“童話”に入れる少女さん
これは、童話の世界に入れるひとりの少女のお話。
「えーっと~次はこの世界に入ろう!」
私は、唄埜奏!
絵本と、お歌が大好きな女の子!
けど、実は絵本の世界の中に入れるの!
入れないやつもあるんだけどね。
なんか、”どーわ”じゃないとだめっぽいの。
今までいろいろ入ってきたけど今回は、、、決めた!
「マッチ売りの少女!」」
そう言うと私は本の中に入ってった。
◇
ここは、、、どこかな?
普段は主人公の近くに行けるんだけどなぁ。
なんて思いながら耳を澄ましていると、
「マッチはいりませんか!?」
と、言う声が聞こえる。
そこだ!
そうして私は自分と同じくらいの少女に話しかけ、、、
たいんだけどなぁ。
実はこの力も問題があるの。
それは、、、お話の主人公に話しかけられないの!
これじゃぁつまんないよね。
だけどね、少し前見つけたんだ!
それは、お話に”まぼろしとして”なら登場できるんだ!
だから、”マッチ売りの少女”がまぼろしを見ちゃうまで待たないといけないの。
あと今まで、まぼろしとしてお話にでても
結局白雪姫は毒リンゴを食べちゃうし赤ずきんは狼に食べられちゃうんだよね。
けどさ、マッチ売りの少女もなぜか最後は寝ちゃうんだよね~
だから、わたしってば音楽が得意だから歌を送ってあげるんだ!
歌は楽しいし!
マッチ売りの少女も楽しくなって寝ないと思うんだ!
今までは毎回最後はどっちも寝ちゃうけど、、、
今日は大晦日の夜を寝ないで過ごすんだ!
ん?
まぼろしを見始めたみたい!早速いこ~
◇
「二本くらい、、、いいよね?」
いまだ!
「やっほ~!わたし、唄埜奏!一緒に遊ぼ~!」
「え?お友達になってくれるの!?あそぼ!」
それからいっぱい遊んだんだ!
絵本読んで~暖炉で一緒に温まって~動物さんと遊んで~
あとあと!「 」ちゃんのおばあちゃんにもあったんだ~
「 」っていうのはね~マッチ売りの少女の名前なんだって~
あっ!いけない!「 」ちゃんと歌を歌いに来たんだった~
あと、おばあちゃんも一緒に歌っちゃおう!
「ねぇねぇ「 」ちゃん!唄を一緒に歌わない?もちろんおばあちゃんも!」
「いいよ!おばあちゃんも早く!」
そういうとおばあちゃんはニコっと微笑みました
そして、わたしたちは歌いだしました。
「「「ーーーー~~~---」」」
「楽しかったね!」
「うん!」
私が言うと「 」ちゃんが言ってくれました。
「あっ!マッチが消えちゃう!」
「もう、、、えい!」
そういうと「 」ちゃんはまたマッチを燃やしてしまいました。
「じゃあ、もう一回歌おう!」
「うん」
でも、また火が消えかけてきました。
「あっ!」
わたしとおばあちゃんが消えそうになっていきます。
「え!?まって!行かないで!?おばあちゃんも奏ちゃんも!」
そういうと、「 」ちゃんは全部のマッチを燃やしてしまいました。
でも、わたしたちはだんだんと眠くなってきて、、、
今日も、また寝ちゃいました、、、
けど、今までと違って神様だけじゃなくて、
わたしたちを「 」ちゃんが見てくれていた気がしました。
◇
わたしは絵本の外の世界に戻ってきてしまいました。
絵本の中の世界のことはあんまり覚えてないけど、いつもより満足しました。
「今日も寝ちゃった~。けど、今度こそは寝ないぞ~!」
そうして、少女は明日も本の中を冒険します。