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六年制ニート、時々、世直し。〜愛犬の介護をしたいので、バカな男はまとめて沈めます〜クソガキ殲滅!  作者: ダメだ里香ちゃん


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華麗なるデビュー戦②

~佐藤家の紹介~


【ジョセフ】

佐藤家のアイドル。ゴールデンレトリバー。老犬。いつだって里香の味方。


【里香】

大学一年生。ジョセフに寂しい思いをさせないため、ニートになる。


【玲弥】

中学二年生。姉思いの優しい弟。自信過剰。


【パパ】

食品卸売会社勤務。娘のニート費用を稼ぐため、全身全霊でギャンブルに挑む。


【ママ】

お菓子メーカー勤務。玲弥にとことん甘い。


挿絵(By みてみん)


乱破隊総出でクソガキどもの腕に絡みつき、ホテルへと向かう道中。里香のはらのうちは、ドス黒い怒りで煮えくり返っていた。

(もしもここで、まぁありえないが……「今日は楽しかったね」で解散だったらノーコンテストだ。潔く帰ってやる。だが、ホテルまで来てそれは無ぇ。コイツらの頭んなかは狂気と性欲しか無ぇ……各部屋でやり合って女を回すか、それとも乱交かぁ? 動画を仲間内で回して愉しむのかぁ? ……クソどもがッ! 社会のゴミクズ、ゴミカスがぁぁッ!!)

ホテルに着いて始まった「飲み直し」という名の、死へのカウントダウン。クソガキどもはそんな運命とは露知らず、股間を期待に膨らませ、今にもよだれを垂れ流しそうな顔でニヤついている。

会話が落ち着いた頃、乱破隊員たちが合図を交わし、わざと返事を間延びさせた。するとクソガキどもが「この時を待ちわびていました!」と言わんばかりに耳元で囁き始めた。

「リカちゃん……ねぇ、俺ら向こうの部屋行かね?」

「……えっ? なんで?」

「俺、ちょっと疲れちゃった。二人っきりで話そうよ」

(はい逮捕ぉ~! こいつ私を回そうとしてマスッ!)

「え、でも、まだみんなここに居るし……」

「いいじゃん、ほら、行こっ」

とうとう性欲で人間の回路が焼き切れたクソガキが里香の手を取り、奥の部屋へと歩き出した。他の隊員たちも、各部屋へと連行されていく。

――数秒後。

ドスッ! ドスッ! という鈍い衝撃音が四方から響き渡った。

「待てゴラァァァーーー! 逃げんじゃねぇーーーッ!!」

里香の怒号を皮切りに、全裸のクソガキたちが尻を蹴り飛ばされ、元の広間へと押し戻されてきた。

続いて、私服を脱ぎ捨てた全身タイツ姿の隊員たちが戻ってくる。スタンガンを肩に乗せる者、舌なめずりする者、前かがみでほくそ笑み、手首のスナップでぐるんぐるん回す者。出陣前、女子トイレの鏡の前で合わせたあのポーズだ。

「なっ、なんなんだよ急に!」

一人がもっともな疑問を叫ぶが、里香は構わず吼えた。

「正座ぁあーーーッ!!」

「正座だって言ってんだろッ!」

弘中隊員がスティックで頭を叩き、強制的に座らせる。

「なんなんだよ、これ!」

きちんと正座してから、クソガキがもう一度叫んだ。

「おめーよー……見りゃわかんだろ、この状況ぉ……」

里香が血走った目を見開き、至近距離まで顔を近づける。クソガキは「マジで分かりません」という顔で固まっている。

「誰がどー見てもぉぉーーーッ!」

里香はあえて深い溜めを作った。そして、耳元で静かに囁いた。

「世直しだろ」

その瞬間、スティックの乱打がクソガキたちを襲う。

「世直しってなんだよ! お前らが誘ってきたんだろっ!」

「あッ?」

里香の耳がクソガキの口元に近づく。「もう一度言ってみろ」と言わんばかりに、さらに一歩近づく。しかしクソガキはその底知れぬ威圧に気圧されて唇が震えるだけ、言葉が出てこない。

「ああーーーーーーーーーーッ!?」

バシッ! ドカッ!

「教育」の叱責が飛ぶ。

「どこのッ! 世界にぃぃ~! 回されてッ! 喜ぶ女がぁぁ~! いんだよッ!」

顔を腫らしたクソガキは、それでも睨み返してきた。

「……回してなんて、ねーだブフォッ!!」

言い切る前に、里香の膝蹴りが顔面に突き刺さる。

「回す気がねーなら、各自解散だろーがッ! なんでッ! 最初からッ! スウィートゥッ! 予約ぅぅー! してんダヨッ!」

里香はそのまま腕ひしぎ十字固めを決め、タップを無視して捻り上げる。

「そんな幼稚な言い訳がツーヨーするとでも思ってんのかッ! ああッ!?」

腕を放すと、里香は背後の連中にも矛先を向けた。

「人間つーのはな、自分なら騙されるってレベルの嘘をつくんだよ。だから子供の嘘は幼稚だ。こいつの嘘が幼稚なのも、こいつが真性のバぁ~カだからなんだよーーーッ! てめぇら、ちったァ頭使えるようになれ、このボンクラぁッッ!」

一気にまくし立てた後、里香は急に静かになった。

おもむろに『ミサワのV-MAXネオお奉行様』のスイッチをON。

バチバチバチッ……。

無言のまま、クソガキたちの肩にスタンガンを当てて回る。悲鳴を無視し、落ち着いたトーンで宣告した。

「いいかー……おめーら。次、女回そうとしたら、ウラジオストクの港に沈めっからなー。分かったら返事しろー……」

「はいッ!」「はいぃっ!」

クソガキたちが涙目で返答する。

「よぉ~し……」

里香がようやく「教育」を終えようとした、その時。

正座のまま真横に倒れ、ダルマのようになっているクソガキの股間に――里香は驚愕の事実を発見した。

反射的にスティックでぶん殴る。

「おめぇーは、こんな状況でなんで勃起してんだヨッ!」


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