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天使様と生きていきます!  作者: キャブ
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異世界のお友達 グレイside

弟のシーナから話を聞いた私は頭を抱えてしまった。

目を離した隙にいなくなっていたあの時か!!

強すぎる聖なる力を持つシーナはまだ制御が上手くできない。

上級者達からの指導を受けているところだった。


シーナから場所を聞き地上へ降りた。

泣きながらとても怒られたと言っていたが当然だ!!

異世界から連れて来られた女性にお詫びをしなくては。

指導者として、兄としての責任だ。



「あの・・・」

庭先にいる女性に声をかけた。


「!!」

綺麗な黒髪、大きな黒い瞳、ほんのりピンク色の頬に、唇。小柄な女性に言葉が続かなかった。

身体中に衝撃が走っている。

これが一目惚れというものなのか。

・・・目が離せない。


謝罪をする相手に惚れてしまうとは。

しかし、私の弟がした事はとても許される事ではない。

その兄に想いを寄せられても迷惑でしかないだろう。


それなのに家の中へと案内してくれ、話を聞いてくれた。

戻る事はできないのかと問われて答えると、俯いてうっすらと涙を溜めている。

なんて儚げな女性なのだ!

私が守ってさしあげたい!


「よかったらお友達になってもらえませんか?」

この原因になったシーナの兄である私にそんな事を言ってくれるとは!!

女神なのか!?


「私でよろしければ・・・」

女神!

もちろんです!!


舞さん手作りのプリンはとても美味しかった。

謝罪に行ったのにも関わらず、徐々に会話を楽しんでしまっていた。

友達と言わず、できればそれ以上になりたい。

独り暮らしなんて危険だ!

舞さんを側で守れるよう隣に家を建てたのだった。


翌日に引越しのご挨拶に伺う。

天界から摘んできた花束を渡す。

舞さんと花!

お似合いです!


「わぁ!グレイさんがお隣にいるのは安心ですね。ありがとうございます」


やはり異世界での女性の独り暮らしは不安だったようだ。

この世界の夜は元の世界に比べると静かすぎるらしい。

笑顔でお礼を言われ、またしても私の心臓はドキドキと早鐘を打つのだった。

私がお守りいたします!!


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