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創られた世界に破壊を込めて  作者: マサト
中間試験

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81/349

それぞれの場所で Ⅲ

 株式会社薬品コンポレーションの守りは完璧だった。正面入り口にはプロ術者でも破壊困難な術耐性の強固なシャッターを下ろしており、そして中には自動防衛システムとして侵入者を自動的に排除する数十の機械銃が備わっており、そして奥には裏社会の殺し屋が息を殺して多く潜んでいた。本来ならばどんな戦闘経験をしているプロでも無傷で生き残り事はほぼ不可能である‥‥

 だが、そんな不可能な所業でも()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()‥‥


 ()()

 たったそれだけで術耐性を持ち強固なシャッターを何重にも重ねたそれは一瞬で破壊されたのだった。そしてその人物は中へと入るのであった。その中は薄暗く窓口、呼ばれるまで待つためのソファー、観葉植物は外からの光で見えるのだが、お客やスタッフどころか人1人もいないのであった。だが、それでも特に気にせずに目的地まで進むのであった。中は流石の本社と言うべきか大型病院と同じくらい広く歩く音がそのフロア一帯に響くのであった。

 そしてこの病院からの歓迎ともいえるようなド派手な催しが降りかかってきた。その催しは人物に向かって一点集中で襲い掛かった。先ほどまでいた場所には抉られたような痕があり次々に催し——銃弾の雨がその人物に付き纏うかのように付いてくるのであった。だがその人物はそんな催しには一切興味を持たずに降りかかる銃弾の雨を難なく躱すのであった。その動きはまるでどこに降ってくるのかすでに分かっているようであった。そんな常人離れした躱しを行いながらこう呟いた。

 虹色の剣(プリズム・ソード)弓矢形態(アロー・モード)。と

 そうして剣から弓矢に瞬時で切り替わり、そのまま矢を放つのであった。すると1つの矢がしばらくすると5つに分裂した。そしてその矢たちは意志を持ったかのように散開していき暗闇に紛れていた自動機械銃の元へ向かっていきそのまま大きな音を立てて機能停止となったのだった‥‥

 弓形態から剣へと戻し先に進んだ。もう少しで目的地に辿り着く所で一瞬殺気を感じてその場所に剣を下ろすと先ほどまでいなかったその場所に黒いローブを纏った者がいた。顔は隠れて見えなかったが恐らく驚いていることだろう。何せこの薄暗さに、完全に気配を隠して、殺しにかかったのに難なく防がれたのだから‥‥そう判断するや否後ろに下がり再びその姿を消したのだった。そして今度は死角になっている所から襲い掛かったのだった。今度こそ終わりだ。そう思ったことだろう。だがそれでもその人物はまるでどこから襲うか分かったいるかのように持っていた剣で防ぐのだった。だが、ローブを纏った者は1人ではなかった。後ろから音なく忍び寄り心臓めがけて短剣を振り下ろした。今の襲撃は1人が囮となり気をこちらに向かわせたと同時にもう1人が背後からの確実な一撃を与え死に至らそうとした。常人ならこれで確実に終わりだがこの人物だけは違う。何故なら後ろからの攻撃を片手1本で難なく受け止めたのだから‥‥では、これも囮だったら? この状況でその人物はこれ以上攻撃を防ぐ手段を持っていない。もしここで追い打ちをかければ確実に無事では済まないだろう。そしてその予想通り前方と横から同じローブを纏った2人が頭部と首をめがけて同じ短剣で刺しに来たのだった。どう見ても絶体絶命の状況、それなのに‥‥4人の殺し屋からは見えないがその人物は一切顔色を変えずにこう呟いた。

 失せろ。と

 たったその3文字だけで4人は突如現れた黒い炎に焼かれ始めた。何とか炎を消そうとするがその黒い炎は一向に消える傾向が見られなかった。そしてその熱さに悶え苦しみ始めた。だがそれでも上から命令された通りに侵入者を始末しようと立ち上がろうとするがその際4人は見てしまった。

 そ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()‥‥

 そして誰かがこう思っただろう。この人物は人間ではなく‥‥

 ()()()。だと

 そうして4人は完全に黒い炎で焼き付きされ、文字通り骨も灰すら1つも残っていなかったのだった‥‥

 さらに進むこと1分、ようやく目的地に到着した。だがそこは何もなくだだっ広いフロアだった。その名の通りソファーや観葉植物、高価そうな絵すらも1つもなかった。しかしその人物はこのフロアに用があるらしく中心となる場所まで歩みを進め、そして

 虹色の剣、槍形態(ランス・モード)

 持っていた剣が今度は瞬時に槍に変わり、そのまま勢い良く振りかぶりその槍は大穴を開けながら突き進んでいった。槍は突き進むごとに徐々に大きくなっていき目的地に着くころにはすでに数十センチから数メートルの長さとなっていた。その人物はその槍を追うかのように開けた大穴——地下へと降りていくのであった。


 その人物——星乃零が見たのは数百人のパーティの参加者、円状のステージには須藤健司、そして下着姿の成宮千尋、命の危機に瀕している黄菜子であった。零は刺さっている槍を収納し、ステージへと歩みを始めた。

 「き、貴様! 何者だ! このパーティには関係者以外立ち入り禁止だぞ!」

 「パーティ? はっ、笑えるね。上であんな催しをやっていた分際でよくそんなことが言えるな」

 「っ! ま、まさか、私が用意したあれらを全て退けたというのか!」

 「やっぱりあれはお前が考えた催しか。残念だけどあれ程度じゃあ俺を止めることは出来ないぞ」

 「ば、馬鹿な! あれは全部プロたちが嗅ぎつけたように備えていた防衛システムだぞ! それを、貴様の様な庶民風情に破られるなど、断じてあり得ないぞ!」

 言い終えると同時に所持していた拳銃を取り出し、瞬時に発砲。だが零は動じずに片手を突き出してそのまま握りつぶすように弾丸を受け止めるのだった。その人間離れた技に健司の時間が止まりそして気付いた時には健司はすでにバウンドしながら吹き飛ばされたのだった。零は銃弾を受け止めた後、一瞬でステージ上に向かいそのまま健司の間合いに入ると同時に回し蹴りで吹き飛ばしたのだった。

 「さて、ここにいる参加者全員、俺の()になる覚悟はいいか?」

 そう告げたのだった。


 

 

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