お祭りだよ!ハトバのメンバー全員集合です
―お祭り開催日。『小樽花火大会祭り』が始まったことに、住民は賑わって祭りの会場へと向かっていたのだった。
そして、元春達はと言うと……。
「今年はいっぱい来ているなぁ、今夜は凄いお客がたくさん来ているかもしれないな」
元春はアパートの前にて、セレナたちが来るのを待っていた。
「それにしても、皆遅いなぁ」
待っていると、そこへ―。
「お、お待たせしました」
「あ、やっと来た―」
元春は途中言葉が止まった。それは、セレナたちの浴衣にビックリしていた。特にセレナはいつもはポニーテールの髪型なのに、今回は団子型に髪のかんざしをしていたのだった。
「すみません、時間がかかりました」
「え、あ、あぁ。そうだね」
さすがの元春も、緊張していた。
「元春、セレナたちの浴衣魅力で惚れている?」
キャロルは元春に問い詰める。
「いや、そんなわけじゃ……。と、とにかく行こう!」
「元春さん、私達を見てビックリしているんですね。足が、ギクシャクですよ」
エルザは言う。こうして、祭りの会場に向かった。
小樽市の神社・小樽神社には色々な出店があり、客がいっぱいだった。
「すごい人ですね……」
「毎年こんな感じなんだよね、皆は賑やかなお祭りが大好きだからさ」
するとそこに―。
「あ」
「あ」
龍一達がいた。
「御子柴店長たちもここにきたんですねぇ」
「皆全員集合なんだね……」
よく見ると、ハトバの従業員オールスター揃いだった。
「これは団長様たちではありませんか、皆様もここに?」
メカ娘・シャルアは元春達を見た。
「うん、そうなんだ」
「ま、あたしは娘たちが行きたいって言うから付き合っただけだがな」
けだるそうに義子は言う。
「いいではありませんか、義子様の娘さんも楽しみにしていましたから」
「シャルアさんの言う通りですよ、桐島さん」
雪子は言うと、その後ろには―。
「こ、こ、こんなに人がいるんですね……」
アリア・ソウルートがいた。
「雪子さん、その子も連れてきたでアルか?」
ユンは雪子に尋ねる。
「一人にしたら大変だからね」
「分かるよぉ、その気持ち」
「まぁ、と言ってもこっちは大変だからね」
それは、ライアとロレナもいることに、エリーゼはライアと火花状態だった。
「やっぱり来たのですか、魔王幹部がお祭りに来るとは」
「来ては悪いのか?」
これに仲裁に入ったのは龍一だった。
「まぁまぁ、今年はお祭りやから楽しまないとアカンで」
「だったら丁度近くにアレがあるので、そこで勝負しましょう!」
「望むところだ! そこで白黒はっきりつけるぞ!」
これにロレナはため息した。
「なんでこうなったのですか、全く」
「あははは……」
龍一は苦笑いした。
「…………」
セレナは元春を見て、ドキドキしていた。
「…………。(花火のジンクス……、元春さんと……。私、勇気を出さないと……!)」
「…………」
キャロルはセレナの様子を見て思った。そして、元春は時計を見た。
「確か花火は、夜八時だったな……。まだ、六時半か。その時は楽しもうか」
元春はセレナを見た。
「は、ひゃい!」
「…………? セレナさん?」
「じゃ、じゃあ、まずは何か食べましょうか!」
セレナはギクシャクと歩いて行った。
「な、何だぁ?」
元春は首を傾げる。こうして、ハトバのメンバー全員の楽しいお祭り時間が始まったのだった。
つづく