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創られた世界に破壊を込めて  作者: マサト
夏休み

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130/348

連続失踪事件 ~圧倒~

 人払いが張っている工場入り口に施していたギミックが発動していた。そのギミックは侵入してきた者に反応する警報、様々な場所に設置していた魔術や幻陽術による数十の砲撃や毒ガスや麻痺、そして酸などの体に影響を及ぼす攻撃がその者たちに向かっていた。このギミックは入り口だけでなく様々な場所にも施しており全部で30ほどあるのだった。この数のギミックを対処するのにそれなりの時間がかかり、その間に数十のゴブリンたちによる虐殺されるのが目に見えている。向かって来るゴブリンたちは魔族の国では最弱の位置ではあるが人間性会においてこのゴブリンたちはエネミーで言うなればB級、そして一番強い者の場合はS級並かそれに近いかのいずれかである。

 そんな数十のゴブリンたちは侵入してきたのが大した力を持たない人間と誰もが思っていた。何かしらの方法でこの場所を見つけ、そして一気に突入してきた。と考えているかもしれない。ゴブリンは知性や理性がないが本能のままに体が動き敵を見つけ次第何の躊躇なく襲い掛かり、時には他のゴブリンとともに連携を取り茂みや相手から気付きにくい場所から相手に奇襲をかけることもある。その連携を行うゴブリンがこの連続失踪事件を起こしそれにより少女たちがゴブリンに気付かず襲われそのまま意識を狩り取られそのままこの拠点である工場に連れて行かれたのだった‥‥

 警報が鳴っている場所は全部で3か所。その内の1つに20ほどのゴブリンが集まりどこに人間が隠れているのか徹底的に探し始めた。そして見つけ次第完全に死ぬまで持っている武器でなぶったり、刺したりを永遠に繰り返すつもりである。だがその前に、

 3名ほどのゴブリンが肉も骨すらも残さず上から襲ってきた何かに喰われたのだった‥‥

 一瞬何が起きたのか分からなかったが他のゴブリンが上に何かを感じ取り顔をあげると、そこには————


 「アハハハ! 弱いよわーい」

 伸ばした腕が鋭い牙を生やした犬、もしくは狼の様な顔だけの獣へと変化、そしてそのまま20前後のゴブリンに襲いかかっておりその場はまさに地獄絵図だった。その獣は一回で2人のゴブリンをぺろりと丸呑みにしそのままゴブリンの肉や骨を口の中でバリバリ、ボリボリとつぶしそのまま嚥下するのだった‥‥そして再び残っているゴブリンを喰らおうと襲いかかるのだった。ゴブリンの中には知性がある者もいる。そしてその場にいるゴブリンたちに指示を行うのだった。

 「怯むな!! 敵はガキ1人、こちらには大勢の同胞がいる! 恐れず目の前のガキを殺せ!!」

 その声に他のゴブリンが雄叫びを上げその子供に一斉に襲い掛かるのだった。十以上のゴブリンが襲い掛かってくる中その子供———マヒルは襲いかかるゴブリンに対し

 「なに、この僕を殺す気? 馬鹿なの死にしたいの?」

 そう見下した。そして

 襲いかかろうとしていた十以上のゴブリンが一瞬でその場から消えた。

 ではどこへ消えたのか、簡単な話だ。消えたのではなく上から突如現れた口を開いた状態の獣に上から覆いかぶさるようにそのまま1人も取り逃がさず喰われたのだ。上空に1つの門があった。その門の大きさは一軒家が入れるほどの大きさをしておりその中から先ほどと同じような犬の様な、狼の様な姿あるいはその2つを合わせた何かしらの獣が首から上を出して現れ、獲物を補足した一瞬を突きそのまま喰らい肉も骨もバリバリ、グシャグシャ‥‥というこの世とは思えない音を出しながら喰らった獲物を食べていた。そしてこの場にいた10以上のゴブリンは1人のリーダー的人物のみ残し全員たった数秒で喰われたのだった‥‥

 「そ、そんな‥‥‥馬鹿な‥‥‥」

 一瞬の出来事に立ちぼうけたゴブリンに先ほど10以上のゴブリンを喰らった獣が再び襲いかかるが圧倒的な差を見せつけられ抵抗する気力もなく喰われるがままされるがままでその生を終えるのだった‥‥


 「あはは! あはは! もっと、も~~っと君たちを喰わせてよ」

 アサヒはゴブリンと鬼ごっこをしていた。アサヒが鬼役で、20以上のゴブリンたちが逃げる役だった。ただし普通の鬼ごっこではなくアサヒに捕まったその時点で喰われそのまま絶命する。まさに命を懸けた地獄のゲームだった。何故鬼ごっこをしているのか、それはアサヒがデモンストレーションとして5人のゴブリンの息の根を一瞬で絶ちそのまま喰ったことから始まった。この光景を見ていたゴブリンたちにアサヒは

 今から鬼ごっこをしよう。制限時間3分間のうちに1人でも逃げ切れたら君たちの勝ち。僕は君たちをこれ以上喰わないことを約束するよ。

 そして鬼ごっこが始まった。そして始まって1分弱で20人いたゴブリンをすでに15以上喰らっていた‥‥

 「な、何だ、あのガキは‥‥始まって一瞬で俺の部下をほとんど喰いやがった‥‥」

 遠くから今起きている様子を見ていたゴブリンリーダーは冷いから大量の汗をかいていた。何故こんなに汗をかいたのかそれは20いた部下を1人、また1人と見つけては両手で頭を掴んで2人同時に人間とは思えない巨大な牙を生やした口を開いてそのままバリバリ、グチャグチャと肉と骨を潰すような音を立ててゴブリンを平らげていた。しかも平らげた後もまるで逃げている居場所が分かっているかのように一瞬でその場所に向かい再び捕らえてそのまま音を立てながら食しているのだった‥‥このままではこのリーダーも他の部下と同じような目に遭うのは確定である。ではどうしたのかというと‥‥

 「さぁて、次はどこかなぁ‥‥ジュルリ」

 「死ねぇぇぇぇぇぇ!!!」

 背中を見せたその隙をついて今まで古びた倉庫に隠れていたゴブリンリーダーが手に持っている大斧でその子供を仕留めるために倉庫の中から勢いよく飛びだしそのまま一気に大斧を振り下ろした。斧の大きさはその子供の背丈の3倍ほどある。これなら子供を上から真っ二つに出来る、そう考えて振り下ろしていた。普通の子供ならこの振り下ろされる大斧によって頭から切断され何が起きたのか分からないままそのまま絶命するだろう。だがこの子供———アサヒは‥‥

 「み~~~~つけたぁぁ~~~」

 「ば、馬鹿な‥‥」

 振り下ろされた大斧はアサヒの背丈の3倍ほどあり、しかもどんな攻撃にも傷がつくこと、折れることがなかった上級鉄のミスリルで作られた至高の一品といわれている武器である。そんな武器がアサヒの頭部に触れた瞬間にパリィィィィン‥‥‥と真っ二つになった。この事から考えられるのはアサヒの頭部はミスリルよりも遥かに頑丈で傷1つ付けられないと考えられる。そしてそのリーダーに振り返ったアサヒは笑っていた。ただしその笑みはまるで‥‥

 「あ、悪魔‥‥」

 「君で最後の1人だよ。それじゃあ‥‥いただきまーす」

 そうしてそのリーダーもアサヒの巨大な口の中に吸い込まれるように喰われるのだった‥‥

 鬼ごっこの時間は2分弱であった‥‥


 「み、皆さーん‥‥この子たちの餌になってください‥‥」

 恥ずかしそうにそう言うのはヨヅキである。彼女は逃げているゴブリンに向かってそう言うのだが誰1人として聞いておらず誰も彼もこの場から逃げることしか考えていなかった。何せヨヅキの可愛らしいお腹から、正確には腹部の皮膚が触手の様な形に変わっておりそれが数えきれないほどあるのであった。そしてこの触手に捕まったが最後そのままヨヅキのお腹に飲み込まれ2度と外に出ることが出来ずそのまま触手から出てくる粘液により皮膚や骨がジワリジワリと溶かされていく、まさに死よりも苦しい死に様であった。ゴブリンたちは始めは30以上いたが数分経った現在はすでに10もいなかった。この触手はどういうわけか持っている武器で斬っても、刺しても、叩きつけても一瞬で傷口が塞ぎそして何もなかったかのように再び襲いかかった。そして1人、また1人と触手に捕らわれヨヅキのお腹まで引っ張られそのまま体内へ吸収されるのだった‥‥

 「な、何なんだあれは! あんな化け物、見たことも聞いたこともないぞ!!」

 そう叫びながら一目散に逃げているゴブリンリーダーもとうとう触手に捕らわれそのまま引っ張られていた。だが意地とプライドで引っ張られずになんとかその場で踏ん張っていた。

 「お、俺は、ゴブリン族をまとめ上げる長になるものだぞ! こ、こんな訳の分からないクソガキに敗北することなどあってはならないぞ!」

 1歩、また1歩と足を前に出して進んでいた。触手の引っ張る力はトラックを牽引するほどである。それに対抗が出来るという事はこのゴブリンは相当な力を秘めていることとなる。または意地もしくはプライドがこの者を奮い立たせているのか‥‥だがこれは意地とプライドの戦いではなく一方的に強者に喰われるだけの戦いである。つまり、1本ではダメならば2本、3本と引っ張る力を上げればいいだけなので‥‥

 「う、うぉぉぉぉぉぉぉぉ!! この、この俺が、こんな所でぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 触手の数が5本となったところでついにそのゴブリンが力尽きそのまま足に地を着けずにヨヅキのお腹の中へ吸い込まれるように取り込まれるのだった。

 そして30もいたゴブリンたちは誰もいなくなった。


 こうして合計約70のゴブリンは3人の子供により1人残らず一方的に喰われたのだった‥‥‥

 

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 大体1分ぐらいで見終われるように書いております。  内容次第では少し長くなります。
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