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冒険者ギルドに戻って来た。
腰の高さの柱に手を置いてスキャンすると、討伐したモンスターと採取した薬草の情報が端末に伝わる。
全て換金しますか?の質問に、『はい』の項目を選択する。
すると、壁が開き馬鹿でかい足首程の高さのカートが出て来る。
其処に、討伐したモンスターを載せる。
採取品の薬草は、別の棚に置く。
合計金額、11万3千円也。
ジャイアントボアが10万5千円、残りが薬草の代金だな。
因みに、モンスターは部分的に売る事も出来る。
例えば、ジャイアントボアの肉を全て売って、残りの皮や牙を引き取る事も可能だし、有料で解体もしてくれる。
回収した素材を鍛冶屋に持ち込んで装備品にしたり、生活用品にしたりと色々と加工出来る。
今回は、特に必要な物は無いから全て売却だ。
まだまだ足りないな、頑張って稼がないと。
今度は、湖の方に行ってみるか。
本日2度目の討伐、今回は湖にやって参りました。
湖に生息するモンスターは色々と居るが、ほぼ食用になる。
例えば、湖に生息するキラーシュリンプやバスタークラブ、マーダークレェィフィシュ、その他デカい魚のモンスターが多数。
海には別の種類のモンスターが生息しているが、どれも美味しい食材になるし、甲羅や骨等は防具や日用品に加工されたりする。
高値で買い取って貰える、有難い存在だ。
海や湖での捕獲や討伐で、簡単な方法は釣りだ。
適当な肉を、紐に付けて投げる。
すると、肉食の生物が大量に寄ってくる。
後は引っ張り上げて、とどめを刺す。
または、投網して引っ張り上げたり、素潜りして武器で突くか。
今回は、ミリィさんから干し肉を少し頂いての釣りだ。
しかし、体長が最低でも1メートル程度なので大量に捕れば、直に次元収納が限界になってしまう。
仕方無い。
また、一旦引き上げるか。
「お昼ですね。ミリィさんは、お昼どうされますか?」
「そうですね。今回、湖に居るので、食材を調達して此処で調理と言うのは、如何ですか?」
と、言う事で、新たに1匹キラーシュリンプを釣り上げ、ミリィさんから調理器具を借りて、調理する事になった。
巨大な海老の網焼きだけどね。
海老の丸焼きを食べ終わった後、ギルドに戻り精算する。
今回、捕ってきたのは海老と蟹とザリガニ、魚だ
。
ギルドに出したら合計金額、157万6千円になった。
此れは、湖で狩猟してる方が楽か?
因みに、蟹が一番高った。
異世界でも、高級食材なんだね。
次元収納が人と同じ位だから、すぐ一杯になる。
もっと、効率良く狩りが出来ないか?
と言う事で、ミリィさんに相談する。
「ギルドから台車を借りるか、ロボットメーカーでロボットを購入するかですか?」
「はい、ギルドで台車を借りると、一日で大体1万円程度です。ロボットは、次元収納を持つ物を購入して、更に専用の荷台も購入すれば宜しいかと」
「でも、お高いんでしょう?ロボットって、お幾ら万円ですか?」
「数十万円から、上は切りが無いですね」
数十万円か、なら安いのを買った方が得なのか?
取り敢えず、ロボットメーカーを見に行ってみるか。




