赤字の路面電車 「黒字化のアイデアを考えてくれ」
第68話目とての投稿作品は、カクヨムの自主企画「路面電車で春を待つ」に対して書いた、『現代ドラマ作品』です。
「コロナ過の影響で乗客が減り、今もコロナ過前の乗客数に戻っていない」
「一昨年は路面電車をラッピング電車化して、広告収入が増加した」
「昨年は地元の企業や店舗にお願いをして、最寄り駅の命名権を無理して買ってもらった」
「会議もリモートを増やしたし、無駄な紙資料の配布を止めたし、メールで資料を受け取った場合には各自での印刷も禁止した」
「乗客が居ない場所や時間での省エネ活動も徹底した」
「だがコストを減らすだけではダメなんだ、皆が疲弊してしまう」
「再来年には重要部部品の交換が不可能な老朽車両の更新も、2両しなければならない」
「様々な経営努力・営業努力はしているものの、このままでは今年度も来年度も赤字のままだ」
「コスト削減だけでは売り上げは伸びない増えないから、抜本的な対策とは成り得ないんだよ」
「どんなアイデアでも良い、何処かの電鉄の『ぬれ煎餅』販売のような本業以外の事業であっても良い、流石に蒸気機関車は走らせられないが、少しでも売り上げが増える方法を全員で考えてくれ」
「採用された案に対しては、全社一丸となって取り組むし、金一封も出す」
そんな悲痛なメッセージが、路面電車を運営する会社の社長から全職員に動画メッセージで届いた。
「部長、市役所の公園課から、駅前の桜公園に静態保存してある古い路面電車について、塗装が剥げて錆び錆びになっていて見栄えが悪いからと、メンテナンスの依頼が来ています。今まではボランティア扱いで人件費は無償で対応していましたよね。わが社も赤字が続いていますし、今回はどのように回答しますか」
「社長の動画メッセージもあったことだし、車両整備部としても折角の良い機会だから、桜公園に静態保存してある路面電車の有効的な活用方法を考えてみようか」
「そうですね、飾ってあるだけでは収益は生みませんが、公園は人が大勢集まる憩いの場所ですし、路面電車前は待合場所・集合場所として市民に親しまれていますから、何か収益が出る新事業のアイデアを皆で考えてみます」
そんなこんなで静態保存してあった路面電車の新たな活用方法検討が、市役所をも巻き込んでの一大プロジェクトとして話し合われ、ついに社長からゴーサインが出ました。
そして今日、ついに『市民公募』の形でアイデア募集開始です。
このプロジェクトで実施される新事業のアイデアは、桜公園の桜まつりでお披露目ってこととなり、『路面電車で春を待つ、あなたのアイデアで路面電車に新たな息吹』ってキャッチフレーズで大々的に募集しています。
路面電車を運営する会社との共同事業として、希望すればあなたも新事業の経営に参加することが出来ますので、この機会に是非、あなたの素敵なアイデアで応募してみませんか。
さてさて早速応募がありましたよ~ 順次掲載しましょうか・・・
エントリー№1
カフェにしましょう。
集合場所とされているならぴったりです。
古い車両にツタ植物をからませて、廃墟風にして、リスを放して。
コンセプトは、『文明崩壊後の廃墟カフェ』です。
エントリー№2
やっぱり収益を得るなら飲食店ですよね
特別感を出したいのでお昼はコースのランチのみで、夜はバーとか♪
足湯とか付けるのもいいかも♨
コンセプトは「大人の遊び場」
エントリー№3
コンセプトは 移ろいの停車場 ―― 経年するモジュール・テラス
車両の内部と外部をシームレスにつなぎ、公園の四季や利用者の目的に合わせてレイアウトを自由に変更できる「トランスフォーマブル・スペース」にするのはどうでしょう。
車内内部から外部へ真鍮の線路の様なレールで繋ぎ、家具がフレキシブルに移動する。
真鍮のレールは経年変化を楽しむことができ、車両の錆も味となる。
そんなスペースで。
エントリー№4
そういえば、昔、鉄椀ダッシュで江ノ島電鉄を乾電池で走らせようって企画をやってましたね、桜まつりでそんなイメージのイベントも好いかも。
エントリー№5
廃車両を並べて、小さなショップスペースを提供します。
店舗を持たずに自作の手工芸や作品をネット販売している層を、ターゲットにいたしまして、小さな市場を形成してもらうのです。
かつて路面電車で移動していた市民が、今度は廃車両からHands to Handsで商品を流動させるのです。
売る側・買う側の双方が「マルシェ(市場)」で交流を図り、利用してもらうというコンセプトはいかがでしょう。
エントリー№6
駅前にある桜公園に静態保存だから、キッチンカーみたいには移動できないが、人の多く集まる公園なので、移動しないキッチンカ―的な使い方で、古い路面電車を改装してみてはいかがでしょうか。
座席もあるので、イートインスペースとしても活用できますし、お持ち帰りのお弁当も昼食に食べてもらえるように用意すれば、周辺オフィスに勤める従業員等の需要も見込めますよ。
要望があれば、事前予約制で朝夕にもお弁当を用意するのも良いかも知れません。
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今のところ毎日更新中(そろそろ不定期更新になりそう・・・)のエッセイ『日常生活よもやま話集』の他に、不定期連載中の『撮影旅行よもやま話集(撮影旅行で私が写した風景写真付き)』、不定期連載中で他の投稿サイトで開催の自主企画向けに書き下ろした作品集の『様々なジャンルの短編集』、それ以外にも『遠い昔の学校の思い出話』完結済みや、近未来SF的な『 閃光 衝撃 轟音 の記憶 』完結済みや、現代ファンタジーの『彼方からの年賀状 「明けましておめでとう、皆元気だぞ」』完結積みが、【小説家になろう】内に投稿してありますので、気が向いたら読んでみてね~




