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最強の勇者であるために  作者: 霧巻 くいな
7/7

#6 ホンモノ

「所詮貴様は成り立ての勇者、ほかの奴らと何も変わらない」


彼女は続ける。その目はまるでゴミを見るかのように荒みきっていた。


「攻撃基本魔法など勇者でなくても使える。勇者なら勇者しか使えない魔法があるだろう。見せてみろ。それでその者の強さは分かる」

「2派スキル(あらすじ[スキル]欄参照)、か」

「あぁ、そうだ。期待はしていないがな」


俺の2派スキルは「吸引と反発」。全ての魔法を吸収し跳ね返す(吸引量に上限は無く、跳ね返した魔法は吸引量の倍になる)、というものだ。


「あぁ、いいぜ。見せてやるよ!」

「あぁ、見せろ」

「俺のは「吸引と反発」!お前の魔法を跳ね返してやる!打って来いや!」

「なるほど、分かった」


アリスは俺に向けて手をかざし、先程の炎系魔法を放った。流石に人相手だからだろう、先程よりは少し弱めだったが当たれば十分に死ぬレベルだ。


「避けてくれよー!」


吸収、そして反発。放たれた炎は俺の手に吸引され、さらに協力な炎がアリスめがけて迸った。


「...」


ズバッ


音が聞こえた瞬間、炎は2つに分断され、跡形もなく消えた。そこにいたのは無傷のアリス。


「き、斬った、のか...?炎を...」

「ふむ、中々面白いスキルだ。磨けば相当なものになるだろう」


こいつ、本物だ...。

直感的にそう思った。こいつは強い。俺よりはるかに。

その瞬間、俺の中で何かが崩れたような気がした。





「最強の勇者であるために」

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