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創られた世界に破壊を込めて  作者: マサト
文化祭

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メイド喫茶をやりたい

 「もうすぐ文化祭だねぇ~」

 「そうですねぇ~」

 「星乃君の所は何するの~」

 「特に決まってないですねぇ~」

 「そうかぁ~」

 「そうですよぉ~」

 「…‥‥‥何この緩いやり取り…」

 水河瑠璃はそう呟くのであった。

 この生徒会室には現在、水河瑠璃、朝比奈莉羅、そして星乃零がいた。莉羅のソファーに寝そべった姿にはもう見慣れているのだが、珍しく零もソファーに寝そべって…ではなく前身だらーんとして身を委ねている様子は初めて見るので瑠璃としては何か珍しい生き物を見たかのように未だに理解できていなかった。

 「そういえばぁ~他の5人はどうしてるの~?」

 「あぁ~、なんか最近学校内にある訓練施設で自主練しているみたいですよ~何でももっと力を付けたいとか言ってましたよ~」

 「そっかぁ~、その5人にも話したいことがあったんだけどなぁ~」

 「じゃあ~、代わりに伝えときますよ~」

 「じゃあ~お願いねぇ~、えっとねぇ~・‥‥何だっけぇ~‥‥」

 「‥‥文化祭の事でしょ」

 「あぁ~、そうそう、そうだったぁ~」

 手前の机に置いてある文化祭について書かれている資料をごそごそと探し当ててようやく手元に取り、寝たままで資料を捲り始めた。

 「えっとねぇ~、文化祭当日までに各クラスや部活動で1つ出し物を決めて、学校からの同意を得ればお化け屋敷や、喫茶店、展示会、その他にもいろんなことが出来るのはそうなんだけどぉ~、今回は生徒会からも何か出さないといけなくてぇ~、他の生徒会役員と話し合ったんだけど皆他のクラスや部活動の手伝いをしないといけなくてぇ~、そこで何だけど‥‥」

 「1-Gの皆に生徒会からの出し物の手伝いをお願いしたいという事」

 「そうそう、そう言うこと~」

 「仮に手伝うとして、なにをするんですか~?」

 「えっとねぇ~、メイド喫茶ぁ~」

 「メイド喫茶ぁ~?」

 「私メイド喫茶に憧れてねぇ~、高校生活最後の文化祭だから思い切って私のやりたいことをやりたいと思って決めたのぉ~」

 「全く‥‥莉羅はやりたいことに関しては率先して行動するんだから。もうすでに学校からの許可は取っているわ」

 「瑠璃ちゃんは料理が出来るから料理担当で、私は配膳係だよ~、そして皆フリル沢山の可愛いメイド服を着て接客するんだよ~」

 「私はやるなんて‥‥はぁ、分かったわよ…どうせ莉羅のペースに巻き込まれるんだから」

 「もう~、瑠璃ちゃんも本当はメイド服着たいくせに~」

 「いやそんなこと一言も言ってないから」

 「でねぇ~、星乃君たちに頼みたいことはぁ、メイド服を着て一緒に接客したり、瑠璃ちゃんの手伝いをして欲しいの~」

 「もし都合が悪ければ断ってもいいのよ。その時は2人で何とかするから」

 「えぇ~、そんなこと言わないで良いですよ。どうせうちのクラスが何か出し物をやろうにも学校側からの許可なんか取れませんし、こちらとしてはありがたい提案ですよ~」

 「それじゃぁ~」

 「はい~、勿論良いですよ~」

 「わ~い、これで憧れていたメイド喫茶が出来るよぉ~」

 「……あっさり決まっちゃったよ…」

 緩すぎるやり取りからのわずか数分で承諾という流れに思わずそう言わざるを得ない水河瑠璃であった‥‥

 そうして今後の流れについて話し合い昼休みが終わる予鈴が鳴ると、3人はそれぞれ自身のクラスへと戻るのであった。途中零は何か約束事をした事を思い出したが、その内容が午後の授業中も全く思い出せないためきっと大したことではないなと結論付けてさっさと下校するのであった‥‥


 「……まさかこうも容易くあの少年について分かるなんて‥‥」

 どこかにある会議室にてスーツを着た7人は再び集まっていた。そして手元にはその少年についての情報が書かれていた。

 「まず、この少年の名前は星乃零。第3術科高等学校に通う術者の卵である」

 「だが彼は周りからは何故か無能と呼ばれているらしい。何でも魔力量が一般学生よりも低い最底辺並しかないとの事です」

 「馬鹿な! あんな実力があるというのに最底辺だと! 信じられんな‥‥」

 「だったらこの会議は仕舞で良いんじゃねぇか」

 「話は最後まで聞け。そして現在彼は喫茶四季という喫茶店で暮らしているようです」

 「確かあそこは最近知名度が上がってきている喫茶店…だったか」

 「はい、そのようですね。彼はそこの店の従業員として働いているようです」

 「ふん、あんな小汚いところで働くなど私には出来ないな。そこだけは評価してもいいだろう」

 「‥‥第3術科高等学校の生徒会は誰だったか」

 「確か‥‥あぁ、朝比奈莉羅、朝比奈家の三女であり、欠陥品ですね。それがどうしましたか」

 「私の占星術によれば彼女はすでにこの世に居ないはずだ」

 「「「「「「!!!!」」」」」」

 「つまり、誰かが彼女の運命を変えた…という事になる」

 「ではその運命を変えたのは‥‥」

 「そこまでは分からないが。恐らく星乃零という事になるだろうな」

 「貴方の言うことが本当ならばこれは一大事ですよ! 人の運命を変えるなど神に喧嘩を売るようなことと同じ、早急にその欠陥品を始末しなければ‥‥」

 「落ち着け。彼女は1度は死の運命を免れたが、殺すのは今ではない。いずれ彼女は自ら死を選ぶ運命を選ぶ。私の占星術でその結末はすでに見えている」

 「ならば私たちが考えるのは星乃零をどうするか、ですね」

 「私から提案があります。近い内にどうやら文化祭があるようで、そこで何とか接触してみようかと」

 「なるほど‥‥では誰を行かせるか」

 「それも考えはあります。第一術科学園の生徒会長であり、朝比奈家の次男である彼に行かせてはいかがでしょうか。彼は学生の中では指折りの実力者、それに年も近いため我々大人よりも適任かと」

 「それには一理あるな。ではその彼に向かわせるよう朝比奈家に報告を送るように」

 「畏まりました。それと明日より星乃零の周辺に私の隠密部隊を配置しましょう。そうすれば彼の人間関係の事や弱点、弱みが何か分かるでしょう」

 「良いだろう。お前に任せよう。では本日の会議を終了する」

 そうして星乃零についての報告会は終了するのであった。

 

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 大体1分ぐらいで見終われるように書いております。  内容次第では少し長くなります。
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