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フリマを始めてかなりの人が来ていました

―フリーマーケット、当日日。河原では人がいっぱいだった。

 これにハトバのチームも参加していた。元春達は、人がいっぱいのを見て驚いていた。

「うわぁ、今年のフリマに参加する人多いな……」

「こんなにフリマをする人もいるんですね」

「人としての、エコだからね」

 シートを敷いている龍一達は、フリマの品をどんどん出した。

「店長、品は揃えました!」

「ありがとう」

 この時、エリーゼはふと思った。

「ところで元春さん、品は既に金額は書いているのはいいのですが、計算とかどうするんですか?」

「これを使うから」

 元春が出したのは、電卓だった。

「それはなんですか?」

「電卓だよ、ソルフィルスの世界にはさすがにないか」

 これに言ったのはソルトだった。

「私は一応、商人としてやっていましたが、こういうのは初めてですね。私のはソロファンを使ってました」

「そろふぁん?」

「ソルフィルスの道具の一つです」

「……あ、そろばんの事か!」

 するとそこへ……。

「? 元春じゃないか! お前らも参加するのか?」

 やって来たのは村上永斗、車坂巻平、美作正志の三人だった。

「お前らもって、皆も?」

「うん、皆今回はすごく多いんだ」

「更にはフリマだけじゃなく、屋台もあるからな。フリマにはいい感じなところだ」

「なるほど」

 すると、村上達はハトバのフリマを見た。

「それにしても……、お前のところのフリマ、なんか品物がカオスだな」

「あははは……」

 元春は苦笑いした。


 そして、人が集まり、次々と来客者が来る。

「すごく人が来ますね」

「うちにも来るでしょうか?」

「さぁ……?」

 その時だった。

「ねぇねぇ、このポーチ可愛くない?」

「いいわねぇ!」

 高校生くらいの客だ来た。

「いらっしゃいませ、いかがですか?」

「すみません、このポーチください」

「はい、百五十円になります」

 ハトバのフリマでも買ってくれる人もいた。

「それにしても店長、あんまりうちの品買ってくれる人いませんなぁ?」

 龍一は言う。

「フリマってそういうもんだよ。流れに来ると、買う人もいるさ」

「確かに」

 ハトバのフリマは、しばらくして二時間もたった。

「とりあえず、ちょっとずつ売れたな」

「そうですね」

「何かお昼買ってこようか?」

 元春が言うと、義子が言う。

「屋台には焼きおにぎりやたこ焼きとかあるな、焼きそばとか」

「じゃあ、皆お金出してリクエスト言って。村上に言うには、屋台のところ全て五百円らしいから」

 セレナたちはリクエストを言う。

「私は焼きおにぎりで」

「俺は焼きそば」

「私はたこ焼きにします」

 こうして元春は、全員のリクエストで昼飯を買うため屋台に向かった。


 そして、数分後……。

「お待たせ―って、!」

 元春は見た。ハトバのフリマがほとんど売れていたのだった。

「かなり売れたな! 俺がいない間、こんなに売れたのかい?」

「結構人が来ました」

「一体どうやって……?」

 すると、何やら声がした。

「なぁなぁ、あのポニーテールの人! めっちゃ美人じゃん!」

「しかも、買う人が多いからなぁ!」

「アレだったら、俺マジ推しだわ」

 来客者の声がして、これにセレナはそっぽ向く。

「聖母の力?」

「いえ、そこまでしていません」

「…………」

 エリーゼは言いにくかった。実はセレナが接客していて、かなりの天使顔で見送ったと。尊敬する団長は凄い! そう思ったのだった。


 その後、ハトバのフリマは完売したのだった。このことに、翌日に長脇茂に報告した。

「みんなありがとう、よくやってくれたね」

「恐縮ですが、チーフはあの時来なかったのですか?」

「いや、来てたよ」

「でも、来る気配ありませんでしたよぉ?」

 長脇は言った。

「来てたんだけどね、……皆なぜか僕の事、気付いてくれなくて」

「…………」

「ずっといたんだけどなぁ……、やっぱり影が薄いのかな?」

 これに元春達は、少し罪悪感を感じたのであった。




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