ぐにまた壁を蹴って上に上がって行く。


繰り返す事、数回。


俺は、地上に戻って来た。


「有難う。お前、凄いな!」


「ワン!ワンワン!」


犬ロボットの頭を撫でてやると、嬉しそうに尻尾を振っている。


周りを見回すと、穴の周りにキラーハウンドが集まっている。


今度は、穴に落ちない様に戦闘か。


俺は、出来るだけ穴から遠ざかり、近寄って来るキラーハウンドを胴田貫で斬り捨てる。


犬ロボットを見ると、大立ち回りをしている。


噛み付いて振り回し、肩から魔力バルカンを掃射、更に腰の横から鉛筆程度の小型ミサイルランチャーを発射して、全て命中させる。


あっと言う間に、戦闘終了だ。


俺が倒したのは2、3匹程度なのに、残りを一瞬にして、犬ロボットが殲滅してくれた。


犬ロボットを見ると、周りのキラーハウンドが収納されて行く。


次元収納あるの?


全て収納すると、俺の所に来て座り込む。


頑張ったから、褒めて撫でろと言っているかの様だ。


「本当に、凄いな。有難う、助かったよ」


「ワン!」



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