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弱体化…鍛えなくっちゃね。

井の字型に高く組み上げたキャンプファイアが盛大に燃え盛っている。


俺達はその辺でシドとセドが捕まえてきた、ウサギやウズラみたいな鳥を焼いて食べた。食料アイテムは有るがエンチャント効果など…温存したい。


錬金用アイテムの塩とコショウに感謝だ。



スド「しかし、こんな盛大にやらかして大丈夫なのか?」


俺「問題無い。昼間にこの山の頂上から周辺を観察したが、何かが燃えたり焦げたりした痕跡は無かった。」


近辺に火を扱える魔獣の様な生物は存在しないと考えられる。熊や猫科の大型獣は火を恐れないが、余程の数でなければ今の戦力でもどうとでもなる。


アクセを最強に戻した今の俺達は、不意打ちでも、そうそうやられはしない。



シド「では、ノーワンアトライト・クラン会議を開始します。書記はいつも通りスドで。じゃあサド、お願い。」




俺「先ず、俺達は恐らくレベル1の初期状態に弱体化している。」


先程キャンプ設営中、俺はレベル2の大剣スキルを幾つか試したが出なかった。


サド「シドに俺達の基本攻撃を現実の武術に見立てて貰った。精々各武術の黒帯程度だろうと言う事で、SSで最強だった俺達では無い。」



シド「充分凄いと思うんだけど…。自衛官の大会で活躍出来るレベルだよ?」


スド「サド。それは武具込みでのステか?」



俺「そうだ。SS最強武具を使ってのステだ。つまりノーアクセで初級武具を使ったとしたら、正確だが威力の無い攻撃しか出来ない…ソロで熊を倒すにも苦労するだろう。」


ソド「それは…嫌だな。」


セド「俺も我慢ならないね。」


俺「だろう?ここがどういう場所であろうと、強ければ問題無い。だが弱ければ踏み潰されるだけだ。」



とにかくレベルアップしよう。その事に異存を唱えるメンバーは居なかった。幸い各職業のチャンピオンは外れていないが、基礎能力が低ければ大して役に立たない。


チャンピオンスキルの行使には、並外れたステータスと膨大な魔力を必要とするからだ。




俺「よし。他に気になる事は無いな?じゃあシドが作った当番表に従って、歩哨は交代で行う。以上!」


シド・セド・ソド「「乙っした!」」




スド「いや、ちょっと待とうよ。皆はこれからどうするとか気にならないの?」



ソド「え?ちっとも。」


セド「う~ん。初級からなら、今度は弓と並行して槍やってみようかなぁ…とか?」


シド「この身体なら、前のリアルじゃ出来なかった技とかバンバンいけるかも!? 」



スド「え!? サドはともかく君らも…?」



あまりスドに意地悪するのも良くない。

そろそろキチンと説明してやるか。


俺はスドを手招きし、キャンプファイアの火が届くギリギリ辺りに二人で行く。他のメンバー…女性達には話が聞こえないように。




そうしておいて俺は星空を見上げる。

釣られてスドも満天の星々を見る。



俺「星を見てみろ。お前なら気付く事が有るはずだ。」


スド「確かに美しい…いや俺が聞きたいのは…俺なら?……人工衛星が無いな!…それが?」


俺「飛行機も飛翔体も見なかった。人や知性体がいるとしたら、文明レベルは低いだろうな。」



スド「国取りでもやるか?いやエジソンにでも…そうじゃ無くてだなぁ。」


俺「お前のリザレクションでその辺で死んだ『美少女』が生き返る!」


スド「…!」




俺「そして今のお前はSSのデザイナーがこれでもかと磨きあげた美形!」


(額に第三の目と星入りハートのマブタだけどな。)


スド「…美形…俺が? …あ…!」




俺「『美少女達』が涙を流しながら…。」


スド「達ぃ!? 」


俺「そう、ケモ耳美少女達が『スド様ありがとうございます!あぁ何てイケメン!…どうやってお礼したら。』って上目遣いで…。」


スド「ケモ!? …上目遣い……。」



星空を見上げていたスドの目は、更に遠いところに焦点を結んだようだ。…長い長い沈黙。やがて…。




スド「生まれ変わったら…医者になりたいと思ってたんだ…。」


俺「良かったな、夢が叶って。」



俺はニッコリ笑ってスドの肩をポンッと叩いた。



-----------



翌朝



シド・セド・ソド「クラマスに一個だけお願い有るんだけどさ。」


俺「何だ?」



もしこれから、ずーっとクラメンで暮らしていくなら、キャラクターネームのままは嫌だと言う。これが女心と言うやつなのか…。




俺「解った。それじゃあなんて呼べば良いか、教えてくれないか?」



シド「私は鈴木彩奈だから、アヤナって呼んで。」


シドは短剣をチャキっと構えて言う。



セドは弓弦をビーンと鳴らした。


セド「保科立夏。リッカで。」



ソド「神林巫女子。ミココと呼んで。」


ソドは剣で盾をカンと鳴らす。



スド「それってふじょ…。」


ミココ「気を付けて!ふじょしって呼んだメンバー殴って、謹慎処分だったんだよね…。」




スドは本当に良い奴なんだ。でも口が減らないので敵を作り易く、弄られ易い。


ミココ「んでスドとサドはどうするの?」



スド「須藤道隆。スドで問題無い。」


俺「円城砂土。サドは本名だよ。」



サド以外「マルキ・ド・サド!? 」


俺「まるきさど。親父が面白がって付けたらしい。」



まぁサド伯爵は、敵には容赦無いが味方には甘かったらしい。そこは似てるだろ?とクラメンに聞いたら…皆ウンウン頷いてくれた。



さて、アクセ有りでどの程度の戦力か。

今日は大木とかで試そう。



+- +- +- +- +-



キャラ設定です。


・サド(俺) 両手持ち大剣

 円城 砂土 元13才 元中学生

種族:ヒューマンエルス 12才

職種:ベルセルクロード、時空魔法師

主武器:アニヒレイト・ギバー+20


・シド 短剣

 鈴木 彩奈 アヤナ 元20才 元自衛官

種族:ヒューマンエルス 12才

職種:トロピカルベレー、シーフ

主武器:クライン・ピアサー+20


・スド 杖

 須藤 道隆 元35才 元高級官僚

種族:ヒューマンエルス 12才

職種:ホーリーローチ、鍛冶師

主武器:シュレディンガーの杖+20


・セド 長弓

 保科 立花 リッカ 元18才 元女子大生

種族:ヒューマンエルス 12才

職種:バニッシュロウンチャー、槍術師

主武器:ストラディバリ+20


・ソド 盾に片手剣

 神林 巫女子 ミココ 元15才 元アイドル 元高校生

種族:ヒューマンエルス 12才

職種:ジュピタリアン、吟遊詩人

主武器:7次元の盾+30 ディザスター・ブリンガー+20


+- +- +- +- +-

初感想を頂きました。

とっても嬉しかったですよ!


その時ご指摘も頂いて、キャラネームが区別つきにくいと。

考えていたプロットとぶつかったのですが…素直に従ってみたいと思いました。


一応キャラ設定も付けてみました。それでも判りにくかったらご指摘下さい。

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