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サンタの仕事も大変だ 「サンタクロースは恋のキューピットじゃないよ」

第15話目とての投稿作品は、お題「聖なる夜のサンタの恋」に対して書いた『ラブコメ作品』です。

 三太くんからのクリスマスプレゼントを、片想いのリカちゃんに届ける最中のサンタクロース協会の配達員なんだけど、今の時代、配達も中々大変になってしまった。


 昔は北欧だけだったから、雪の中をトナカイのソリで訪ねて行けたけど、今じゃ世界中に配達しなければならないんだよ。



 でも絵本のような、暖炉の煙突から家の中に入って届けるは『ウソ』なんだよね。


 考えてみてよ~ 火の中になんて飛び込めないし、煙突って煤だらけだから、もしも無事に通れたにしても、白髭も赤いサンタユニホームも真っ黒になっちゃうよ。


 だからサンクロース協会の赤と白の配送車で走って届けに行き、当然の如く玄関で普通に呼び鈴を押して訪ねて行くのさ。



 ここ最近は、北アメリカに行こうとすると、NORADがレーダーで追跡して来るし、ライブで現在地の実況中継までされてしまう。


 NASAなんて「飛行技術を教えろ」ってロケットや飛行機で追いかけて来る。


 期日指定の配達で、すっごい忙しくて大変なんだから、勘弁してよね~


 こんな状態だから、日本の『本日の出来事、トピックス』なんてニュースで、【NORADとNASAにストーキングされて、サンタ苦労す】なんてお笑いネタの記事になっちゃうんだよ。


 実態は、艶消しブラックのステルス輸送機で、青森の『ねぶた祭り』で使う『山車灯籠』を超巨大に特注で特別に『トナカイが引いたソリ』バージョンで造ってもらったのを、透明なカプセル型の被牽引飛行機に入れてワイヤーで引っ張って飛んでいるんだよ。


 そうじゃなきゃ、『トナカイが引いたソリ』が空を飛んでる姿なんて、夜に見えるわけないでしょ。


 南半球なんて季節がそろそろ夏だし、赤道近辺は熱帯だから、あの赤いユニホームじゃ暑くてたまらないのに、子どもたちの夢は壊せないから、汗びっしょりになっても痩せ我慢して着て配達しているんだよ。


 女性の配達員たちは、暑い場所にはビキニスタイルの可愛いサンタユニホームで届けに行くことも出来るけど、白髭でぽっちゃり体型の私には似合わない衣装だから仕方がないよね。



 無事にリカちゃんの住む家に到着したんだけど、困った・・・


 玄関でおかあさんに「三太くんからリカちゃんにクリスマスプレゼントです。受け取りのサインお願いします」って言ったら、リカちゃんは留守なんだって、「サンタさん察してよ」だってさ~。


 残念だけど、三太くんの恋は稔りそうにないね~


 ま~私はサンタクロース協会の配達員ってだけで、『恋のキューピット』じゃないから、こればかりは仕方ないよね・・・


 有名な政治家の一太くんみたいな感じで、「常に正面から突き抜ける気概を持ち続けたい」的に考えて行動しないと、三太くん自身が自分で直接リカちゃんにアタックやトライをしないとね、配達員を頼った段階で、やっぱりダメなんだよね~

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