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作者: 馬場ばばば

眠い


   


この広い広いネット世界の中で何人がこれから私の作品を読んでくれるのか、

今これを出した段階でこの文章を読んでくれる人は1人もいないかもしれないけど、

 もしかしたら私が書いた小説を読みそれから興味を持ってここに来てくれた人がいるかもしれないから、その人たちに向けて

           一言

   私が小説を書こうと突然思いついたのはクーラーの風だけがやたらと気持ちがいい夜だった。その日は夏休みの丁度ど真ん中あたりで、宿題なんか全くせずに遊びまくっていられる「夏休みが一番楽しい期」と宿題やばく思えてきて「夏休み全然おもんねーよ期」の丁度さかえめになった日でもあった。まあしかしその日はそんなことよりももっととんでもねえ事を私はやらかしたのだ。

 私はその当時とても好きだった人がいた。私にとっては初恋のようなものだったのかもしれない。

まあ実の事を言うと全く初めて人の事を好きになったというわけではない。これまでにも「あっこの人好きかも」

なんて思うことは何回もあった。けどそれとは全く違う恋愛感情を私はその人に抱いていた。

 シンプルにいうと私はその人を愛していたのだ。それは

その人と付き合って初めて抱いた感情だった。その人は

とても優しい人間だった。私がどうしようもない時に助けてくれた人もその人だった。私はその人に何か恩を返せればいいとも思っていた。

 思春期の私にはその感情を上手く相手に伝えることができていなかった。「愛」という感情はとても扱いづらく、一歩間違えたらそれは「ゴミみたいもの」になると私は思っている。もちろん私は情けない人間だったので一歩どころか、母を訪ねて歩く勢いで、三千里の過ちを犯し

その「愛」はただの「黒歴史」へと変貌していたのであった。

私は着々と黒歴史と共にその「好きな人」との恋愛を楽しんでいたのだが、

ある日から、その人が全く冷たくなってしまったのだ。

恥ずかしい話し「飽きられた」のであろう。その事で焦った私はなんとか興味を取り戻そうとかなりしつこい人間へとなっていった。当然しつこい人間は振られるわけで、

私はまるでダメな人間のお手本のように無惨に振られていったのだ。

ここまで書きながらあの酷い日を思い出して半分泣きそうになっていたのだが、ここまでならただの黒歴史で終わるのだ


問題はこの後だった。

振られた後好きな人の方から連絡をくれることがあった。

当時その人は人間関係で悩んでおり、その事で私に相談をしにきていたのだ。私はせこい人間なので、このチャンスを活かしてあの人の興味を取り戻そう!!と思っていた。

しかし、その人の人間関係の悩みは全く解決せず、もちろん私への興味も戻ることはなかった。それどころか逆にどんどん連絡する頻度は減っていったそんな風に連絡がちょっとずつになっていいる時に、その人とちょっとしたことで口論になった。今ではどんなことか全く思い出せないが、どうせしょうもないことだろう。

しかし私はその当時その人への不満、と「ゴミみたいなもの」をかなり溜め込んでいて、それが一気に爆発してしまい

あろうことか人間関係で悩んでいる人に

「だからお前は嫌われるんだよ」と

言ってしまったのだ。それは咄嗟に出た言葉だった。

本心だったかもしれないし、全く違うものだったのかもしれない。今ではよくその頃の気持ちは思い出せない。

しかしその言葉一つでその人との関係は全く途絶えてしまった。今でこそいろんな事を思う。

その人に返したかった優しさも、全く別の物で返してしまったし。最後は好きになってもらうどころか、嫌われるまでいったし結局私の「愛」は「ゴミ」で終わったのだ。

ただその言葉を言った後冷静になって私が初めに思ったのは

「向いてない」だった

私は誰かを愛する事に向いていないのだ。

しかし私は誰かを愛したい。それは完全なる自己満であるのだが、「愛」をちゃんと誰かに届けないと

そこには全く自分がいない気がして、

誰かである誰かに愛を伝えるのが無理ならせめて誰でもない誰かに愛を伝えようと、そう思い

気持ちの良いクーラーの風の下で「ゴミみたいなもの」と一言だけ強く心に刻み込んだのだった。

おやすみ

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