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魔王幹部は初のプールがある市民体育館へやって来ました

―前回のあらすじ。魔王幹部・ライア・エミルは体重計に乗った。だかその重さは彼女にとってのショックな数字だった。龍一達はライアのために、プールに行って運動したほうがいいと提案したのだった。その為彼女は、龍一の公休日にてプールへと向かったのだった。

 しかし、龍一達がまだある人物らとばったり出会うことになるのもまだ知らない。


「ここが、小樽体育館か。それにしてもでかい建物だな……」

「ここでは、一般人もよく来るところや。それだけじゃない、貸し切りに水泳教室の者や部活に来る者もここに来るんや」

「この現世では、そういうものもあるのですね」

 ライア達はさすがに小樽体育館を見て、少し見取れてしまった。

「さぁ、中に入るで」

 龍一らは中に入った。その中はかなり広い建物だった。

「広いですね。ところで、プールはどこですか」

「ちょい待って、受付の人らに言わないと」

 龍一は受付に向かった。

「すいません、プール使いたいのですが」

 これに受付の人は言った。

「プールの使用者ですね。何名様ですか?」

「四人」

「お一人様二百円です」

 龍一はお金を出した。

「ええっと、四人やから八百円か。……とりあえず、千円札で」

 龍一は千円札を出して、受付はお釣りの二百円を出す。さらに―。

「あと、水着のレンタルしてほしいのですが」

「分かりました。では、男性の方はあちらの右の方に。女性はその隣に。男性スタッフと女性スタッフがサポートしますので」

 そして、受付の話が終わると、龍一はライア達の所に戻る。

「お待たせ……って、何しとるんや?」

 ライア達が見たのは、自動販売機コーナーだった。

「こういうものもあるのか」

「この現世には便利なものもあるのですね」

「ふむ、よい場所じゃのう」

 これに龍一は苦笑したのだった。


 そして、水着のレンタル料(一着五百円)を払った龍一らはそれぞれ更衣室に入った。

 そして、男子更衣室では―。

(ライア達、大丈夫やろうか? まぁ、仕方ない事やな)

 龍一は着替えて、レンタル用の男子水着を着た。

「さて、先に行って待ちますかいな」


 その一方ではー。

「こ、これは……」

 ライア達は女性用のレンタル水着を着たのはいいが、かなりピッチピチだった。

「かなりピッチピチですね」

「きついのう。我が妹よ、大丈夫か?」

 ライアは水着を着たのだが……。

「き、きついが大丈夫です。龍一が待ってますし、行きましょう」

 ライアの胸を見て、妹の方が大きいのに姉であるマリーナはぺったんこ。複雑な感じがしたのだった。

「…………」

 ロレナはそれにマリーナの方をポンッと叩いた。同乗しているだろう。


 そして、プールサイドにやって来た龍一達。

「ほう、ここがぷーるか……、なかなか広いな」

「人がいっぱいいますね」

「皆、どうやら健康のためにやってるんやな」

「しかし、今日は人が多いですね。どうしましょうか?」

 ロレナの言う通り、今回は人が多かった。

「プールサイドは合計で八つ。一つは水泳教室の子が来てるな。もう一つは、足場のステップ台があるな。となると空いている番号は―三番のコースやな」

「ふむ。隣には誰か泳いでるそうじゃが」

「ま、コースロープもつけてるんやから、問題ないやろ」

 だが、隣のプールサイドに手すりを掴みながらバタ足で泳いでいる人がいた。

「泳ぐ為の鍛え、そういう人もおるんやな」

「まさか、妾達の知り合いがいるんじゃないのか?」

「それは流石に、ない……、やろ……?」

 龍一は言葉を止めた。何故ならそこには知り合いがいた。

「あ」

「…………」

「どうしたの、元春? ……って、あ」

 元春と円だった。

「み、御子柴店長と高町マネージャーァァァァ!?」

 龍一はビックリして叫んだのだった。




                              つづく



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