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騎士団長がナンパ男にしつこく困っていました

 ―前回のあらすじ。沖縄県にやって来た元春達は四泊五日の旅行を楽しむことになった。そして二日目、元春達はホテル日航アリビラにあるビーチ・ニライビーチで海遊びをすることになった。

 遊んだ後は腹ごしらえとして、海のカフェへ向かうことになった。


「ここが海のカフェですか……」

「おなかすいたぞ」

 元春達は中に入ると―。

「へい、いらっしゃい!」

「ようこそ、海のカフェへ!」

 ムキムキな男性店員がいて、客はかなりいっぱいいた。

「すみません、予約していた御子柴一行ですが」

「御子柴さん、ですね? はい、予約リストに入ってますよ! 五番と六番の席へ案内!」

「了解!」

 大きな声で元春達を案内した。

「かなり凄いところですね。というより、ムキムキな方が多いのですが……」

 エリーゼはムキムキな店員を見て呆然としていた。

「あ、あの……ニライビーチではここしかないのですか?」

 アリアは元春に尋ねた。

「まぁ、そうなるかな」

 元春達は五番と六番の席に座った。

 どうやら、椅子じゃなく畳に座るのだった。

「畳に座って、テーブルの上でご飯。海のカフェってこういう感じなんですね」

 セレナは感心した。

「さてっと、ご飯は何があるかなっと」

 元春はメニュー表を見た。

「凄いなぁ……」

「何があるのですか?」

「沖縄県だけ食えないグルメさ」

 元春はメニューを読み上げた。

「沖縄そば、タコライス、ゴーヤチャンプルー……」

「色々ありますね」

 元春達はメニューを見て、昼食のご飯を決めた。

「すみませ~ん」

「はい、なんですか?」

「これと、これと……」

 元春は料理写真を指差しして、店員に伝えた。

「かしこまりました~!」

 凄い大声で店員は豪快に行った。

「物凄くうるさい人ですね」

「こういう店員さんいるから」


 その様子を見た三番テーブルでは……。

「おい、あの娘可愛くね?」

「マジかよ、超美人じゃん」

「飯食ったら、声かけようぜ」

「いいねぇ」

 ナンパ男がセレナ達を見ていた。


 そして、昼食後……。

「おなかいっぱいやで……」

「馳走になったぞ」

「午後も海で楽しも~」

 桜子達は海でビーチバレーしたりなど、楽しんでいた。

 すると、セレナは―。

「? どこへ行くの?」

「え? いや、その……。おトイレに」

「あ……。ごめん」

 セレナはトイレに行って済ましていった。

 数分後―。

(元春さんの所へ戻らないと……)

 その時だった。

「なぁ、そこのカノジョ! 俺達と遊ばない?」

「? 誰ですか?」

「いいじゃん、誰でも~」

 セレナはチャラい男性を見て思った。そう、元春が言っていたアレである。

(確か、これはナンパしてくる男……。元春さんが言ってましたね、ナンパしてくる奴らに気を付けて、と。この時はお断りしないと)

 セレナは言った。

「すみません、知り合いと待っているんで……」

 だが―。

「いいじゃん、そんな奴らと放っておいて遊ぼうぜ」

「結構です」

 ナンパ男に回り込めてしまった。

「私はそれどころじゃあ、ありませんので」

「何言ってんの、俺らと遊ぶと楽しいよ」

 しつこい人たち、そう思ったセレナ。だがそこで―。

「すみません、ウチの者に何しているんですか?」

「あ”ぁ?」

 元春が来た。

「何だテメェは?」

「この女の知り合いか?」

 元春は言った。

「俺の女ですが、なにか?」

「……!」

 元春の一言に、セレナはドキッとした。

「……こ、こいつ!」

「しつこくナンパするなら、ニライビーチの警備員さんを呼んで出禁しますよ」

 これにナンパ達は、何も言えず悔しそうに行った。

「元春さん、ありがとうございます……」

 セレナはお礼を言った。

「いいよ。それにしても、やっぱりああいうナンパ男もいるんだな。本当に騒がせな奴ら」

「……」

「とりあえず、荷物番しているシャルアさんらと合流しようか」

「は、はい」

 二人は移動した。だが、セレナの心に何かが痛む。

(今、俺の女と言いませんでしたか? それって、もしかして……)

 セレナの心に何かが揺らいでいた。





                                つづく




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