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4話『しっぱい』

翌日になり父達が帰って来た。 父達に昨日の事を伝えようとしたが、 どうやら深刻そうな顔をしている。 父が母にハグをしながら何かを囁きプリー達はぎゅっと抱き合っている。


「アーク、 今日からなるべく家の中で過ごす様に。 出来るかい?」


「良いけど……何かあったの?」


「ああ、 村の作物が荒らされた形跡がいくつも見つかってな……ここ最近頻繁に報告されてるんだ。 何者かは分からないが子供が相手にしていい物じゃない、 危険だからね」


「分かった。 それと昨日プリーと遊んでた時家の近くの茂みから動く影を見たんだけど怖かったから直ぐ逃げちゃって……」


「そうか、 無事で良かった。 その茂みも調べてみよう」


父が言いながら頭を撫でて来る。 よく分からないが逃げて正解だったのだろうな、 プリーも無事で良かった。


「じゃぁオレらは家に帰らせてもらうぜ」


「アーク君またね」


ベーギさんとプリーは家に帰る様だ。


「うん、 またねプリー」


「気を付けろよベーギ」


「直ぐそこだから大丈夫だって!じゃぁまたな」


そう言って2人は家を出て行った。




「んぅ……ゔんぅ〜……」


その日の夜お風呂に入り寝付きが悪くなりながらも就寝したら夢を見る事になった。 よく覚えてないが誰かが危険な目に遭うような気がした……何かが小さかったような大きかったような……


「おはようアーク」


「おはよう母さん……あれ? 父さんは?」


「お父さんは朝から見回りよ、 昨日の件もあって大変なのよ」


「そっかぁ、 早く解決すると良いね」


その時、 裏口の方から物音がした何か居るようだ。 家には母と僕しか居ないはず。


「ねぇ、 母さん今のって」


聞きながら母は物音がした裏口の方に歩き出す。 今は危険と言われているのに無警戒で見に行く母に唖然としながら止める事も出来ず 扉に手を掛けるまで動けないでいた。



「あら? プリーちゃん大丈夫?」


「あ! アーリィおばさん! だ、 大丈夫です」


「え! プリー!?」


「あ! アーク君おはよ」


母の名前を口にしながらヨイショヨイショと水の入ったバケツを運び裏口から入ってくるプリーと挨拶を交わす。


「お、おはよう……それにしてもどうしてプリーが居るんだ?」


「今は安全の確認が取れるまでウチでプリーちゃんを預かる事にしたのよ。 ベーギさんはお父さんと一緒に仕事で家を出てる時間が多いしプリーちゃんのお母さんは今は居ないからね」


「そっか、 プリーバケツ持とうか?」


「だ、 大丈夫! わ、私がアーリィおばさんに頼まれた事だから!」


母とちょっと話してる間どうして良いか分からず、ずっとバケツを持ったまんまで待っていたプリーはプルプルと震え出している。 今にも落としそうなので早く台所に案内しないと。


「ありがとうプリーちゃん。 台所はこっちよ、 足元に気を付けてね」


「ぷ、プリー……本当に平気か?」


「へ、へいぎ!」


そう言いながら顔を真っ赤にしゆっくりと歩き出したその時……


「あ!」


「ふぇ?」


バケツと一緒にプリーは転んでしまった。


「あらあら」


「ぷ、プリー? 大丈夫か?」


「ぅ……うぅ……ご、ごべんなざい……」


涙目でプルプルと震えながら泣き崩れるのを耐えている。


「大丈夫よ、 次は無理しないでね。 服も濡れちゃったみたいだし着替えたら朝ごはんにしましょう? アーク案内してあげて?」


「うん、 プリーこっちだよ」


「ぅう……」


結局泣きながら脱衣所に行くプリー。


「ほら? 泣かないで、 水なんて拭けば良いし服も直ぐ乾くさ」


「うぅ……うん……」


「次は一緒に運ぼ?」


「うん……」


今日からプリーと安全が確保されるまで過ごす日々が続くようだ。 コレからも忙しくなるな。

4話を見て頂きありがとうがざいます!┏○ペコ


ブックマーク、いいね、評価なのして頂けると嬉しいです!

小説初心者なので拙い所も有りますが暖かく見守ってください!!


プリーちゃんしか勝たん!

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