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オマケシリーズ 第五弾
『ショート五話 キャロル・ケットシー』
彼女はいつも、留守番。元春達が仕事に出かけた後、彼女は咲夜と一緒にアパートにいた。
そんな彼女だが、ソルフィルスの異世界獣人の猫。現世の野良猫と話すことができるのである。そんな彼女には、ある一面があった。
それは、野良猫の集まりの事である。(※ここからは野良猫が日本語で喋ります)
「なぁ、今日の騒ぎビックリしたよな。夫婦喧嘩でド派手にやるんだからさ」
「アレ怖いよなぁ~」
「人間って、なんでこんなにも短気な奴が多いんだろうか?」
「ソレだよなぁ~」
野良猫がこうして、話し合いをしていた。するとだった。
「!おい、あの人が来たぞ!」
「姐さんだ!」
姐さん―つまり現れたのが、キャロルだった。
「ニャーニャー!」
「今回はにぼしを持ってきた」
「ニャーニャーニャー!」
キャロルはにぼしを猫にあげた。
「ニャー!(やっぱり、姐さんがいて俺たち幸せだ!)」
「…………」
この時、キャロルは思った。
(やっぱり、ここの猫……イイ)
なぜかボス的存在になったのか知らないキャロルだが、これはこれで嬉しいのだった。