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ベイビー:


「あなた 起きて 朝よ」



誰かが僕の体を揺さぶっている



ああ ベイビー



君か?



君は いつも早起きだね・・・


君が 僕の部屋で一緒に暮らすようになってから


僕は 目覚まし時計を必要としなくなったよ


毎日 君が僕を目覚めさせてくれるからね


君が 開けてくれるカーテンは 



どんな天気の日でも 



まぶしい光が 部屋の中へと降り注ぐ・・・



ベイビー 



君のおかげで



バイト料を稼げるようになったよ 



全て君のおかげさ 


君が 


奴から仕事を 引き受けてくれるから


僕は ずっと 


こうして飯を食っていけるようになった 



とりあえず 


今日という日が来ることを苦しまずに済む




ありがとう ベイビー




こんな気持ちになるのは 子供のころ以来だな




毎日 優しいオフクロが僕を起こしてくれた





オフクロ:


「あんた 学校に遅刻するわよ?」




懐かしいね・・・



オフクロは 僕の宇宙そのものだったから・・・






ベイビー:



「朝ごはん できたよ?」






ベイビー このまま 毎日 僕を起こしてほしい




君に出会えて 



僕は 何だか 


やっと 



人間の暮らしに参加できるような気分だよ 





ベイビー このまま いつまでも 




降り注いでくれ・・・





少しは 笑顔になっても良いかな?





あと 5分だけ 寝るよ・・・





おはよう ベイビー・・・





もうしばらく 一緒に 生きてくれるか?





ありがとう 心強いよ





君が 一緒に いてくれるなら・・・




僕も 人間で いられそうさ



民主主義? この社会に民主主義は 



存在していない





オフクロや君が



幸せに



存在することが 民主主義の証・・・



あと少しだけ



寝るよ




ベイビー・・・



天国に 行ったら 人間に なれるさ



きっと





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