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オマケシリーズ 第四弾
『ショート四話 御子柴咲夜』
家事では、元春は晩御飯とかなどやっている。また、彼が遅番の時は必ず咲夜がやることとなっている。血がつながってないとはいえ、息がピッタリである。
そんな今日は、元春は夜まで仕事。咲夜がやることになった。洗濯物を片付けていると、咲夜は誰かの服の仕分けをしていたのだ。
「これは……、私。これは、セレナさん。こっちは、お兄ちゃんの。これもお兄ちゃんの」
一番多いのは、元春の服だった。
「…………」
すると、辺りを見てキョロキョロする咲夜。そして―。
(あぁ、いい匂い。お兄ちゃんのシャツ、すごくいい匂い……。ハァハァ……)
元春の服を嗅いでいたのだ。それにこっそり見ていたのは―。
「…………」
キャロルだった。
(元春の事、好きなんだ)
と、そっとしておいたのだった。