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テイマーリュカリュカちゃんの冒険日記  作者: 京 高
第三十九章 次なる戦い

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600/933

600 エッ君の進化

600話到達! なのに更新頻度が下がってごめんなさい!

 さすがに針の筵とまでは言わないけれど、居心地のよろしくないご飯タイムが終わると、ボクたちは話し合いを再開することになった。


「ボクからの議題は二つ。エッ君の進化についてとアコと迷宮のこと、それにこれからどうするか、だね。あ、ごめん。三つだった」


 小ネタを挟みつつ言うと、異論はなかったようでみんな素直に頷いてくれた。

 ネタについては華麗にスルーされましたがね!


「わたくしとしては、やはりエッ君の進化が一番気になりますわね」


 うん。エッ君と仲の良いミルファならそう言うと思ったよ。


「気になる、ということなら迷宮での一件でしょうか。ただ、何と言ってももう終わってしまったことですから優先順位は低くても問題ありません」


 意見を出しながらも、話し合う順番自体は譲ってくれるとか、ネイトは本当に気配りができる人だわね。そんな彼女の心遣いに感謝して、エッ君の進化から確認していくことにしましょうか。


「エッ君の進化先は……、『ドラゴンキッズ』の一択だね」


 パピー、つまりは生後間もないちびっ子から、キッズ、お子ちゃまになるということらしい。

 ふむふむ。これなら極端に巨大化するという心配はいらないかもしれない。


「リュカリュカ、キッズと言えどもドラゴンであることに変わりはありませんからね。滅多にあるものではないですが、過去に討伐対象として指定された個体はどれも身の丈が五メートル以上のものばかりだったそうですよ」


 なんですと!?

 エッ君がそんなにでっかく!?


「あ、でもそれはそれでアリかもしれない」


 抱っこしたりできなくなるのは残念だけれど、これまでとは逆に背中に乗せてもらったり尻尾に抱き着いたりできるようになるかも。


「余裕ですわね……。ですが目立ってしまうかもしれませんから、対策はしておくべきではありませんの?」


 ミルファの言い分はもっともだ。魔物が出現するフィールドで、しかも子どもたちという守るべき対象がいた状態で出会ったリシウさんたち一行とは違って、迷宮前集落の連中にはボクがテイマーであることすら公表していない。

 今後彼らの上役であるアホ領主たちとの直接対決があるかもしれないことを考えると、切り札となり得るうちの子たちの存在は可能な限り隠し続けておきたいところだ。


「そうだねえ。いきなり巨大なドラゴンが現れたとなると、大騒ぎどころじゃ済まないだろうし……」


 迷宮が消滅したことの体のいい言い訳に使われる、なんて可能性も考えられます。

 まあ、本当にボクたちがやった事だから一周回って大正解ということになるのだけれど、それを馬鹿正直に言ってやる必要はない。


「はてさて、どうしたものかねー。……んん!?」


 メニュー画面を操作していると「進化後の姿」という文字が目に飛び込んできた。


 余談ですが、プレイヤーのメニュー画面等の操作に関しては、NPCたちは何の反応も示さないようになっています。メニュー画面は見えないようになっているので、空中に指を滑らせてみたり叩いてみたりしている訳ですよ。

 うん。何も知らなければ怪し過ぎる動きにしか思えませんな!

 運営にはナイス判断と言いたい。


 それはともかく、さっそくエッ君の進化後の姿を映し出してみることにする。


「うにゃ!?……おんやあ?」


 えーと……。どういうことだろうか?画面上のエッ君と実物のエッ君との間に、ほとんど違いが見当たらないのですが?

 同じポーズをさせたなら、間違い探しに使用できるレベルだわよ。


 その辛うじての違いを例に挙げますと、まず、一応大きさが違っている。とは言っても先ほどのネイトの話に出てきた五メートルなどということはなく、一回りほど大きくなったという程度だった。


 次に、これが一番の違いということになるだろうか。その真ん丸卵ボディの背中から一対の翼が生えていた。翼と言っても鳥系の羽毛に覆われたものではなく、蝙蝠のような翼膜っぽいものだ。

 ただし、小さい。航空力学とか物理学とかに疎くても絶対に飛べないだろうと断言できるくらいに小さいね。

 一瞬、ピコピコ動くだけの飾りなのではないかと思ってしまったのだが、技能欄にNEW!という文字と共に〔飛行〕と書かれていることから、飛べる、みたい……。


 以上、進化後のエッ君の姿でした。

 え?それだけなのか?……うん。驚くべきことにこれだけなのです。さっき間違い探しレベルで似ているといった意味が良く分かってもらえたのではないだろうか。


「えー、進化させても問題ないことが判明したので、只今よりエッ君の進化を始めたいと思います」

「そうなんですの!?」

「本当に大丈夫なのでしょうか……?」


 心配そうなミルファとネイトを「平気、へいき」と説き伏せながら、エッ君には一応装備品の類を外してもらう。

 ゲームだから自動でサイズ調整をしてくれるかもしれないが、そうはならないという可能性もあるからね。それこそメニューのどこかに設定があったような気もするのだが、探すのが面倒なので。


「ではでは、いきます。ポチッとな」


 画面の「進化」の表示をタップすると、エッ君が光というか白い何かに包まれる演出が発生する。

 眩しくなくて良かったよ。集落の中心からは離れているので、これならば誰かに気付かれることもなかっただろう。


 そしてその白い何かも十秒ほどで消え去り、後には先ほどメニュー画面に表示されていた通りのちょっとだけ大きくなって翼が生えたエッ君がそこには立っていた。


「まあまあ!エッ君が大きくなりましたわ!」

「すごい!小さいですが翼もありますよ!」


 飛び付くようにエッ君の周りに集まっていく仲間たち。

 同時に背後で人の気配がした。多分リシウさんの部下の誰かだろうね。ニューエッ君に夢中になっていたみんなは気付かなかったようだけれど、あらかじめ予想していたボクの超感覚からは逃れられませんぜ。

 ただ、ね。そこには特に人が隠れられそうな茂みとかはなかったはずなのですが……。


 おじいちゃんたちとはまた違った方面でとんでもない能力の持ち主のようです。エルやエルーニでも、彼もしくは彼女に勝つのは至難の業なのではないだろうか。

 リシウさんたちとは敵対しないようにしようと、改めて胸に刻んだボクなのでした。


 あ、エッ君の装備品類だけれど、無事に進化後も装備することができました。


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― 新着の感想 ―
[一言] 600部分到達おめでとうございます! >なのに更新頻度が下がってごめんなさい!  気にせん気にせん。 更新頻度の下を見たらキリが無いし言わないけど、自分なんざ5日に1回ですもんよ。  そ…
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