表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/155

異世界についての話を語ってくれるそうです

ある日のこと、ハトバにてある人物が、エリーゼに尋ねる。

「エリーゼちゃん、店長とセレナさんから聞いたんやけど、異世界から来たってホンマかいな?」

「いきなりなんですか?」

 彼の名前は、山城龍一。関西出身の楽天家な男である。

「俺ホンマ、異世界とかそういう漫画とかアニメとか、めっちゃ好きやねん。まさか本当に、現実にもおるなんて思わへんかったから~」

「マ、マンガ……?」

「せやっ、俺はRPGが好きやからな、ちょいっと参考にやねん」

 これにエリーゼは、どうするかだった。

「そんなこと言って、普通ですよ?」

「ええや、話が地味でも! 俺はそういうのは興味津々やで!」

 龍一は本気だった。

「ええっと、一応簡単に説明しますけどね……」

 エリーゼは、ソルフィルスのことを語った。


 その頃……。

「休憩にしましょうっと……」

 セレナは休憩に入るところに、声が聞こえた。

「? この声は、エリーゼさんと龍一さん?」

 覗いてみると、二人とも話していた。


「魔物討伐!?」

 龍一は驚いた顔で言った。

「私たちの軍は、平和のために魔物を討伐したのです。ですが、疲労困憊の中の兵もいました」

「まぁ、精神で限界な人間もおるからなぁ」

「そんな時、あの方が私たちを鼓舞してくれました」

「それが、あのセレナさんかいな?」

 エリーゼは頷いた。

「私、あの人に尊敬していますから。まるで天使のような方で、優しい聖母でしたから」

「なるほどなぁ、まさに戦乙女の聖母ってやつか」

「そうです。あの人がいなかったら、私たちは限界でしたから」

 これに龍一は、ある点に気になっていた。

「まぁ、それはええけど、どんな魔物やったんや? スライムとか? オークとか? そんな魔物おったんやろう?」

「色々いましたね」

「その後、討伐したんやろ? あとはそこからは、セレナさんから聞いとるんや」

 セレナからはすべて聞いていた。だが、エリーゼはなぜそのことを言うのかと。

「ところで、そこまで別の世界のこと気になるのですか?」

「今は異世界のシリーズがブームなんやからな!」

「勝手なことの話をするなんて……」

 エリーゼは嫌そうな顔をした。

「いやいや、向こうが勝手に思考に考えてるだけやって! アレや、マンガでよくあるフィクションとかそういうのは関係ない、いわゆるオリジナルやって!」

「本当なんですか?」

「ホンマやって!」

 龍一は、弁解するのだが……。

「なんか納得できないですね」

「そういわへんでよ~、そんなことしたらブーイング来るで?」

「まぁ、仕方ありませんね」

 エリーゼは腕組んで、納得しないが認めるしかないと思った。そりゃそうだ、現世というのはそういうもんだと。

 すると、龍一は片手に何か持っていた。

「なんですかそれは?」

「スマホ」

 スマホをもって、何かのゲームをしていた。

「なんですかこれは?」

「ガチャや!ゲームには石を集めて、そして集まったら10回と1回にレアがでるんやで!」

「ギャンブラーですね」

「勝負は時の運! といっても、最近はレアが出てへんからなぁ」

 すると、エリーゼは……。

「こうですか?」

 勝手にスマホの10回の解放を押した。

「って、何するんや!」

「ごめんなさい、つい……」

 エリーゼは謝った。

「そんなので、レアなんて来るわけが……」

 龍一は言葉を止めた。そこには、レアが何度も出たのだった。

「…………」

「どうしましたか?」

「エリーゼちゃん、アンタ天才やん……!幸運の神様かいな!」

 エリーゼはびっくりしていた。

「は、はぁ……」

「こんなことってある? わぁ、欲しかったキャラが来おったやん!」

「そこまで?」

 呆然とするエリーゼ、喜ぶ龍一、これに彼は言った。

「ホンマありがとな!やっぱ、異世界から来た人ってサイコーやん!」

 狂喜乱舞に喜ぶ龍一。

「……」

 言葉も出ないエリーゼ。


 二人の話に聞いた、セレナは……。

(途中からよくわかりませんでしたが、ファイトですよ、エリーゼさん!)

 と、応援していたのだった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ