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依頼内容

「犯人を捕まえてもらえませんか?」



 

「犯人ですか?」





「はい。犯人です。いえ、正式には、

 犯人ではありません」





「どういう意味ですか?」





「われわれの仲間なんです。捕まえて来いと

 要求されたんです」




「誰に?誰を捕まえて来いと要求されたの

 ですか?」




「詳しいことは、別の場所へ移動してから

 お話しします。それで良いですか?

 これが、私の上司からの依頼内容です」



「ちょっと待ってください。

 おっしゃってることが、僕にはさっぱり理解

 できません。残念ですが、これでは依頼を

 引き受けられません」



「上司の待っている所へ一緒に行っていただけ

 ませんか?そこで説明したいと上司が申して

 おります。ここでは、話すなと言われて

 おります。国の機密なのです」




「機密?」




「はい。国の機密です。だから場所を移動して

 ご説明させてもらいたいと本人が申して

 おります」




私は、悩んだ。そして彼女の上司からの依頼を

断った。さすがに、どこの誰だか分からない連中の

もとへ、こちらから出向くのはゴメンだった。

依頼内容の詳細な説明は、この事務所でしてくれと

彼女に伝えた。国の機密?国が何か俺にしてくれたことがあるか?馬鹿らしかった。




彼女は残念そうな表情を浮かべた。それから2杯目のインスタントコーヒーを飲み干して、事務所から出て行った。



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