2話 人類決裂
壊す世界と守る世界 2話
俺は平和という言葉が大っ嫌いだ。
平和主義という言葉を聞くだけで吐き気がする。
平和ということは戦わないということを表す。
だが、戦わないということは逃げていることと同じではないだろうか。
戦闘強行が俺のモットーである。
だが、現在、東と西で見ている、目指している世界が変わっていたのである。
東の人間たちはムクロから非難させるという逃げの思想の持ち主が多く、意味のない戦いはしない思想の持ち主が多い。
だが、西はムクロという生物を一匹残らず駆逐し、人類の平和を望む反政府思想であった。
東には多くの学園があり、そこには戦闘技術を習得させる訓練もあった。
だが、西では実力主義がモットーであり、英才教育を受け、僅か12歳から戦場へ向かう者もいる。
そう、俺もその一人であった。
× × ×
2053年、俺は朱い世界へと向かっていった。
そして見た者は人間の残骸と、人間を喰いちぎるムクロの姿、そして、それを駆逐していく男達の姿があった。
刀や銃、槍など多くの武器を用いてムクロを葬っていた。
そう、その動きに俺は魅了されていた。
ーーその刹那、
何者かに腕を喰われる音がした。
そう、右腕がムクロに喰いちぎられてしまったのだ。
その色は、朱。
あの悪夢のような朱色をしていた。
だが、俺は痛みに嘆く余裕もなかったのである。
ムクロが次々と俺に向かってやってくる。
そして、俺を喰い尽くしていった。
ーー否、
俺を喰おうとしたムクロは、その場に形のない姿で倒れていた。
そして、その背後から、一人の男が現れた。
「生きてんのかこいつ。おい、返事をしやがれ、クソガキ」
その男は、黒い鎧を纏い、茶髪のショートヘア、そして男の瞳はまるで、鬼のような黒に染まっていた。
だが、それでも俺は怯まなかった。
「黙れ」
「ほう、俺にそんな口きいたやつは茜ぐらいしかいねぇな、よし、俺と一緒に世界をぶっ壊さねぇか?」
その瞬間、俺の心は朱に染まった。
「俺は俺の道でいく。異論は許さねぇ」
そして俺はこの日、反政府組織レジスタンスに正式に加入された。
その瞬間、空が一瞬、混沌のような闇に飲まれたような風景をみた。
続く…
第2話! ここまで来ましたよー
アドバイスいただけたら嬉しいです!
最近マッ缶とじゃがりこが手から離せません笑
マッ缶甘いとか言うけどあの甘さが上手いんだよなぁ〜
みなさん!これからもマッ缶と『壊す世界と守る世界』をお願いします!(決まった…)