表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/160

オフ会にはネームが長い人や痛々しい人もいました

―前回のあらすじ、ネットのオフ会があると聞いた山城龍一は、これに参加することになった。だがそこで、ライア・エミルの部下だったロレナが現れる。今まで一部始終見ていたらしいが、とりあえず一緒にいることになるが、当日にはまさかの同行するとは思わなかった。

「ということで、行きますよ」

「待てや、今のなんやねん?」

 龍一は、ロレナを問う。

「リップサービスです」

「そんなリップサービスいらんわ!」

 

 龍一たちは、ファミレスに着いた。

「どうやらここやな? ネットのオフ会をやる場所は」

「ところで、オフ会にはどんな奴が来るのだ?」

 ライアは質問して、龍一は答えた。

「オフ会のことや、どんな人が来るかは分からへん。ただ分かるといえば、オフ会にはサインがある証拠、それから俺含めて四人やな」

「では、残りの三人がこの中にいるということですか」

「そうなるわな」

「虎穴に入らずんば虎子を得ず、どんな人物か見たいものだな」

 ライアはそう言った。

「ただの一般人やで?」

「とりあえず、入りましょう」

 龍一たちは、ファミレスに入った。


 今日のファミレスは、かなりの人が多かった。どこにいるのか分からない。

「人が多いぞ、どうするのだ?」

「ここは店員さんに聞くしかないやろ」

 龍一は店員に尋ねる。

「すみません。『ネットのオフ会』で予約していた者なんですが」

「五番のテーブルにどうぞ」

 龍一たちは五番のテーブルに行く。だが、まだ一人も来てない。

「いないではないか」

「どうやら俺らが一番やな」

「そのようですね」

 するとそこに、誰かがやってくる。

「すみません、『ネットのオフ会』の者なんですが」

「?」

 どうやら三人来たようだ。

「あの~、もしかしてネットのオフ会の方ですか?」

「はい。そうですが、あなたたちが?」

「えぇ、そうなんですよ~」

 間違いなくオフ会の参加者だった。


 そして揃ったところになった。

「え~、ではこれより『ネットのオフ会』を始めます。私が今回の幹事を務めさせていただきます」

 中年の男性が言うと、ライアとロレナは思った。

「意外にこういう人間がいるとはな、しかし歳離れている奴もいるのか」

「ネットのオフ会にはこういう趣味もいるはずでしょう。歳とか関係ないはずです」

「それもそうだな」

 中年男性は紹介した。

「初めまして、私は『ホワイトパンサー』です」

 この時、ライアは思った。

(なるほど、確かにネットではこういうネームもいるのか)

「三十八歳です」

(以外にそこまで年齢来ていたのか!)

 さらに次は太った二十代の男性だった。

「私は『ギャラクシー大好きオリジナル』です、このオフ会に興味があったので参加しました」

(なんかネームが長いのだが、こういう奴いるのか?)

 三人目は根暗な男性だった。

「こんにちは……、『きっと来る髪質が一緒』です」

(ツッコミたいほど山々だが! というよりどこかで見たキャラだな)

「オフ会には興味ありませんが頑張ります……」

(ならなぜ、参加したのだ! 興味ないなら帰ったほうがいいぞ!)

 ライアは心の中でツッコミを入れた。

(いや待て、最後の紹介は龍一だぞ! 大丈夫なのか?)

 龍一は言った。

「私は『ドリームカン』です、よろしくお願いします」

(言いにくいが、少しダサい名前だな)

「今日はオフ会では、私達がどのようなことで言うのか……」

 ホワイトパンサーは言う。

「あの~、一つ気になっているのですが……、この二人は誰ですか?」

 きっと来る髪質が一緒はライアとロレナを指す。

「ええっと、私の連れです」

「ドリームカンさんのですか? まぁいいでしょう」

(我自信が来たというのもなんだが、軽いな!)

 さすがに現世の人間は軽いそう思ったライアだった。

 だが……。

「でも、こういう子供が来たらまずいのでは? ネットのオフ会ですし」

 ギャラクシー大好きオリジナルは言う。

(まずいぞ、我が行っても龍一が困る。だがここは……!)

 ライアは言った。

「我はライア・エミルだ。この者と一緒にいるのだ、オフ会には興味あるのでな、一応体験者だ!」

 ライアは言う。

「ラ、ライア?」

 すると三人は……。

「そうなんですね、体験者だったのですか! といっても学ぶこともありますからね」

「…………」

 ライアは赤面した。

「何しているのですか、ライア様……」

 ロレナは呆れた顔をした。


 そして、オフ会が終わり帰ろうとした龍一たちは……。

「とりあえず、何とか乗り切ったようやな」

「…………」

 ライアは考えていた。

「どないしたん?」

「いや、ネットは面白いのかと思っていてな……、少し興味があった」

「ホンマかいな」

 ロレナは思った。

(ライア様はこの世界に来て少し馴染んでいますね、止めはしませんが見守りましょう)

 その後、ライアがネットやることになるが、それはまた別のお話。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ