ハトバ一行は沖縄県に着きました
―前回のあらすじ。飛行機に乗って沖縄県に向かう元春一行。しかし途中、ハイジャックに遭うのだが、
ライア達のおかげで、何とかなった。一時鹿児島空港に緊急着陸して、再び沖縄県にいくことになる。
「まぁ、アレはロレナのおかげで奴ら油断しましたけどね」
「アレは意外じゃったのう」
エリーゼとマリーナは頷いた。
「いや、その辺にして! ロレナが可哀想やろ!」
龍一がツッコミ、ロレナは落ち込み、ライアは彼女を励ます。
「……」
「大丈夫か、ロレナ?」
まぁ、彼女がハイジャックのズボンを袋と思ってやってしまっただろう。
「ロレナのことは一回置いて、本編行って!」
元春は再び飛行機に乗って、約一時間後……。
「! 元春さん、アレは……?」
「間違いない、沖縄県だ!」
ようやく着いた沖縄県。飛行機は前脚と主脚を出し、滑空に着いた。
「着いたようだ、沖縄県に」
こうして、全員は那覇空港に入り、荷物を取ることに。ちなみに元春達の荷物は羽田空港から荷物を空港社員に預け、返すときは 荷物受け取りレーンで取ることになっていた。
「よし、みんな取ったか?」
「取りました」
「ですが、この後はどうするのですか?」
元春は言った。
「本部に言うには、バスの手配は済んでいるはず。これが、俺たちの乗るバスの番号だ」
そこには『三番』と書いてあった。早速バスの方へ行き、外に出た。
すると―。
「! 暑い!」
かなりの日差しですごい暑さだった。
「おぉ! 凄く暑いぞ! 沖縄という国はこんなに暑かったのか!」
「すごい暑さですが、沖縄県はこんなにも暑いのですね」
元春は言った。
「沖縄県は南の都道府県の一つだからね。南の方はかなり温度が高くて、冬だと二十度近くぐらいだからな」
円は空港にあった時計塔の気温を見た。
「今、三十度未満ね。ホテルに向かったほうがいい?」
「それもそうだな。バスに乗って行こう」
『三番』のバスに乗った元春達は出発した。
「ホテル日航アリビラは何処にあるんですか?」
セレナの質問に元春はガイドブックを見て調べた。
「那覇空港から約一時間半弱ぐらい。その場所が読谷村にあるそうだ」
「そこは一体、どんなホテルですか?」
「そうだなぁ……。例えるなら、スペインの街のようなホテルかな。そこはレストランやショップ、プールがあるそうだ」
「そこで、四泊五日ですか~。楽しみですねぇ」
桜子はウキウキだった。
「素晴らしいホテルならば、美しき癒しの宿泊になるでしょうな」
和正は頷く。
「さて、どうかなぁ」
元春も楽しみにしているそうだ。
そして、沖縄県読谷村にあるホテル日航アリビラに到着した。
「今日からここで泊まるホテル、ホテル日航アリビラ」
「凄いところやないか! ホテルの中がまるで不思議な世界やないか!」
更には―。
「景色もいいし、中は広い! 心が躍るよ~」
「このホテル、本当にハトバの本部から払い済みアルか?」
「そうだよ。といっても、今日は長旅で疲れたし、六時から夕食になってるから。とりあえず、迷惑行為は禁止、魔法とかそういうのは使うな」
注意事項を言う元春は、手を叩いた。
「はい、六時まで解散!」
こうして、それぞれの部屋に戻ってゆっくりした。
「……」
セレナは何やらボーっとしていた。
「? セレナさん、どうしたの?」
「なんでもないですよ!」
「そう? それよりも、早速アレの試着しようよ!」
「え?」
二人はゲストルームに入り、何かをしていた。
「み、水着ですか?」
「旅行前に一緒に水着買いに言ったでしょ? それの試着タイム!」
「本気ですか? それに泳ぐのは明日なのでは?」
「だからこそよ。元春の為にやらないと」
このことにセレナは赤面した。
「どうして、そこで元春さんの名前が出てくるのですか!?」
「問答無用♡」
円はセレナの服を脱がす。
「わあああああ!」
そして数分後……。
「……」
セレナは赤白いモノキニを着ていた。
「着てビックリしたけど、セレナさんってアレね。豊富なものが破壊レベル」
「恥ずかしいですし、もし誰かが聞いていたらどうするのですか?」
「まぁまぁ、いいじゃないの」
しかし、その隣の部屋では―。
「……」
エリーゼが四つん這いになりながら沈んでいた。
「声が聞こえると思ったら……、ショック」
「……」
キャロルはどうでもいいの顔をしていた。
つづく