誰もいない場所で・・・・
「いらっしゃーいいらっいゃーい。おっ、そこの若い3人、良かったらうちの焼きそば食べていかんか?」
「おーおー、熱々だねぇ、うちのフランクフルトを買っていきなよ」
「こっちのかき氷も買っていけよ、そんでそんな関係性冷え切ってしまえ」
「たこ焼き食べて爆発しろ」
客引きが途中から嫌味に変わっていた。そしてその店を出しているいい年の男性の目がなんか怖かった。そんな目で見ないで欲しい。だって俺もこの状況は飲めないのだから‥‥
それはつい先ほどだった。鳳凰慈麗奈がこんなことを言い出した。
こういうお祭りでは異性の腕を掴んで一緒に歩くのですよね。
そう言いいきなり俺の腕に捕まって来た。いやそれは違う。と言いたかったがすでに遅かった。引き剥がそうにもそんな笑顔で見られたら引き剥がしにくいじゃないか。と
兄さん、私も良いですか、良いですよね。
そう言って愛花もいきなり手を握って来た。いつもの愛花ならこちらから手をつなごうといっても絶対に断るはずなのだが一体どうしたのだろうか。と今気づいたがこれは恋人繋ぎであることに気付いた。本当に一体どうしたのだろうか、いつもツンツンな態度をとっているのに‥‥
まさか鳳凰慈麗奈さんがこんなにも積極的だったなんて‥‥。
この人は見た目は清楚で異性との関係すら持っていなさそうだったのに、まさかそんなこ、こ、恋人でもない兄さんと腕を組むなんて…はっ! ま、まさかこれが大人の余裕ということでは! こうしちゃいられない! 本当はこの後ちょっと休憩しませんか。という建前で神社の近くに行ってそこで手をつないでい、イチャイチャしようと考えていましたが計画変更! 今すぐ兄さんと手を繋がないと‥‥‥
って、あわわわわわ・‥‥つ、つい、勢いに任せて恋人繋ぎになっちゃいました…‥で、でもこれはこれで良い、のかな?
その後焼きそばやたこ焼き、フランクフルト、かき氷を購入後俺たちはどこに座って食べようか考えていた。ベンチなどの座る場所はすでに埋まっておりどこに座れる場所はほとんどなかった。どうしようか‥‥と辺りを見渡していると‥‥
「に、兄さん、それじゃあ近くの神社はどうですか? あそこならここと比べて人が少ないですからしばらくはゆっくり出来るはずですよ」
「えっ、そうなの? じゃあそうしようかな」
すでに両手は人数分の焼きそばとたこ焼きで塞がっており一刻も早く降ろして楽になりたかった。愛花と麗奈も人数分のかき氷とフランクフルトを袋に入れて持っており2人も早く降ろしたいと思っているのだろう。そう思い零は愛花に言われた神社へと向かうのであった‥‥その道中
(ふふふ‥‥麗奈さんにはあとで適当な理由を言って離れてもらいその間に兄さんといっぱいい、イチャイチャするんだから‥‥そ、そして挙句の果てには‥‥‥あうあう~~~)
と邪な考えを持つ星乃愛花。
(後で愛花さんには星乃さんと離れてもらい、その間に私の初めてを差し上げるんだから! そ、そしてそのまま‥‥‥きゃーーー♡)
心の中でグッと拳を握りそう決意する鳳凰慈麗奈であった。
そんな2人の邪な考えに対して全く気付くことのない星乃零は神社目指して歩き、数分後目的地である神社に辿り着きそして3人が見たものは‥‥‥
その神社はそれなりに広かった。この広さならここで祭りを行えるのだがここの神主が言うには、
ここで祭りをしてはいけない。どうせ祭りの後はゴミがそこら中に散らばる、特に若い者がそこら中に祭りで出たゴミをを捨ててこの神社を汚す。だから絶対にここで行うことは認めぬ。
そう断ったらしい。という事でこの神社の近くにある広場で行われることになった。ちなみに数年前まではこの神社で祭りがおこなわれていたらしい。そして現在この神社周辺には人が誰1人もいない。神主はというと急用でしばらくの間神社を留守にしていた。元々この神社は跡取りやここ一帯を管理する人がいなければ神主はよく神社を留守にすることが多い。それは何故か。この神社には盗られて困るような物が無ければ、とても高価な物がどこかに隠されているわけでもない。ではもしこの場に複数の人間がこのような何もない場所で、更に人が滅多に来ない場所で何をするのか‥‥
「‥‥なぁ、本当に誰も来ないだろうな」
「あぁ、何度も下調べをしたから問題ねぇ。ここの神主は基本外出が多い。それも数日開けるほどだ。そしてついさっきその神主がこの神社を出たのを確認してすでに数分経ったが戻ってくる気配はない」
「なるほど、それじゃあ‥‥ここで朝までたっぷりこの女どもを可愛がれるわけだな」
そう男どもが見ているのは手足を拘束され口を布で覆われた数名の少女であった。この者たちはSNSで知り合いこうしてこの場にいた。そして少女たちは言うなれば家出少女である。今の生活や環境が嫌になり家を出てきたのだった。そしてどこかで泊まらせてくれる場所がないか探したところ今目の前にいる名も知らない男性と出会い、そして話が進みタダで泊まらせてくれた。だがこの世に本当の他だという言葉はない。泊まらせる条件は‥‥‥
「しっかしこの女どもは馬鹿だよなぁ。タダで泊まらせるわけないのに」
「そうそう、俺たちと朝までヤらせてくれたらいいよって言ったら怯えちゃって」
「だけどそんな怯えた表情を見ていると興奮してくるんだよな」
「なぁなぁ見てくれよ。俺のここ、こんなに元気なんだよ」
そう見せつけると少女たちはさらに怯えるのだった。
「おいおい、そんなに怯えるなよ…ますます昂るじゃねぇか」
1歩近づく男性。何とか逃げようとする少女たち。だが後ろには壁が阻みこれ以上逃げることが出来なかった。
「もう観念したらどうだ。お前たちはこれから俺たちに初めてを奪われる運命なんだからさ」
そうして着ている洋服を脱ぎ始める数名の男性そして最後に穿いているパンツを脱ぎ始めようとしていた。
「あぁ、お前たちの着ている服は俺達が脱がしてやるよ。憧れていたんだよなぁ。抵抗できない女の服を強引に破ってそのままかぶさりただひたすら腰を振ることによぉ」
その笑みは悪に染まったような笑い方だった。
そして少女たちは抵抗できずただ服を剥ぎ取られ、そのまま初めてを奪われる。そんな残酷な結末を迎えることに涙を流すことしかできなかった。そして服に手をかけ剥ぎ取らされると思った時
「こ、ここならゆっくり休めそうですね。さぁ、兄さん、一緒に食べましょう‥‥フフフ」
「ねぇ星乃さん、私今両手が塞がってるから食べさせて欲しいな。あーんって。フフフ」
「ど、どうしたの2人とも、っていうか愛花ってそんなキャラだっけ、あぁいやまぁどんな愛花だって俺は愛せる自信はあるけどな」
「に、兄さん、もう、こんな人気のない場所で言わないで下さい。そんな風に言われたら我慢できないじゃないですか‥‥」
「もう、兄妹同士でイチャイチャしないで下さいよ。私だっているんですからね」
今から残酷なことが起きるであろうこの場になんとも甘ったるい雰囲気を漂わせた3人組が現われ、そしてその3人は複数の全裸寸前の男性と両手足と口を拘束された少女たちと目が合うのであった‥‥




