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秘書の縁談 中編・2

 朝まだき、東の空がようやく白み始めたころ。あるじは雄々しく宣言した。


「こうなったら、強硬手段に出る」


 これほど勇ましく、気合いに満ちた彼女を見るのは久しぶりだ。どこぞの伯爵邸へ乗り込んだとき以来かも……と、あくびをかみ殺しつつ、バルバラは思う。


「もう少しあとにしましょう……」


 少年は、天蓋付きのベッドの中で夜具を抱きしめ、寝とぼけた声を出している。あるじは少年をかかえ上げ、力強く揺さぶった。


「カイル、起きろ」

「はい……起きてますよ……」

「起きろ!」


 おなかの赤ちゃんに(さわ)りますから、と、バルバラが止めてもなんのその。あるじは夫の寝間着はもちろん、下着まで全部をはぎ取り、あっというまに着替えさせてしまった。バルバラが後ろを向く暇もない手早さだった。確か当初の約束では、夫のほうが妻の着替えを手伝うのではなかったか。バルバラの気のせいか。


「わたしは今から王宮へ出仕する。カイルは(あお)の塔へ行く」


 いつもより二時間早いあるじ夫妻の朝食に、料理長(コック)のネロはもちろん、給仕を務める執事、お供をする二人の従者もてんてこ舞いだ。食堂まで呼びつけられた秘書も、銀縁眼鏡を押し上げながら、深いため息をついている。


「だから今日は、オーリーンがロゼッタ嬢のお相手をするように」


 あるじは至って大真面目だ。「まず、いっしょに食事をとること。それから二人で外出すること」


「奥さま、私は本日は」

「ロゼッタ嬢は、王都が初めてだそうだ。どこか喜んでいただけそうな場所にご案内してさしあげろ。いいな」

「奥さま」

「オーリーン、くり返すが、これは命令だ。聞けないと言うなら、わたしにも考えがある」


 秘書は、むっとしたように眉をひそめた。「……お考えとは?」


 あるじは平然と答えた。


「宰相閣下へ申し上げる」

「なんですって?」

「オーリーンの婚約者が王都に滞在中であることを、ゾンターク公にお伝えする。それでもかまわなければ、好きにしろ」


 言うだけ言ってしまうと、あるじは涼しい顔でスープのおかわりを所望した。最近の彼女はよく食べる。おなかの子どもが欲しがっているのだろう。太る気配がないのがうらやましい。


「………………」


 秘書の眉間のしわが深くなった。


 ──だが、オーリーンはあっさりと陥落した。アセルス王国宰相の威光たるや、驚くべし。


 厨房を手伝いながらのぞき見していたバルバラは、こんなところで国王陛下の片腕を()()に使ってよいのだろうか、と思う。


「どうしましょう! バルバラさん!」


 朝食の席は秘書と二人きりだと告げると、ロゼッタは当然うろたえた。たかが朝食でも、彼女にとっては一大事である。なにしろ、これまでオーリーン=ショウという男性は、彼女の思い出の中だけに存在していた。生きて動く「あのかた」を目にしただけでも大変なできごとだったのに、だしぬけに二人で食事とは、難易度が高い。


「あらまあ、ロゼッタ嬢さま、よかったじゃございませんか」


 お付きのハンナばあやは、複雑な乙女心に頓着せず、のんきなものだ。御者を務めていた()()()のほうはイザクといい、起き抜けから下男のマイルズと二人で(うまや)へ行ってしまった。年寄りは朝が早いのだ。


「お願い、バルバラさん。食堂までいっしょに行ってくださる?」


 今にも泣き出しそうな瑠璃色の瞳がすがってくるが、ご安心召されよ。バルバラは、すでにあるじの密命を受けている。


「お、おはようございます……」


 食堂では、オーリーンが先に席についていた。小さな声で朝の挨拶をしたロゼッタをじろりとながめ、眼鏡を押し上げながら目をそらす。バルバラはここぞとばかりに秘書の顔を見てやった。──薄い唇がそこはかとなく動いた気がするから、これは挨拶を返したと考えてやるか。


 早朝というか、まだ夜のうちだった。バルバラはあるじにたたき起こされ、今日一日オーリーンを見張るよう命じられていたのだ。こんなときには日ごろの態度がものを言う。バルバラには、秘書の肩を持つつもりなどさらさらない。


 あるじ夫妻の食事の際は、彼らが少しでもそばにいられるよう、長テーブルの片はしに、九十度の角度で隣り合わせに席をしつらえる。けれど、この二人は初対面も同然だ。執事のワトキンスは、あまりに近いと気が引けるだろう、と考えたようだ。かといって、長いテーブルのはしとはしでは遠すぎる。あいだを取るか──というわけで、オーリーンとロゼッタは、テーブルの短いほうの一辺で向かい合わせになっている。つまりはそこそこ近くで、しかも真正面だ。


 バルバラとハンナばあやが丹精込めて仕上げたロゼッタの装いは、まさしく彼女の名の通り、薔薇の精そのものだ。淡い金の髪は編んで上げ、すっきりとうなじを出した。ドレスは清楚で飾りの少ないものを選び、胸元に真珠がひとつぶだけの首飾り。


 ロゼッタはうつむいたきり、無理矢理のようにパンをちぎって口へ運ぶ。オーリーンはひたすらベーコンを噛んで飲みくだす。──もう一度、銀縁眼鏡が少女のほうに向いた。降って湧いたような災難、とでも言いたげに、苦々しく口元がゆがむ。


 給仕を務めるワトキンスのほかにバルバラまでいるのに、食器が触れる音が響き渡るほどの静けさである。お葬式だって神官が説教をするから、もう少しにぎやかだろう。二人は黙々と食事を進めた。


 すべての皿が空になると、秘書はナプキンをはずし、即座に立ち上がった。


「……では」


 執務に戻るとすら、言わずに出てゆく。ロゼッタは、あっけにとられたようにオーリーンの後ろ姿を見送った。


(さすがにへこんだかな、これは)


 と、バルバラは思ったのだが。


「バルバラさん……!」


 部屋に戻ったときのロゼッタは、瞳をうるませ、声まで震わせていた。


「あのかたが、オーリーンさまが、わたくしを見ました!」


 そりゃ、ちらっとくらいは見るだろう。真向かいに座ってたんだから。


「ロゼッタさまは、オーリーンさまに見られるのがお嫌だったのですか?」

「いいえ、いいえ」


 ロゼッタは懸命に首を振る。そんなに振ったらせっかくきれいに結った髪が崩れてしまうのに、ぶんぶん振る。


 顔をそむけていた時間のほうが遥かに長かった気がするが、ロゼッタはそんなふうに思わなかったようだ。


「オーリーンさまと目が合って、わたくし、とても……とてもうれしく思いました……」


 そうか、うれしかったのか。──バルバラにも覚えがある。なにげない視線でも、好きな男と目が合うのは、たとえようもなくうれしい。


「よかったですね」

「ええ!」


 ロゼッタは、夢見心地な様子でうなずいた。


「わたくしも、もっと、あのかたを見ていたかった……」


 バルバラは、ふと思いついて尋ねてみる。


「ロゼッタさまは、オーリーンさまの、どこがそんなにお好きなのですか?」

「黒い瞳よ。バルバラさんも、そうは思わなくて?」


 きょとんとされてしまった。人にはそれぞれ好みがあることを、この美少女は知らないらしい。


「わたしでしたら、もっと薄い色の瞳のほうが。……優しい感じがすると思うので」

「まあ。たとえば、どんな色?」

「うーん、そうですねえ」


 じいやとばあやは厨房でネロと話し込んだきり、戻ってこない。バルバラは思いきって口にした。


「わたしは、青が好きです。海のような濃い青ではなく、少し灰色がかった薄い青」


 そんな瞳の男が、この屋敷に一人いる。


「すてきな色ね。でも……」

「ロゼッタさまは、黒のほうがよろしいのでしょう?」


 まだ十六にもならない美少女は、恥ずかしそうにうつむいて、頬を染めた。「……はい」


 なぜだろう。彼女を見ていると、バルバラには義侠心のような気持ちが、むくむくと湧き上がってくる。


 これはもう、少々おせっかいだとて、ロゼッタにオーリーンを見せてやらねばならぬ。そして、ぜひともオーリーンに、ロゼッタを見てもらいたい。そのうえで、どうにも()()()()()なら、婚約破棄でもなんでもしたらいい。


「オーリーンさま」


 バルバラが執務室へ訪ねてゆくと、秘書の机の上は、これ見よがしに書類が山となっていた。


「ロゼッタさまとのお出かけは、いかがなさいますか」


 強気でいくと決めたバルバラに、オーリーンは渋い顔つきだ。


「午後からにする」

「午後から、どちらへ?」

「……庭へ散策に」

「それはお出かけではございません」


 仏頂面ではあるが、バルバラの指摘がもっともだと気づいたのだろう。オーリーンは黙り込む。


 では、どこへ行かせたらよいか。女たらしのグレイがいれば意見を()けたが、あいにくと不在だ。──いずれにしろ、グレイが自分の女を連れて出かけた先なんて、ロゼッタにはふさわしくない気がする。


 別に屋敷の庭でもいいけれど、朝食の席の二の舞になりかねないのである。馬車での外出も同様だ。終始無言のまま終了、これはいかん。──となれば、行き先が決まっていないのは、かえって好都合。


「おいらが、あのお二人を王都見物にですかい?」


 ()()()()()とは、オーリーンとロゼッタではない。今朝までのあいだに、下男のマイルズは、ロゼッタのお供の老夫婦と、すっかり仲良くなっていた。


「へえ、よござんすよ。なんぞ面白い見世物にでも、お連れいたしやしょう」


 バルバラの提案に、マイルズは大喜びだ。もちろんイザクじいやも喜んだ。ハンナばあやも喜んだが、ロゼッタを気にするので、嬢さまのお世話はバルバラに任せておけ、と、胸をたたいた。それで一張羅に着替えた三人は、正午になる前にいそいそと出かけてしまった。


 エレメントルート伯爵家に、御者を務められる男は三人。従者のボリスとグレイ、そして下男のマイルズだ。従者たちはそれぞれあるじ夫妻のお供で留守だし、マイルズと、加えてイザクも出かけてしまえば、馬車を出せるものがいなくなる。


 すなわち──


「……()()のがお嫌であれば、無理にとは申しませんが」


 昼食の席である。相変わらず秘書はロゼッタから顔をそむけ、掃いて捨てるような口ぶりだ。それでも、歩いて街中まで行ってみないか、と誘いをかけた。


「わたくし、歩くのは大好きです!」


 ロゼッタが叫んだ。──おお、会話が成立した。ここに至るまでほぼまる一日。バルバラにはなかなか感慨深いものがある。


 ともあれ、オーリーンはいつも通りてきぱきと、ロゼッタは置いてゆかれまいとてきぱきと食事を腹に収め、外出することになった。バルバラは大忙しだ。ロゼッタの身じたくにばかりかまけていられない。逃げられないよう、オーリーンを見張る必要がある。


 だが、宰相閣下に婚約者の存在を言いつけられるのがそこまで恐ろしいのか。秘書は玄関ホールで黙然とたたずんでいた。外出着に身を包んだロゼッタが階段の上に姿を現すと、またもや銀縁眼鏡を押し上げつつ顔をそむける。その様子に、やけに過剰なかたくなさを感じる。


(もしかしたら、この人)


 ロゼッタを()()()()()んじゃなくて、()()()()()んじゃなかろうか。


「……おまえも行くのか」


 オーリーンはむっつりとバルバラをにらみつける。「もちろんでございます」と、地味な外套(マント)をはおったバルバラは、すまして答えた。結婚前の男女を、二人だけで外出させるわけにはゆかぬ。さらにいえば、秘書があるじの命令をきちんと果たすかどうか、見届けるのもバルバラのお役目だ。


 大扉を出たところで、秘書が右の肘を少し張る。気づいたロゼッタが、彼の腕に飛びつくような格好になった。オーリーンはのけぞるように身を引いて、ロゼッタを見下ろした。


「あ、あなたは」

「はい」


 ロゼッタが仰向いた。秘書の右腕に腕をからめたままだ。無垢な瞳に間近く見つめられ、オーリーンはただちにあさっての方角へ顔を向けた。


「いや、結構」

「あの、なにか」

「なんでもないと申し上げた」


 叱りつけるのも同然の声音に、どう返すかと思いきや、ロゼッタは花のような笑みを浮かべた。「はい」


 彼女は彼と言葉を交わすことが、うれしくてたまらないのだ。オーリーンは、たじろいだように唇を結んだ。


 門を出た二人はゆるやかな坂をくだり、お屋敷街を抜けてゆく。お供のバルバラは、二人のすぐ後ろを歩む。──大通りが近くなると、ロゼッタの瞳が丸くなった。


「すごい人……!」


 王都の中心街は商業地でもある。お屋敷街と町屋の交わるところ、高い石造りの建物がずうっと続く。大きな看板を掲げた店屋がずらり。歩道には露店がみっしり。上着の裾を前で結んだ男が荷車を引き、目の前を行き過ぎる。商人はもちろん、人足や工人たちも闊歩する。お大尽の馬車もゆけば、物乞いの姿もある。人の波が目まぐるしく行き交うさなか、オーリーンが左手を上げた。


「ご覧なさい」


 彼が指すほうを見て、ロゼッタは息を飲んだ。──向こうに見えるあれは、王宮の正門だ。広場の高い噴水からこぼれる水しぶきが、この距離でもきらきらと。


「あれがお城なのですか? 王さまが、お住まいになる?」

「そうです。興味がおありになりますか?」

「はい、でも」


 とたんにロゼッタは、勢いよく顔を振り向けた。「あっ、あれは、なにをしているのかしら?」


 ロゼッタは瞳を輝かせ、オーリーンの腕を振りほどいて駆け出した。ため息をついた秘書は、大股であとを追う。彼女が伸び上がって見つめる先は、路肩に立つ大道芸人だった。


 壮年の芸人は、白髪混じりのまき毛の上に、魔法使いというより、吟遊詩人のような三角帽子をかぶっていた。人差し指を振りながら、呪文(うた)を詠っている。


「『かぐわしき風が薫る 美しき花は舞い踊る 高く高く わが身をかこめ』」


 隣に露店を出す花屋の荷から、落ちた葉っぱや花びらが浮かび上がり、くるくると宙を舞った。少々花の数が足りないと見るや、芸人の左手は、ガラスの()()()()をいくつか放る。白や黄色の花びらと、緑の葉、赤いガラス玉が混じって輪を描き、子どもたちが歓声を上げた。


 一見単純に見えるが、あの(わざ)が難しいことを、バルバラは知っている。石畳の土埃を巻き上げてはならない。むろん、花屋の売りものの(つぼみ)を飛ばしてもいけない。ガラス玉──ときには、白い貝殻──を、お客の誰かにぶつけるなんてもってのほか。繊細な力かげんが必要で、ところかまわず魔力をぶっぱなす、どこぞの魔法剣士には絶対に無理だ。


「まあ、きれい」


 ロゼッタの感嘆の声が芸人の耳まで届いたようだ。男は三角帽子をちょいと持ち上げ、お辞儀をした。


「美しいお嬢さん、花はいかがだね?」


 花屋の店先から、でっぷりと太った中年男がロゼッタに声をかける。少女は残念そうにかぶりを振った。


「ごめんなさい。わたくし、お金を持ってこなかったの」

「なにをお言いだ」


 花屋の男はからからと笑う。


「そこの紳士は、なんのためにいるんだい? 恋人なんだろう?」

「え」


 あけすけな花屋の言葉に、ロゼッタはかっちり固まった。ぎくしゃくとぎこちなく首を回す。彼女の真後ろに立つオーリーンは、憮然と押し黙っている。


「……」


 確かにどの花もみずみずしく、今を盛りと咲き誇る。どれでもよい。たった一輪欲しいと願って、なんの悪いことがあろう。期待に満ちた瑠璃色の瞳が、秘書を見上げた。


「…………」


 たっぷりと二分は経った。気がつけば、大道芸を見ていたはずの子どもたちが、若い二人をまじまじと見つめている。芸人も、いつのまにか(うた)うのをやめている。


「……………………」


 さらにもう一分が過ぎた。根負けしたものか、オーリーンがとうとう息を吐き出した。「……もらおう」


「へい! 旦那、どの花にいたしやす?」


 絶対に選ぶのがおっくうだったに決まってる。秘書は眉間に深々としわを寄せて告げた。


()()だ」

「全部だなんて、そんな!」


 驚愕したロゼッタに止められてしまわぬよう、花屋がすかさず声を張った。


「おありがとうござーい! さあ、今日は店じまいだよ!」


 しかもオーリーンが懐中からぴかぴかの金貨を取り出したものだから、辺りは騒然となった。先々王の横顔が刻まれた高額王貨など、見たこともないまま生涯を終える露天商も多いはずだ。花屋は腰を抜かさんばかりだし、秘書は釣りも受け取らずにすたすた行ってしまう。ロゼッタがあわててあとに続く。


「あの、オ、オーリーンさま!」


 バルバラは、花屋に花をエレメントルート伯爵家まで届けるよう頼み、二人を追いかけた。──ついてきてよかった、と、心の底から思う。お供がハンナばあやでは、とっくの昔にまかれていた。


「お待ちになって! オーリーンさま!」


 秘書の歩みは、道行く人々を跳ね飛ばしかねない勢いだ。それでもロゼッタが呼ぶ声に、ようやく足を止めた。振り返る。──すぐに顔をそむける。息を切らして駆け寄ってきた彼女を、正視できなかったと見える。本当に面倒くさい男だ。


「オーリーンさま、あの……」


 結い上げた髪からほつれたおくれ毛が赤く上気した頬にかかり、影を落としていた。ロゼッタは、秘書のしかめつらを見つめて言った。


「お花を、ありがとうございました」

「いえ」


 オーリーンはつっけんどんに(こた)え、きびすを返す。──だが、右の肘が彼女を待っている。ロゼッタはおずおずと手を伸ばし、彼の腕をつかんだ。


(なあんだ)


 なあんだあ──知らず知らず、バルバラは唇をとがらせていた。結構楽しそうじゃないか、二人とも。


 バルバラは、彼らの後ろ姿に少しずつ距離を置く。もちろん、二人を見失わないようにだ。


 ──けれど、いつしかオーリーンとロゼッタが交わす言葉は、バルバラの耳まで届かなくなっていた。





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