再会
私とプリンセスは、この初老と思われる
サングラスをかけた男の導きにより
地下にある秘密基地に案内された。
どうやって?
私たちが立っていた小屋の中の床が、
そのままゆっくりと下降し始めたのだ。
日ごろ何事にも鈍感な私でさえ
真下に床が沈む様子を見ながらその動揺を
隠せなかった・・・
「亀の王国に万年の栄光あれ!」
なかなかしゃれた暗号だ
フッフッフッ・・・
おっと、
何か矛盾点でも、お気づきになったかな?
まあ、良いじゃないですか
そのうち
読者の皆様にも分かりますよ・・・
プリンセス:
「あなた、やっぱりこの地下基地を知ってたのね?
ついに本性が出たわね」
ケン・アキレス:
「プリンセス、君はわざと暗号を忘れてしまった
ふりをしたんだろう?
そのくらい、こっちも気がついているよ。
フッ(鼻笑い)
君はほんとに芝居が下手くそだなあ。
もっと上手に忘れたふりをしないとだめだぞ」
サングラスをかけた男:
「お二人さん、話に盛り上がってるところ
済まないが、もうすぐ
この床型偽装エレベーターが地下へ着く。
着いたら黙って私の後ろを
ついて来てくれ」
プリンセス:
「分かったわ」
ケン・アキレス:
「承知した」
サングラスをかけた男:
「あんたには、素晴らしい再会が、待っているよ」
ケン・アキレス:
「えっ?俺に?素晴らしい再会?」
サングラスをかけた男:
「そうだ。ある人物が、あんたを待っている」
ケン・アキレス:
「俺を?」
サングラスをかけた男:
「そうだ。裏の依頼を
全部説明してくれるはずだ」
プリンセス:
「あの人との再会ね・・・」
ケン・アキレス:
「あの人?」
サングラスをかけた男:
「あんたは、どうやら私のことも
忘れてしまったようだ・・・」
プリンセス:
「ケン、もう何もかもスッとぼけなくて良いのよ」
ケン・アキレス:
「おいおい、プリンセス
それは一体どういうことだよ?
俺は地下基地の存在については、今まで君に
知らないふりをして来た。だが、俺は
このサングラスの爺さんのことを
マジで全然知らないんだぜ?
誰なんだよ、この人?
君は、この爺さんのことを知ってるか?
こんなヤツ、昔はいなかった。全く記憶にないよ
俺がここへ来る時は、別の案内人だったんだ。
なぜ今日は、いつものあいつじゃなくて、
こいつなんだよ?
いつから案内担当の職員が代わったんだ?」
サングラスをかけた男:
「さあ、到着した。歩こう」
私とプリンセスは、男の後ろについて歩いた。
この私が、不安を感じている
それは、なぜだろう?
他の誰よりも、この場所に1番詳しいはずの
私の自信が揺らいでいる・・・
サングラスをかけた男は、今まで
1度も小屋にいなかった。
地下基地への案内人には
別の人物が雇われていたのだ。
コヤツは、いつから雇われたのだろう?
なぜ、この私が、それを知らない?
どうしてだ?
・・・
・・・
・・・




