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有名な作家が店長と対面しました

 ―前回のあらすじ。ハトバに来客してきたのは仮面マスクをした人物だった。唖然した元春はその人に注意をすることに。だが、義子と揉めたのち彼女は強引に仮面マスクのマスクを外した。

 その正体は、人気作家であり、ミステリー小説家・西尾明子。ペンネーム「西尾明治」であった。


「まさか、ウチに有名な作家が来てるとは、こんな偶然恐ろしい」

 休憩室で明子と話した。

「す、すみませんでした」

「いや、謝らなくてもいいですよ。むしろ、普通のマスクならいいんですよ。ただ、仮面マスクだと完全に不審者だと思ってしまうので……」

「はぅ……」

 明子はシュンっとした。

「しかし、あの有名な作家・西尾明治先生が来るなんて、光栄です!」

 桜子は感動していた。

「わ、私の事ご存じなんですね」

「もちろんですよ! 特に『嘘物語』シリーズ! 主人公が探偵! 最後までハッピーエンド! そういうの、私好きです!」

「あ、ありがとうございます」

 明子は照れていた。

「しかし、仮面マスクを被るなんて、何か事情があるのですか?」

 明子はその理由を言った。

「私、恥ずかしがり屋なんです」

「恥ずかしがり屋?」

「いつも外ではあのマスクを被って、取材とかネタ探しにいってるんです」

「要するに、顔を他人に見せたくないということですか?」

「は、はい」

 これに元春は驚いていた。

「買い物でも、そういう日常……。滅多にいませんよ、ソレ」

「でも、店長」

 桜子が入ってきて言った。

「西尾明治先生は、実は素顔はNGなんですよ」

「そうなのか?」

「それってどういう?」

 セレナは気になっていて、元春は顔NGについて言った。

「業界でもよくある話なんだ。写真に顔を映したくないという要望の事さ。テレビで素顔を隠している人いるだろ? そういう人が例題さ」

「てことは、あの方は作家になるまでずっと素顔を隠していたってことでしょうか?」

「おそらくね」

 さらに―。

「しかも、サイン会の時は必ず仮面マスクを被るんですよ」

「それは納得しました。が、ひとつだけ気になってたのですが」

 エリーゼは仮面マスクを指した。

「なぜこの仮面、ライオンですか?」

 確かにこのマスクは、プロレスのマスクによくあるやつだった。これに明子は理由を言った。

「私、その……偶然に買いましたので」

 その一言で、元春たちはキョトンとした。

「ぐ、偶然? どういうことですか?」

「少し話が長くなるのですが……。私は少しの対人恐怖症を持っていまして、作家としてデビューを飾ることができたんです。ところが、人気作家になった後、私が書いた小説が三百万部突破した記念にサイン会が行ったのです。でも、私は他人とは緊張する体質、何とかしたいと思ってたら、サイン会が始まる三日前、フリマに行ってみたんです」

「フリマに?」

「ネタ探しのついでにと。そんな雑貨屋に、仮面マスクがあったので、これなら大丈夫と」

「それで、買ったのですね」

「はい……」

 これが、彼女が仮面マスクを被った理由だった。さらに、それだけじゃなかった。

「しかも、人気作家になってから、噂だとライオンの仮面マスクを被った作家がいる、そういう噂がひろまりました」

「でしょうね」

 元春たちは納得した。

「でも、せめて仮面マスクの場合は仕事のイベントにした方がいいですよ」

「と、言いますと?」

「これを頼っていては、癖になってしまいます。スーパーやコンビニなら、眼鏡にマスク、帽子なと装備すれば問題ないかと思いますよ」

「……」

「今じゃなくていいんです、少しずつ恐怖症を治した方がいいですよ」

 元春の言葉に、明子は知って思った。

「確かにそうですよね。約半分は後悔してますが、残りの半分は取り返せるかもしれない。やっぱり、ここに来てよかったです」

「そういえば、ここに来た理由は何ですか? うちの化粧品担当から聞くと、ネタのために来たとか?」

「実はその……、小説家ばかりじゃないんです。漫画の原作をやっているので」

 これにエリーゼは―。

「原作? まさか、そのマンガというサポートをしているのですか?」

 そのことに桜子は言う。

「本ではよくあることだよ、エリーゼちゃん。漫画の人はキャラとかそういうの書いているけど、ストーリーとかそういうのは苦手な漫画家は原作者と一緒にやっているんだよ~」

「本にも世の中あるのですね……」

 このことに明子は言った。

「私、漫画家さんが今度コメディ漫画で原作に選ばれて……、テーマは店という事で、あちこち行きました」

「そのマスクでですか?」

「六件ぐらい……」

「六件⁉」

 逆にライオンの仮面マスクを着けて店に入った時点で凄すぎる、元春はそう驚いでいた。

「でも、なんとかネタが浮かびましたので! 協力願います!」

「……」

 どうやらネタ案件の協力してほしいと言うのだった。これに元春は―。

「め、迷惑かけないなら許可します」

 こうして、明子は喜んで帰っていった。


 そして、数日後のことだった。ハトバに新たな場所が少し設置した。それは、雑誌シリーズだった。

「ん?」

 そんなある日、少年雑誌に「西尾明治」という名があった。

「『店長にお任せ!』? これ……、あの時のアレじゃん」

 元春は西尾明治こと西尾明子とその漫画家の連載の表紙を見て呆れるのだった。





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