異世界のお友達2
グレイさんは25歳で上級者天使らしい。
シーナくんもそうだけど、天使といっても頭の上に輪っかや背中に羽があるわけではないみたい。
穏やかで優しそうなイケメンさんだ。
ちなみにシーナくんは14歳だそうだ。
元の世界でも友達は少なかったし、ましてやイケメンの友達なんていなかったので会話に困るかな?とも思ったけど話やすくて話題も振ってくれて気配りのできる人だった。
「これは!とても美味しいですね。相川様の世界のお菓子ですね」
「はい。プリンっていうお菓子です。卵や牛乳を使うんですよ。好きでよく作ります」
「相川様の手作りですか!お上手です!」
「お口に合ってよかったです」
グレイさんは甘いものがお好きなのかな?
「また何か作りますね」
笑顔を返してくれる。
ま、眩しい!イケメンの笑顔!
目の保養だ。
帰りは外までお見送りすると
「全力で相川様のお力になりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします」
「ありがとうございます」
イケメン天使の真剣な顔!
「あの、お友達にもなった事ですので舞さんとお呼びしてもよろしいですか?」
「は、はい。よろしくお願いいたします!」
イケメンからの名前呼び!
そして、異世界初のお友達と握手した。
* * * * *
その翌日インターホンが鳴って確認すると
「グレイさん!こんにちは!どうされましたか?」
玄関を開けて挨拶する。
「実はお隣に越して来まして、ご挨拶に伺いました。こちらをどうぞ」
「え!?」
不思議な色の素敵な花束を受け取った。
「私の仕事やシーナの修行の為、何よりも舞さんのサポートを側でさせていただきたく・・・」
「そ、そんな事までしてもらっていいのでしょうか?地上でもお仕事や修行ができるのですか?」
「今回の件はシーナの兄として私が責任を取るべきだと思っております。私の仕事やシーナの修行も地上でする事もできるので大丈夫です」
お隣に友人がいるのは心強い。
しかも男性だ。
「わぁ。グレイさんがお隣にいるのは安心ですね。ありがとうございます」
のんびりとしたミルキ村だけど、まだよく分からないし夜はちょっと怖いもんね。
笑顔でお礼を伝えた。
皆様に読んでいただけて嬉しいです。
ありがとうございます!
次のお話もよろしくお願いいたします!