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創られた世界に破壊を込めて  作者: マサト
国立大病院

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239/349

 黄菜子たち獣人族と別れて3日が過ぎた。この間にあった出来事と言えば、まず依然獣人族たちが暮らしていたマンションがその場からきれいさっぱり消えていた。そもそもこのマンションは獣人たちを保護するために建てたような建物なのですでに役目を果たしたこのマンションをいつまでも建てているのにも敷地の維持費やもろもろがかかるため次の日にはその敷地の維持契約を解約し現在は始めからそこに何もなかったかのように真っ平らな土地が残っているのであった。ちなみにそのマンションをどうやって1日でその場から消したかということだが、マンション全体に特殊な結界を覆うように張りそしてそのまま縮小するようにサイズの調整を行う。するとまるで等身大フィギィアのような大きさまで調整することが出来るのである。そしてその大きさまでとなったマンションを無限収納の出来る袋に入れればまるで初めからマンションなんてなかったかのようにその土地から跡形もなく消えるのであった。消えたばかりの頃は周囲に住んでいた人々は昨日まであったはずのマンションが消えたと騒いですぐさまネットニュースやテレビ番組で特集されたが今ではその騒ぎもなくなっていたのであった。

 次に影山優美と山影実憂についてだが2人ともそのマンションに住んでいたのだが前もってジュダルからこのマンションを閉鎖することを告げておりいきなり住む場所が無くなって路頭に彷徨うことなく今では他のマンションで生活をしている。ちなみに今のマンションの家賃だが「お主らが成人し、仕事先を見つけるまでは童が払おう」という事もあって2人の家賃費をジュダルが払っているのであった。ちなみにこの家賃費は電気代と水道代も含まれているため学生である2人にとってとてもありがたい事であった。だが食費等は自分たちで何とかしないといけないので現在バイトを探している際中である。

 そして成宮千尋についてだが黄菜子と別れて2日目に立花豪志とアニメイクのはしごの際中偶然会うことがありそこから一緒に買い物をしたのだが、黄菜子と別れて気持ちが沈んでいるのかと思っていたのだがむしろ反対でいつも通りの笑顔やコスプレ衣装を見て回ったりと以前と変わらない行動を行っていたがやはり無理をしていた。黄菜子達獣人族と別れて俺もそれなりに少し寂しい気持ちがあるのにそんな素振りを見せずにいろんなアニメグッズやコスプレ衣装を見回ってはこちらに振り向いては笑顔を見せていた。きっと、私は大丈夫だよ。と安心させたいつもりだろうがその笑顔をどうしても無理して作っている笑顔だと分かってしまうのは歯がゆいものだ。豪志も千尋が無理して笑顔を作っているのが分かっているのかどう言葉をかければいいのか分からずなかなか踏み込めずにいたのであった。付き合いの長い者と離れ離れになる、しかも2人とも連絡をとれる手段がなく声や顔を聞くことも見ることも出来ないため辛い日々が1日、また1日と過ぎていくことはお互い悲しい事である。失恋した時、心が傷ついた時は時間が癒してくれるとも言うがではそれでも癒せない時はどうすればいいのだろうか、それは俺も含め誰にも分らないことである。

 それと、もう1つあるのだが、これはあくまでも噂程度に過ぎないのだが‥‥‥


 「退学? 俺が?」

 「うん。ここに来る途中で他のクラスの子たちがそんなことを言ってたんだ」

 「何でも、星乃君の魔力値が一向にも上がらないことからもしかして星乃君は無術者じゃないかっていう理由で退学の噂が出てきたみたい」

 「私が聞いた話だと星乃君は校内での素行が悪いかったり、上級生相手に失礼な態度をとるから退学になったんだろうなって」

 「わ、私は、協調性の欠片がないからって聞いた、よ…」

 他にも様々な退学理由を聞いたそうだが正直言うと、すっっっっごく、くだらねぇ! と思った。正直こんなどうでも良い噂話を俺が真に受けると他のやつらは思っているのだろうか、仮にその話が本当だとしても俺は正直この学校に関してはむしろどうなろうと興味はない。それこそ校内の生徒が魔族に再び連れて行かれようとも助けるつもりはない。…まぁ、このクラスと朝比奈莉羅と水河瑠璃は場合によっては助けないこともないが…。

 「でもさぁ、どうして星乃君の退学噂が出てきたんだろう? そもそも一体誰がこんな噂を流したんだろう?」

 「というか、星乃君のおかげで皆魔族の国から戻って来れたし、体育祭で優勝したのにどうして分かってくれないんだろう?」

 「まぁ、星乃君は確かに私たちや他の術者とはきっと何かが違うんだと思うけど、それって人それぞれなんだと思うな」

 「そうそう~、難しい事は考えないで寝ようよ~」

 「寧音はシャッキッとしなさい」

 「…その、まぁ、星乃君は周りから何て言われようとも僕たちは星乃君の味方だよ。だから…」

 そう陽彩が続けて言おうとしたところに

 「残念だけど、星乃君の退学の噂は本当だよ」

 そんな声とともに教室に現れたのは土谷陸翔であった。その後ろには案の定取り巻きが数人ほどいるのであった。

 「…それってどういう意味? そもそもどうしてそんな分からない噂話を本当だって言い切れるの?」

 「言い切るも何も実際その場にいたからだよ。俺は生徒会会議に1年ながらに参加していた数少ない1人だからね。そしてそこで星乃君の退学決定を最終的に現生徒会長が決めたよ。まぁ嘘だと思うならその会議に参加していた先輩にでも聞いておいでよ。まず間違いなく全員同じようなことを言うと思うけどね」

 最後に「これで来年は星乃君の顔を見ないで済むから清々するよ」とそんな捨て台詞を吐いてその場から立ち去るのであった。

 陸翔の話が本当なら、どうやら本当に俺は今年度でこの学校から退学をするようだ。


 「ねぇ聞いた? あの無能が今年度で退学するみたい」

 「へぇ、やっと退学するんだ。これでこの学校から無能がいなくなるから清々するよ」

 「どうして今になって無能が退学するんだ?」

 「何でも全生徒会長が無能の退学を権限を使って止めていたみたい。でもあの人はもう生徒会長じゃないからその権限の期限が無くなったからだと思う」

 「きっと前の生徒会長もどうかしていたんだと思うな。だって無能如きにあんなに親しくしても結局は何の意味がなかったんだからさ、可哀そうだよなぁ」

 「それを言うなら副会長もどうして無能を退学することに賛成しなかったんだろうな?」

 「きっと前副会長は無能に弱みを握られていたんだよ。だから何も言えなかったんだよ」

 「それなー。そもそもあの無能は俺達と違って得体が知れないからさっさといなくなれって話だよ」

 「分かる―」

 放課後となり校舎を出ようとしようとしている所にわざわざ俺の方を見るなりヒソヒソと話しているのであった。彼らはこの話を聞こえないように小言で話しているつもりだろうが俺にとってはそんなの普通に話しているのと同じようなものである。正直このヒソヒソ話にいちいち食いつくつもりは毛頭ない。何せ俺はこの学校に関してはあまり好きではない。だから退学になると分かった瞬間ようやくこの窮屈な思いから解放されたと思ったくらいだ。まぁ、そんな事を口にすれば陽彩や莉羅がどんな顔をするのか分からないため言えないわけだが‥‥‥。

 まぁ、こんな退学といったどうでも良いかつくだらない話なんかそこら辺のゴミ箱に捨てよう。俺にはこれから重大な任務があるのだ。その方が退学の話なんかよりも何十、いや、何百倍も重要なのだから‥‥‥。

 


 

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 大体1分ぐらいで見終われるように書いております。  内容次第では少し長くなります。
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