表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
70/160

皆で屋台で大騒ぎをして楽しんでいました

 元春達は、『小樽花火大会祭り』にて楽しくやっていた。そんなセレナたちは……。

「元春さん、りんご飴というのが書いてありますけど、りんご飴って何でしょうか?」

「俺も食べたことないけど、リンゴの水飴みたいな感じかな」

「りんごの水飴ですか……、食べてみましょう」

 元春達はりんご飴へ向かった。そこには―。

「いらっしゃい! って、元春さんたちじゃないですか!」

 荒川達郎・結子姉弟が営んでいた。

「荒川さん! 何しているんですか?」

「見ればわかるでしょう? お祭りのりんご飴を営んでいるんスよ!」

「まぁ、今日は姐さん達がこの祭りにやってくるから、参加しているんだ」

「そうだったのか……。まぁ、いいか。りんご飴一つ」

 元春は注文した。

「へいよ! りんご飴一つ二百円!」

 この時、セレナは思った。

「あの、一つでいいんですか?」

「一緒に食べたら十分でしょ?」

(え、ええええええ!)

 セレナは赤面した。この時、セレナの態度を見た達郎は気付いた。

「セレナさん、こりゃあラッキーじゃないですか?」

「ら、ラッキーって?」

「一つ注文して、二人で食べる。まさに、アレですよ!」

 この時、セレナは思った。二人でりんご飴を食べるということは、つまり、『アレ』だった。

(もしかして、アレって一人がある食べ物を食べるともう一人が、さっき食べたものを一口食べるアレってもしかして、か、か、か、かか、かかかかかか……)

 するとそこへ……。

「何しているんだ、お前たち」

「荒川姉弟であります」

 義子やシャルア達が来た。

「あ、姐さん達! りんご飴食べます?」

「お母さん、りんご飴食べたい」

 義子の娘・松子はりんご飴を食べたそうに言う。

「はいはい、分かったよ」

「?」

 シャルアは、セレナを見た。

「セレナ様、どうかしましたか? なにやら顔が真っ赤になっています」

「い、いえ! 大丈夫です!」

「ところで、エリーゼさん達はどうしたんだい?」

「別の屋台にて、楽しんでいるんであります」

 

 その頃、エリーゼ達は……。

「次は射的で勝負!」

「いいぞ、我もやるぞ!」

 エリーゼとライアは勝負していた。

「何してんねん、あの二人は。せめて、お祭りぐらいは楽しくしないんかい」

「すみません、ライア様が本気で……」

 射的屋に入ると、そこにある人物と会った。

「すみません、射的やらしてください!」

「……って、エリーゼちゃん?」

 そこにいたのは、元春の同級生・車坂巻平だった。

「車坂さん?」

「なんだ、知り合いか?」

「元春さんの友人です」

「友人同士で来たか? いいよ、五回で三百円だ」

 巻平は言うと、二人は言った。

「こいつとは、友人関係じゃない!」

「え、そうなの?」 

「犬猿の仲とはいえ、息ピッタリですね」

 二人は三百円を払い、弾を射的のライフルに詰めた。

「よーく狙って、商品に当てて!」

 エリーゼが先に行くと、一発で商品のポッキーが落ちた。

「さすが、エリーゼちゃんだね!」

「くぬぬ……」

 ライアは悔しそうにしていた。

「フフフッ、剣術だけやってないとは思わないでくださいね? こう見えても、ソルフィルスでは剣だけじゃなく銃術も身についていますからね」

「こ、このぉ~」

 ライアはエリーゼの嫌味笑みでムカついていた。すると、彼女はピーンと来た。

「まぁまぁ、次は君で……」

 ライアは巻平を狙う。そして―。

「グハッ!」

「エリーゼよ、ここはどうだろう? こいつを何発当てたか勝負しよう!」

「ちょ、ちょっと! 狙うのは商品だよ! 人に当てたらダメだって!」

 これにエリーゼは―。

「望むどころです」

「エリーゼちゃんんんん! それは了承しちゃダメって!」

 そして、二人は巻平をガンガン当てまくった。

 するとそこへ―。

「金魚すくい、二匹取ったよ~」

 桜子達が来た。

「何しているんですか、アレ?」

 とうもろこし焼きを食べていたソルトは、二人を指さした。

「あ、あぁ、アレはその~……」

 エリーゼとライアは、巻平を狙って撃ちまくった。

「ちょっと、商品に狙って……グハッ! ま、待って! 俺を撃ったら怪我するって……んがぁ! もうやめてって……アァァァ! そこは急所の方だから……ブベラッ!」

「もはや、射的でもなんでもないやん」

「良い子はまねしないでね」

 キャロルはお約束事を言う。


 その頃、元春とセレナの二人は……。

「今、夜七時半か。あと三十分で花火が上がるのか」

「…………」

 セレナは思った。桃色の花火が上がったら好きな人と恋就成立する、しかしこの時セレナは胸が痛かった。

「皆を呼んで、花火を見ようかな」 

 元春は携帯を出して、皆を呼ぼうとした。だがすると―。

「元春さん」

「…………!」

 セレナは元春の手を掴んだ。それは、二人きりになるための事である。



                            

                              つづく




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ