『太陽が、まぶしかった』から?
ケン・アキレス:
「・・・」
(カチッ、カチッ、カチッ)
プリンセス(ユウリちゃん):
「・・・」
サングラスをかけた男:
「『太陽が、まぶしかったから』ですか?
ムルソーさんこと、ケン・アキレスさん・・・」
ケン・アキレス:
「どういうことだ?
なぜ、銃に、弾が入ってない?」
待ち人:
「同じ犯罪を繰り返させたくないの・・・
あなたは、昔、私と付き合っていた、恋人では、ない」
ケン・アキレス:
「当たり前だろ?
私が、ヤツじゃないことは
君も、知っているだろ?
なぜ、今さら、そんなことを言い出すんだ?
どうして、わざと、銃の弾を抜いた!」
待ち人:
「あなたが、あの日、彼を殺してから・・・
私は、ずっと・・・この日が、来るのを
待っていたの・・・」
サングラスをかけた男:
「さあ、みなさん、お疲れさまでした。
この辺で、芝居は、終わりにしましょう」
ケン・アキレス:
「お前は、誰だ?」
サングラスをかけた男:
「私ですか?
この前、あなたの部屋へお邪魔した、
依頼人ですよ。
サングラスをかけていたので
気がつかなかったですか?
Fさん、いや・・・
亀の国、独裁国家群、
司令官、
Zさん」
ケン・アキレス:
「・・・」
待ち人:
「私のダーリンは、あなたに殺されたの。
あなたが、殺したの。
そして、
あなたは、
今、
新しい軍事作戦を実行する為、
この民主主義国へ戻って来た。
『ダーリン』に、なりすまして・・・」
ケン・アキレス(司令官Z):
「裏切ったのか?」
ベイビー:
「あなたに、殺された彼の・・・
ダーリンの為・・・
そして、ここにいる、
ユウリちゃんの為よ・・・
彼女はね、私の計画に、ついて来てくれたのよ
自分の身を、危険にさらしてね・・・」
ケン・アキレス(司令官Z):
「理由は、なんだ?
あいつの為に、復讐したかっただけか?
民主主義連合に、いつ寝返った?」
ベイビー:
「私が、いつ裏切ったのか?
それは、あなたが、彼を、銃で撃ち殺した日からよ・・・
あなたは、彼の顔そっくりに整形したわ。
工作活動で、定期的に、あなたに会うたびに、
私は、苦しみ続けた・・・
限界だったのよ」
ケン・アキレス(司令官Z):
「フッ(笑)
ふざけるな!
そんなことで、スパイが務まるか?
ハッ!ハッ!ハッ!」
サングラスをかけた男:
「大きな軍事作戦が、行われる計画があるという情報を
ベイビーさんから、いただきましてね・・・
私は、民主主義連合、
国際軍事警察機構の、
対独裁国家群担当の職員です。
ベイビーさんとは、慎重に打ち合わせをして参りました」
ケン・アキレス(司令官Z):
「俺を、逮捕する気か?」
サングラスをかけた男:
「そうしたいのですが・・・
どうでしょうか?」
ケン・アキレス(司令官Z):
「さあ、捕まえろよ?
お前らの勝ちだ・・・」
ベイビー:
「司令官、この子は、誰だか分かる?
あの日を、覚えてる?
ダーリンが、あなたに殺された日のことを・・・」
ケン・アキレス(司令官Z):
「・・・」
サングラスをかけた男:
「あの日、ベイビーさんの恋人である、
ダーリンさんは、
あなたから雑用を片付けるからと依頼を受けたので、
ある場所へ、車で、あなたを連れて行ったそうですね?」
ケンアキレス(司令官Z):
「・・・」
ベイビー:
「でも、それは、単なる雑用では、なかった」
プリンセス(ユウリちゃん):
「・・・」
・・・
・・・
・・・




