冬眠カプセルの仕組み
プリンセス:
「案内人さんの、冬眠カプセルには・・・
幻覚剤は、入っていたけど・・・
ケンと逆のことを言う薬だった?」
サングラスをかけた男:
「惜しい!プリンセスさん、そこまで難しく考えないで下さい」
プリンセス:
「どうゆうこと?」
ケン・アキレス:
「ジイさんの方の、冬眠カプセルには、幻覚剤は、
全く、入っていなかった。それが答えだ、プリンセス」
サングラスをかけた男:
「ケンさん、大正解!!!」
プリンセス:
「どういうこと?まだ、分からないわ」
サングラスをかけた男:
「私が入った冬眠カプセルだけは、空気しか噴射しない仕組みに
なっています。薬剤は、全く、含まれていないんです。ゼロ、です」
ケン・アキレス:
「こいつは、それを知っていて、芝居をしたんだ」
プリンセス:
「芝居?」
ケン・アキレス:
「ああ、空気しか噴射されてないのに、苦しんでるふりをして
幻覚剤の影響を受けた演技をしてたんだ。俺のセリフの逆を
言ったのは、このジイさんの、意図的な演出だよ。だろ?」
サングラスをかけた男:
「さすがです、ケンさん。その通り、正解です」
プリンセス:
「ケンは、いつ気がついたの?」
ケン・アキレス:
「俺のセリフの逆を言い続けたときさ。こいつ、わざとやってるんじゃねえかって
思ったよ・・・演技力だけは、大したもんさ」
プリンセス:
「ケンの入った冬眠カプセルは、幻覚剤が、そのまま噴射された」
サングラスをかけた男:
「その通りです」
ケン・アキレス:
「こいつは、その違いを、君に教えるために、俺に、薬剤は
全てのカプセルで抜いてあるから心配ない。ただ、
こいつの言うセリフを復唱してくれって頼んできたのさ・・・
でも、それは嘘だった。幻覚剤は、強烈に効いて、危うく
俺は死にかけたよ」
プリンセス:
「じゃあ、ケンは、本当に、セリフを復唱した」
サングラスをかけた男:
「そういうことです。そして、ここからが、肝心ですが、私の
使用した冬眠カプセルは、宇宙ステーションで、司令官のZが
寝ていた、冬眠カプセルと同じ仕組みになっています。
残りの25台は、全部、ケンさんが使用した冬眠カプセルと
同じタイプの物になります」
プリンセス:
「て、ことは・・・」
サングラスをかけた男:
「宇宙ステーション内部の、偽装冬眠カプセルで、ただ一人生き残って
地球に帰還したリーダーのZだけは、最初から、全く幻覚剤のダメージを
受けることなく、宇宙に滞在していたということになります。
そうでしょう、ケンさん?」
ケン・アキレス:
「なんで、俺に聞くんだよ?ああ、そうなんだろうな・・・
あんたの推理で間違いないだろう、きっと・・・」
プリンセス:
「Zは、自分1人だけ、最初から、地球へ帰還するつもりだったの?」
サングラスをかけた男:
「そういうことになりますね。そうでしょ?ケンさん?」
ケン・アキレス:
「・・・」
サングラスをかけた男:
「さあ、そろそろスクリーンルーム、いや、間違えた
ステーションルームへ行きましょうか?」
プリンセス:
「待って、あと1つだけ教えて」
サングラスをかけた男:
「どうしました?」
ケン・アキレス:
「どうした?」
・・・
・・・
・・・




