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探偵でSPとか、聞いてない 【第一稿版】  作者:
【お知らせ】ここからのエピソードを改稿中
20/39

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 駅から少し離れたカフェ。ここは、とても静かで、クラシックな空間に統一された店内。

オシャンティーで、ドラマチックなベストプレイス。

目の前には、紅茶を飲む冴島先輩。バックにはキーホルダーをつけていることに少し意外性を覚える。なんのだろう? 二次元を愛する者は自然と考察してしまうものだ。うん、レアコレではなさそうだな。

妙な沈黙。言葉が出てこないんですけど。


 ドギマギ、ドギマギ。

自然と口元の艶に目が奪われる、と思ったか?

残念、俺は彼女の後ろにいる店員にハラハラしていた。

なんと、カウンターには千佳ねぇがいた。

あの、ここでバイトしてるの? 知らなかったよ。どうでもよくて。

いくら、探偵の依頼がないとき、暇とはいえ、自由すぎません?

どこの公安だよ。


ニヤニヤ。


何笑ってんだあの女。「え? デート?」でもいいたげな顔だよ。


「……」


 何か話を切りだそうとしている冴島先輩。


「桜川くんって、探偵事務所で働いてるよね?」

「どうして……それを」

「じょ」

「いやぁー! 人違いですよ! うぅん!」

「して」

「ないですよねー! あっ、探偵事務所でバイトはしてますけどね!」


 全く。どういうことだってばよ。何で知れ渡ってんの?

話を本題に俺は無理やり入る。


「なんかあったんですか?」

「いや、その……」


 言葉を濁す彼女。カウンターで口を押さえて笑う千佳。あとで、ぜってぇ泣かす。返りうちにあうだろうけど。


「探偵に依頼するのって高いのかな?」

「ん? まぁモノに寄りますよ」


 わりとうちの探偵事務所は肉体労働ですが、雑用ならわりと安価です。


「そのお願い聞いてくれるかな? お礼なら」

「なんでもですか? なんでもですよね?」

「……ちょっと、何言ってるのか分からないけれど、一つだけ相談があるんだ?」


 もぅ、じれったいな。早く言って下さいよ。


「妹……家出したんだ。一週間前から」


 うつむく彼女を見たその瞬間、俺はあの子の顔が理由もなくよぎる。

なぜなら、似て非なるものだから。

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