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3話『さんぽ』

父に言われた通り遊ぶ事にした。 家の周りを2人で歩きながら喋る。


「ねぇ、 プリーは普段どんな事してるの?」


「ふぇ! え、 え〜と……」


ニコニコしながら歩いてたプリーはいきなり話しかけられるとは思って無く、 話しかけた瞬間ビックとしながらあたふたした。僕は落ち着くまでゆっくりと待った。


「い、 いつもは絵を描いたり、 お花を探したり……あ、 後は動物達を見たりしてるよ」


「へぇ〜、 絵はどんなの描いてるの?」


「み、見つけたお花の絵だったり虫さんだったり鳥さんだったり……色んなの描いてる」


何気ない会話を続けて家の周りを歩き続ける。 会話を続けて行くうちに打ち解けて今では自然に会話できる様になっていた。




「ねぇ、 どうしてアーク君はそんなに落ち着いてるの? 私もアーク君みたいに大人な人になりたい……」


「ん〜、 全然そんな事ないよ大人な人の真似してるだけだよ。 可愛い女の子の前だと尚更格好付けたくなるからね!」


「か、かわいぃって……えへ、 えへへへへ」


(う、嘘だろ……ちょ、 ちょろいぃ……将来が心配だ……)


ふざけてキザっぽい言葉をちょっと掛けれたらデレデレになった。 まぁ、5、6歳なんでこんな物だろう……

顔に両手を当てて未だに惚けているプリーと外を歩く。

そんな時家の敷地外、 茂みの方から声がする。


〈ゔぅゔぅ……〉


「? なんだ? プリー今の聞こえたか?」


「ふひひ、 へへ……」


家の周りだから変なのは居ないはずだが今のは不安が過る。 プリーは相変わらずほへほへしている。 父達は話し込んでいるうちに何処かへ行ってしまった様だ。 先程の庭先には居ない。


ガサ……ガサガサ……


茂みの中から何かが動く。 動物にしては動きが変な気がする。 こっちに来るので警戒しながらプリーを後ろに下げ背中を見せずに下がって行く。


「プリー、 茂みから何か来る離れよう」


「ふぇ? え? な、 なに!?」


惚けた状態から戻ったプリーは警戒しているアークに驚いて戸惑っている。 さっきとはまるで違う雰囲気にプリーもだんだん緊張感が増して来た。


「プリー、茂みから離れよう。 一回お父さん達の所に戻ろ?」


「う、 うん。 わかった」


ゆっくりと茂みから離れ距離を取る。 茂みの中の奴は離れて行くうちに動きも無くなっていった……茂みから距離を充分に取ったら早歩きで家に向かった。


「い、 今のは何だったんだろうな?」


「わ、分かんない……な、なんか怖かった……」


家の中に入り父達に今の事を伝えようにも出掛けているらしい帰って来たら直ぐに伝えよう。 プリーを1人で家に返すのは近所とは言え危ないので父達が帰って来るまで家の中で遊ぶ事にした。


「プリー、 外は危ないから家で遊ぼう。 ちょっとお菓子持って来るね」


「う、 うん」


家で遊んである内にプリーも緊張感が解れていき笑顔も見せる様になった。 お菓子は小麦を使ったクッキーみたいな物で砂糖は貴重品なので甘味はそこまで無い。 ただ小麦の風味が香りバターとミルクの甘味のおかげで子供でも美味しく食べれる仕上がりになっている。


………………


「暗くなって来たね。 プリーは大丈夫?」


「うん、 帰りもパパが居るしアーク君も居るから怖くないよ!」


結局その日は父達が帰って来ることはなくプリーと一緒に翌日まで過ごす事になった。 母とプリーと一緒に料理をしたり何やかんや楽しい1日であったと思う。 きっと友達とお泊まり会はこんな感じなのだろうな……


一抹の不安を残し1日を終える。

3話を最後まで見ていただきありがとうございます!┏○ペコ


ブックマーク、いいね、評価などして頂けると凄く嬉しいです!

小説初心者なので拙い所もあると思いますが暖かく見守って下さい!!これからもよろしくお願いします!

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