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オマケシリーズ 第八弾
『ショート八話 ソルト・シールス』
彼女の名は、ソルト・シールス。異世界では道具屋の商人をしていたという。その話に、桜子は彼女が異世界にいた話に興味があり、どんなことを商売していたかを話すことに。
「私が異世界にいた話ですか?」
「ソルトちゃんは、道具屋だよね~。道具屋って、もしかして現世には無い物もあるの?」
「そうですねぇ……、この世界にやってきて、無い物と言えばありますね。例えば、毒消し草とか」
「毒消し草って、自分が毒になったのち食べる解毒草だねぇ?」
「あとはポーションボトルとかも」
「そういうの、現世にはないよねぇ。他にはあるの?」
ソルトは言った。
「たしか……満月草とか聖水とか、魔法の指輪とか……」
「…………」
「この世界にはそういうのないなんて不思議ですね」
ソルトは笑うと、桜子は―。
(不思議なのは異世界の方では……?)
と、ツッコミを入れたのだった。