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異世界転生  作者: MSZ-006
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お読み下さり、有難う御座います。


素人が書いた文章ですので、読み辛い所や分かり辛い所があると思いますが、どうかお赦し下さい。



俺は、全てが嫌になった。


だから神様に、お願いした。


「神様、お願いします。どうか転生させて下さい」


俺より不幸な人生を送ってきた人達は、多く居るだろう。


自分だけが、不幸じゃ無い。


他の人に比べれば、自分の人生はマシな方、自分の人生なんだから、自分で道を切り開かなくてどうする?


そんな意識高い系の糞みたいな説教は、聞き飽きた。


それは、自分に余裕のある人間の言葉だ。


自分に余裕の無い人間は、他の事になんて目がいかない。


己の事で、精一杯だ。


昔見たネットの書き込みで、こんな話があった。


とある場所で、災害があった。


家には、少しの食料と水、そしてガスコンロがある。


でもそれは、己の生命を守れるギリギリの量。


其処に、赤ん坊のミルクを飲ませる為に、お湯を下さいと訪ねてきた女性が居る。


自分達の分で精一杯な状態で、女性にお湯を渡せれば美談なんだろう。


でも、その人はお湯を渡さなかった。


当然だろう?


自分に、余裕が無い状態なんだから。


災害時は、助け合いが大切。


そんな事は、分かってる。


でも、己を殺して、他者を助ける様な聖人君子には、俺も成れない。


まぁ、俺の阿呆みたいな人生観なんぞ、今からする話には関係無い。


神様に、お願いした。


だけど、何も起こらないし、何も聞こえない。


そりゃ、そうだよね。


俺はいい歳だが、永遠の中二病患者だ。


だから、何か聞こえたり起こったりしないかな?と、思ったんだ。


期待外れだ。


此処で何かあれば、それはとても素晴らしい事。


しかし、何も起こらない。


そんなこんなで、その日は終わった。


次の日、アラームが鳴り何時も通り目を覚ます。


また、嫌になる一日が始まる。


そう思っていたが、何か違う。


何が違うのかと言うと、部屋じゃ無い。


・・・周りが、岩壁になってる。


俺、いつの間に引っ越ししたっけ?


酒を飲んで、酔った覚えもない。


じゃ、何か?


拉致とかされたのか?


しかし、それもおかしい。


自分の寝ている布団があるし、天井以外の風景は普通の畳だ。


但し、寝ていた布団の部分から、周り10センチ程だけだが。


綺麗な円形に、切り取られた畳と岩の地面。


おい!何てことをしてくれてんだ?


責任者出せ!って、心の中で言ったけど、誰も答えてくれない。


「呼んだ?」


声がする。


耳元で、しかも自分の好きな女性声優さんの声だ!


いや〜、これは素晴らしい。


・・・そもそも何で、こんなに落ち着いてるんだ?


普通に考えれば、こんなオカシナ状況で、混乱するとか焦るとかするだろう?


一体なんで、こんなに俺は落ち着いてる?


「それは、私が貴方に呼ばれたから」


「あの、どちら様ですか?」


俺は周りを見回しながら、声に出して問う。


「そうね、貴方が言う処の神様かしら?」


「神様?マジで?俺、死んだの?人に見られると不味い物とか、処分して無いんですけど、何とかなりません?本とかゲームとか」


「そっちの心配をするのね。まぁ、それは此方で処分しましょう。で、貴方の質問だけど、貴方は死んではいないわ。只、存在を無くした状態になっているけどね」


「存在を無くした?それって、死んだも同然じゃ無いんですか?」


「人間的に言えば、確かに死んだと捉える事も出来るでしょうね。でも、死と存在を無くす事は、正確には違う。まぁ、それを説明すると話が長くなるし、簡単にいきましょう。シンプル・イズ・ベスト」


「いや、話が急過ぎますって、何で俺の存在を無くす事になったんですか?それ位は、教えて欲しいですけど?」


「それは、簡単な話ね。貴方が、それを望んだから。貴方は、転生したいと願ったでしょう?対価は、貴方の存在した時間。本来なら願いの対価を何にするかは、本人に決めて貰う。だけど転生は、その人間の存在した時間を対価に貰う。その時間は、我々が使う。そんな所かしらね」


「我々?神様は、他にも居るんですか?」


「勿論、色々と居るわよ?但し、人間からすれば、全てが神とは限らないけどね」


「全てが神とは限らないって、アナタは神様じゃ無いんですか?」


「さっきも言ったけど、貴方が言う処の神様よ?そもそも、貴方は、神に対するイメージが、一般人とは違うわよね?」


「確かに、俺のイメージしてる神様って存在は、一般的なイメージと違うかな?そもそも、神様は清廉潔白ってイメージじゃ無くて、人間くさい感じのイメージがありますね。そんな事を言えば余っ程、悪魔の方が神様みたいに思える時がありますね」


「でしょう?神も悪魔も、所詮は人間が作ったイメージ。それは、表裏一体の存在で、何方でもあり、何方でもない。まぁ、人間の宗教観はいいとして、他に質問はあるかしら?」


「よく分らないですが、転生させて貰えるなら、それで良いです。因みに、転生する世界とか、転生後の人生とか、チート能力とか貰えるんですか?いやぁ、楽しみだなぁ」


「随分と、図々しいわね。全てが、貴方の言う通りには成らないわ。まず転生する世界は、此方で決めてある。それから、転生後の人生は、貴方に選んで貰う。最後にチート能力は無いけど、多少の便宣を図りましょう」



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