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お祭りに行くため浴衣のレンタルしに来ました

―前回までのあらすじ。

 小樽市にてお祭りが行われる『小樽花火大会祭り』、これにはあるジンクスがあった。久本桜子に言うには、桃色の花火が撃ち上がると好きな人と恋が叶えるという。

 このことに、セレナとエリーゼは行くことにした。また、桜子はユンとソルトの二人も誘ったという。

 その一方、仕事が非番だった山城龍一はライアとロレナと一緒に祭りに行くことにした。そのため、浴衣のレンタルのため、呉服屋へと向かうのだった。

「セレナさん、前回の話ですごくニヤニヤしていたからねぇ」

「前回のことを言うのやめてください!」


 そして、セレナたちは呉服屋へと向かった。だがそこで、ある人物と鉢合わせした。

「…………」

 龍一達だった。

「なんであなた達がここに居るのですか!」

「どうして、こんなタイミングにているの!」

 エリーゼとライアは互いに睨み合った。

「山城君も一緒だったんだねぇ」

「呉服屋の浴衣をレンタルにて、借りに来たんや。というより、みんなはどうしてここに?」

 これにユンが言う。

「明日祭りだから、ここに来たアル」

「あぁ、花火大会の事か」

「皆レンタル予約はしているネ」

「まぁ、確かに浴衣を着たい者もいるやろうな」

 すると一方、エリーゼとライアは……。

「言っておくが、我は祭りのために楽しみにしておるのだぞ。それに、龍一に言うには屋台があるらしいがな」

「確かに、ここは楽々的にやったほうがいいですね。祭りのときは、一時休戦しましょう」

 お祭りとはいえ、楽しくしないといけない。そこまでは空気を読んだ二人。

 だが……。

「そういえば、輪投げとか射的とかあるんですかね?」

 ソルトの一言に、二人は……。

「よし、そこで勝負だ!」

「望むところです!」

「休戦が台無しやないか! ソルト、何余計なことを言っとるんや! せっかくの休戦でゆっくりできると思ったら!」

 龍一のツッコミにソルトは言った。

「いや私は、食べ物だけじゃない屋台を言ったのに、変なことを言いました?」

 するとこれに、桜子がエリーゼとライアの仲裁に入る。

「まぁまぁ、ここは呉服屋だから。とりあえず、中に入ろうよ~」

「仕方ありませんね」

 こうして、エリーゼたちは呉服屋へ入った。


 その頃、元春は……。

「…………祭りか。友達と行った時ぶりかな」

 たそがれながらコーヒー缶を飲んでいた。

「…………」


 一方、呉服屋にてレンタル予約して来た桜子達は、店員から浴衣を渡された。

「よかったねぇ、浴衣のレンタルが出来てて」

「…………」

 セレナは何やら黙ってていた。

「セレナさん、どうしたの?」

「あ、いえ……。明日楽しみだなぁって、思ってて」

「そうだよねぇ!」

「…………」

 セレナの行動に見たエリーゼは思った。


 その夜の事……。

「団長、よろしいですか?」

「なんですか、エリーゼさん?」

「…………ずっと思っていますが、元春さんの事好きなのですか?」

「…………」

 これにセレナは言った。

「あの人を見ると、胸が痛くなるんです。この世界にやってきて、あの人に出会って、もしお別れの時に二度と会えなくなると、ソルフィルスのことは忘れてしまいたい気分ですよ。なのに、元春さんに出会ったことに、私の心が揺れたのでしょうね」

「団長……」

「……もう少しでもいい、この世界でみんなと過ごしたい。そう思えるんです」

 セレナは夜空を見た。


 その一方、キャロルと咲夜は……。

「…………」

 キャロルは、セレナとエリーゼの話を聞いていた。

「明日、お兄ちゃんもお祭りに行くんだよねー! 楽しみー!」

「…………。(セレナ、元春のことが……)」

 そして、翌日前のお祭りでみんなが楽しみにしていた。



                                つづく




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