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プロローグ


「はぁ、 はぁ、」


(くそ、 間に合うか? いつもいつもギリギリだ、 少しぐらい余裕持たせてくれよポンコツスキルめ!)


此処はダンジョン内、 今俺は走って現場に向かっている。 スキルによって何処で何が起きているのか知る事が出来る。 ただし分かるのは死に損ないの奴だけだ、 走って向かわなきゃ確実に死ぬ。


「はぁ、 はぁ、 あそこか!」


曲がり角悲鳴が聞こえる。 悲鳴が聞こえふ方に顔だけ出すとモンスターに囲まれた冒険者達が見える。 数は5人、 1人は血を流して倒れ2人は倒れた人を治癒して居る。 もう2人はモンスターを相手に剣を構え牽制している。


「おい! ガルドは大丈夫か⁉︎」


「今治癒してる! もう少し耐えて!」


「くっ!」


どうやら倒れてるのは男の様だ治癒中の2人は多分どちらも女だろう。 剣を持って戦ってるのはリーダーか? もう片方はダガーの様な物を持って構えているな、髪型的に女なのだろう。


「あー、 このままじゃヤバいな」


壁から顔だけ出し隠れて見ていだがそろそろ前線が崩壊しそうだ。


「しょーがない、 加勢するか……おい! 大丈夫か!」


目の前に居るのはハイゴブリンだ普通のゴブリンに比べ強い、判断を間違えると死ぬ。


「頼む! 助けてくれ! 怪我人が居るんだ!」


リーダーらしき男が助けを求めて来た、ハイゴブリンを相手にしながら1人ずつ削って行く。


「少し待ってろ! 少しずつ退路を繋ぐ!」


キン!キン!と音を立てながらハイゴブリンを倒して行く。 だんだん冒険者に近づくと顔もハッキリしてきた。


「?! あいつ厄人かよ!」


「え? ちょっと! 助けて貰う立場だのにそんな言い方は無いでしょ!」


前衛の2人が話している、俺は余裕が無いので頭に入って来ない。


「ちっ、 おい、 押し付けるぞ」


「え⁉︎ ちょっと流石にそれは……」


「しのごの言ってらんねぇぞ! このままだと全滅だ! あいつの実力は知らねぇが、 この状況を覆せる程強くはねぇだろよ」


「でも! 押し付けたら彼が危ないでしょ」


「ガルドが居るんだぞ! ……知ってるのか? あいつが厄人と呼ばれる理由をよぉ?」


相変わらず戦闘中にも関わらず、前衛の2人は喋っている。 こっちは1人なので余裕が無い早めに退路を確保したい所だ。


「あいつはなぁダンジョンに潜れば必ず死人や怪我人の側にいるんだ、 その度にギルドに報告してやがる。毎回報告するもんだからギルドからも目を付けられて警戒されてる」


「…………」


「毎回報告してる割にあいつ自身は必ず帰ってくるもんだから、 あいつが殺してるんじゃねぇかってもっぱらの噂だ」


「で、でも……」


「うるせぇ! 兎に角! このままじゃヤベェんだよ! あいつはいつも見たいに死人の報告として俺らを言いやがるんだ!」


「ひぃ……」


「だから逃げる! 良いな?」


「コクコク……」


なんだか分からんが向こうの話が終わった様だ。それに伴って段々こっちのハイゴブリン達が多くなって来た。


「ん? あいつら何するつもりだ?」


向こうに余裕が出来たのか、怪我人をリーダーらしき人が担いで居る。


「おい! 何してる! 動くのはまだ危険だぞ!」


そう警告を発した瞬間走り出した。 ハイゴブリン達をこっちに寄せた分向こうに退路が出来たのだ。


「あいつら……」


その後冒険者達は見えなくなり、目の前に居るのはハイゴブリンだけとなった。


「逃げるしかねぇなぁ」


傷付きながらもハイゴブリン達を抑え自分も出口に向かう。


「はぁ、 はぁ、 っ……いてぇなぁ……体が傷だらけだ、治癒日が高く付くなぁ」


何とか撒いてダンジョンを出る。 ポーションを飲みながら街に戻り、冒険者ギルドで今日の成果を報告する。


ガチャ


街中を歩き冒険者ギルドのドアを開けた。 いつもの如く目線が刺さる。


「おいあれ見ろよ、今日も怪我人出したんだってよ」


「マジかよ! まぁ、死人じゃ無いだけましか」


コソコソとそんな声が聞こえる。 正直自分が良くない噂を持っているのを知っているだが詳細は知らない。 何か縁起の悪い物を自分は彷彿とさせるらしい。


「あの、すみません」


受付に向かい声を掛ける。 化粧の濃そうなお姉さんの顔が歪んだ。


「はい? 何でしょうか?」


歪んだ顔はすぐ戻り影響スマイルを向けてくる。


「買取をお願いします」


ハイゴブリンを倒した時に出るドロップを戦いながらも器用に拾い駆け付ける前の成果も合わせて受付にわたす。


「はい、 今回は25600ゴールドになります」


(何とか元は取れそうだ)


倒したハイゴブリンのドロップ品が思いの外高く付いた。 戦闘中だったので取り逃したものの方が多いが少しでも取っておいて良かった…ポーション代と壊れた装備その他諸々合わせたら今回の報酬じゃトントンだ。 苦労には見合わない。


「はぁ〜」


ため息をつきながらギルドを出て家に帰るそんな毎日を送り今日も彼の冒険は続いて行く。

初めまして、こんばんは陸空海です。

プロローグを最後まで見て頂きありがとうございます。┏○ペコ

今回初めて小説を書きました。

拙い所が沢山あると思います、暖かい目で見ていただければ嬉しいです。

この続きが気になる方が居ましたら、いいねやブックマークをして頂けると僕のモチベに繋がりますので何卒よろしくお願いいたします!!!!┏○ペコ

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