店に赤ん坊が捨てていてとりあえず面倒を見ました
―ある朝の事、元春は店の外の掃除をすることになった。
「さて、今日はゴミはあるかなっと……」
ゴミを捜し、箒と塵取りで取ろうとした。
「ゴミ、ゴミがあるっと。ええっと、赤ん坊もあるっと―」
元春は言葉を止まって、よく見た。
「…………」
そこには、赤ん坊がいたのだ。
「あ、赤ちゃん?」
元春は驚いた顔をした。
「バブー」
「な、なんでここに? よくわからないがここに居たら暑くなるし、店に入れて皆に話すか……」
元春は赤ん坊を店に入れようとしたのだった。
「な、なんでこの店に赤ちゃんがおんねん?」
龍一達は、赤ん坊を見て驚いた。
「俺にもよくわからない、店に赤ん坊がいたから」
「もしかして、捨て子なのでは?」
「う~ん、もしそうだとしても、これは……」
その時だった。
「う、うう……」
赤ん坊が泣きだしそうだった。
「どうしたのでしょうか?」
「もしかして、オムツなのかな?」
元春は思った。
「オムツといっても、替えはどこにあるんですか?」
「そういえば、赤ちゃんの隣に袋があったな」
その中は、オムツと哺乳瓶、ガラガラが入っていた。
「とりあえず、赤ちゃんのオムツを替えないとな」
元春は赤ん坊のオムツを替えた。
「私は、ミルクを作りますので」
セレナはミルクを作ろうとした。
「俺達はどうすればいいんですか?」
「じゃあ、清潔なタオルを持ってきて」
「分かりました」
エリーゼたちはタオルと取りに行った。
赤ん坊はセレナが抱っこして、赤ん坊はミルクを飲んでいた。
「美味しいですか?」
「アブー」
「何とかなったみたいだな」
とりあえず一安心だった。
するとだった。
「…………」
エリーゼたちは、二人をじーっと見た。
「? どうした皆?」
「店長とセレナさんって、こう見ていると夫婦みたいですねぇ」
桜子の一言で、二人は赤面した。
「な、なななな! 何言ってるんだよ!」
「ホンマ確かに、夫婦っぽい」
「いや、そういう例えを言うのやめてくれ! セレナさんも何とか言って―」
すると、セレナはなぜか赤面をしていた。
「セレナさん?」
「! あ、いや! なんでもないですよ!」
セレナは動揺していた。それもそうだ。まるで夫婦みたいと言ったら恥ずかしい。
「そ、それよりも、この赤ちゃんはどうしますか?」
「あ、ああ」
とりあえず、気を取り直した。
「そうだなぁ、とりあえず警察に電話をして……」
するとそこへ……。
「店長、その赤ん坊の母親が来ました!」
「本当か!」
そこに、母親が来た。
「坊や! ごめんなさい、私のせいで……」
「あの、貴方がこの子の……」
母親は元春達に謝った。
「本当にすみません、この子を置いたのは車に荷物が多くて、なんとかしようとしたけどこうするしかなくて……」
どうやら原因は、車の荷物オーバーだった。
こうして、母親は赤ん坊を連れて帰った。
「やれやれ、こんなことがあるなんて」
「私は寂しいかと思います」
「? それってどういう?」
「…………、なんでもありません」
そう言うと、二人は店に入った。