亀のイナズマ
「宇宙基地など、亀に作る能力はないじゃないか?
作れないのに、亀はどうやってミサイルを
保有するんだよ?実現不可能なこと論文に
書いても、論文は却下されるだけだよ?」
ベイビー:
「そんなことはないってFさんは主張してるわ。
あと20年もすれば、宇宙ステーションを展開
できるって思ってる」
「20年?」
ベイビー:
「20年以内に、亀は地球最強の軍事力を持つのよ」
「どうやって宇宙ステーションを作るんだい?
今の、君たちの国の技術では無理だろう?」
ベイビー:
「Fさんが、君は何も理解していないんだねって
言ってる」
「どういうこと?」
ベイビー:
「【②アキレスにマイナス方向に走らせろ】って
書いたじゃない。第2章よ。スパイやサイバー
攻撃、企業の技術提携で全部吸収するんだって。
もちろん留学、移住、やれることは何でもやって
アキレスの技術を亀の国全員で一丸となって
身につけるのよ!」
「そうすれば、20年以内に?」
ベイビー:
「Fさんは、20年以内にステーション型の
宇宙基地にミサイルを配備可能だと言ってるわ。
Fさんを信じましょう。あなたを救ったのは、
Fさんよ?
あなたを破壊したのは、アキレス!
救ってくれた人が、実現可能だと言ってるの。
だから論文は却下されないわよ」
Fは、私とベイビーに呼びかけて、紙に描いた図を
見せた。
④亀のイナズマ
______________________
(宇宙空間) (START!!!)
【発射!!!!!!!!!!!!!】
(亀)(亀)(亀)(亀)(亀)(亀)(亀)
↓ ↓ ↓ ↓↓↓↓↓↓↓↓ ↓↓↓ ↓ ↓↓↓↓↓↓
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
||||||||||||||||||||||
||||||||||||||||||||||
_______________________
(地球)
|||||||||||||||||||||||
|||||||||||||||||||||||
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
|||||||||||||||||||||||
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
↓ ↓ ↓ ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
(亀)(亀) (亀)(亀)(亀)(亀)(亀)(亀)
✖️
(GOAL!!!)
(地上) (アキレス)
_______________________
私は、もう理解不能だった・・・
この図は、いったい何だ?
分かる方がいたら 教えてほしい・・・
仕事と思い、私はそれから半年かけて、Fの卒業論文を完成させた。
完成させた日に、私はFから満額の依頼料を受け取った。飲食店のアルバイトがずいぶん儲かっているのだろう・・・金払いが良かった。
論文を取りに来たFは、その足で、学校へ提出しに行った。Fが、部屋から去った瞬間、ベイビーが
私に抱きついて来た。
ベイビーは、そこらじゅう、私にキスを浴びせて来た。豪快に着ている衣服を全て脱ぎ捨て、そのまばゆいばかりの美しい裸体を私の前にさらけ出した。
ベイビー:
「私は、あなたの破壊者?それとも構築者?」
まぶしかった・・・
彼女の全てが美しかった・・・
「君は、もちろん僕の構築者さ・・・」
その夜 私とベイビーは 2人で
アキレスの王国と
亀の王国を
旅しながら
ベッドの上で
破壊と構築を繰り返した・・・




